2025年のBリーグも楽しさ満載!特指、学生ルーキー…激動のチーム状況をチェック【B MY HERO!】
1月5日現在、リーグ全体で1位を走る中地区の三遠(写真は佐々木隆成) 【(C) B.LEAGUE】
激動の12月、年末年始の対戦を終え、いよいよオールスターウィークエンドまであと少しとなっているBリーグです。今回のMVPを獲得するのはどの選手か!? はたまたコンテストをはじめとするイベントで輝くのは誰なのか、非常に気になるところです。
また、インカレ、ウインターカップが終わり、各チーム特別指定選手やプロ契約を新たに結ぶ学生ルーキーたちについても続々と発表がなされています。今回は2025年のBリーグの展望ということですので、まずはこのすでに発表されているルーキーたちに少し触れていきたいと思います。
東山高校の先輩後輩、米須玲音が川崎、瀬川琉久が千葉Jにそれぞれ加入
インカレMVPの米須玲音が川崎で早くも躍動 【(C) B.LEAGUE】
それに触発されたかどうかはわかりませんが、新年2戦目となった仙台89ers戦では米須選手が目指す、そして越えるべき存在の篠山竜青選手が前半終了時の18点差を逆転勝利に繋げるプレーの連続で川崎の連敗を抜け出す大きな原動力となりました。今季の川崎は生まれ変わりのタイミングであり、次に大きく、そして高く飛ぶために深く屈んでいる時期かもしれません。でもまだまだリーグを盛り上げてくれるはずです。
東山高校から千葉J入りした瀬川琉久 【(C) B.LEAGUE】
前回の記事(https://sports.yahoo.co.jp/official/detail/2024120200102-spnaviow)ではリーグ初のスーパーチームとして書かせていただいた千葉ジェッツには、その進路を日本バスケ界から注目されていた瀬川琉久選手が特別指定プロ契約を結び、加入が発表されました。
彼の決断を大きく支えたポイントとして、やはり現在NBAグリズリーズで2wayプレーヤーとして活躍を続けている河村勇輝選手の存在は大きかったに違いありません。Bリーグ、日本代表、そしてNBAという一昔前には想像もつかなかったマイルストーンを一つひとつ、信じられないスピード感で達成していった河村選手が瀬川選手にとっても、そしてこれからの日本バスケットボール界を彩るすべての若手選手にとっての道標となったことでしょう。
無論、それは全くもって簡単なことではなく、河村選手だからこそ成し遂げれたことかもしれませんが、夢と希望を与えたことは間違いありませんし、これからそこに続いていく選手たちが現れることも時間の問題でしょう。そして、今の私たちが想像できないようなこと、日本の学生バスケットボールシーンからドラフト指名される選手が出てくる可能性も0ではないはずです。
おそらくは、今後のBリーグの発展の中、そして若い選手の進化の中、特別指定選手や学生からの途中加入選手がチームのエースを担うようなことが出てくる中で、日本のジュニア世代に対してのNBAからの評価の基準が変わってくれば、今はまだ夢物語かもしれませんが、その日が来るのもそう遠くはなく、むしろ近いような気がしてきます。
上記の2選手以外にも続々と入って来ている新たな力を各チームがどのように活かすか、また育成していくかは、Bリーグならではの、この時期からの新たな楽しみの一つです。
まもなくシーズンは折り返し地点!悲喜こもごも各チームの状況をチェック!!
これは他チームも同様で、怪我から帰ってくる選手もいれば、それ以上に新たな怪我によってチームマネジメントが思うようにいかないケースも見受けられます。東地区は千葉Jの苦しい状況もありながら、群馬クレインサンダーズの上位チームとの連戦を連勝で駆け抜ける12月があり、順位が宇都宮ブレックス、群馬、千葉Jと変動しています。ただ、千葉Jがこの苦しい時期を耐え、オールスター以降にしっかりと怪我人が戻ってくれば終盤まで上位争いはもつれるでしょう。
戦力が整った琉球は西地区トップに(写真は岸本隆一) 【(C) B.LEAGUE】
西地区の首位争いから一歩遅れをとった島根スサノオマジックはチームのスタッツと対戦相手のスタッツが平均値を大きく外れるアウトライアーとなることも多く、思うように成績が伸ばせないながらも12月の上位対決では5割を超えて西地区2位をキープしています。やはりチームの選手を入れ替わった変化に対してまだまだチームもアジャストしていく必要のある段階だと感じます。
中地区は首位をひた走る三遠ネオフェニックスがリーグ史に残る1クォーター48得点という、まるでおとぎ話のような脅威のスコアリングを1月4日の滋賀レイクス戦で見せてくれました。その後ろを追いかけるA東京や三河、そしてSR渋谷、さらには名古屋ダイヤモンドドルフィンズにファイティングイーグルス名古屋とチームの調子が右肩上がりなチームが多い地区ですから、同地区対決の増えるオールスター明けからの中地区からも目が離せません。
1月5日に滋賀レイクスのホームで行われた三遠との一戦で、全試合出場中でチームの大黒柱となっていたハビエル・カーター選手が試合中に突然意識を失い倒れるという、会場全体が騒然とする一件がありました(カーター選手はその後会場を出る際には意識を取り戻し回復したとのこと)。まずはカーター選手が大事には至らなかったこと、そしてショッキングな状態でできる最善の判断(試合の中止を発表)を滋賀レイクスをはじめとして関係者の皆さんが下した決断は本当に素晴らしい対応だったと思います。
観客の皆さんが眼前で繰り広げられる試合にエキサイトできるのも、観客を興奮の坩堝に巻き込むようなプレーを選手が見せられるのも、Bリーグが素晴らしい発展をする中で当たり前の日常となっていますが、今一度このような日々が当たり前ではないもので、突然に失われてしまうかもしれないものだと私は個人的に再認識しました。
数年前のコロナ禍の一件から、色々な場面で工夫を凝らし、それまでより新しい形が現在はなされているものも多いですが、改めてエンターテイメントは非日常のものであり、その瞬間を大切にするべきものなのだと感じました。
まずは、この後に控えるリーグ戦、そしてオールスターを見られること、その事象に触れられる日々にいられることに心から感謝して、まだまだ「ガンガンかます」選手たちに楽しませてもらいたいと思います。
朴航生(B MY HERO!特派員)
【(C) 朴航生】
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