【J1第7節 番記者通信簿】最高評価は完勝の清水と大迫勇也を封じた鹿島 FC東京はいばらの道が続く

サッカー新聞 エルゴラッソ

【画像提供:エル・ゴラッソ】

 サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の番記者が担当クラブの直近試合の出来を通信簿形式で振り返る本企画。J1第7節で最高評価の栄誉を勝ち取ったのは清水と鹿島。清水は湘南相手に完勝を収め、鹿島は神戸のエースである大迫勇也に攻撃の起点を作らせず、完封で白星をゲット。また、今節では多摩川クラシコも開催され、川崎Fが3-0で勝利した。ライバルに斬られたFC東京は無得点での4戦勝ちなし(1分3敗)かつ、クラシコ4連敗となっている。

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 なお、通信簿は6つの評価項目と番記者の短評および総評で構成。6つの評価項目の合計点に応じて上図の総合評価をつけている。評価項目の概要、採点基準、総合評価基準は以下のとおり。

【評価項目】
①ゲーム支配
②個人パワー
③スタイル発揮
④球際
⑤リレーション(選手のつながり)
⑥興奮度

【採点基準】
9~10点:すごく良い
7~8点:良い
5~6点:及第点
3~4点:ややもの足りない
0~2点:次節に期待
※採点は1点刻みで評価

【総合評価基準】
S:49~60点
A+:43~48点
A-:37~42点
B+:31~36点
B-:25~30点
C:13~24点
D:0~12点

 それでは、各クラブの通信簿を見ていこう。

Sランク 清水(総合評価点:50)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:榊原 拓海】
【総評】攻守にわたって湘南の特徴を落とし込み、全体が狙いを共有しながら、相手の“イヤなこと”を続けた。攻撃面では相手陣内への入り込み方、アグレッシブさが際立っており、守備面でも前線からのプレスやライン設定など、ほとんど完璧な出来。何よりも、5試合ぶりの勝利を聖地・IAIスタジアム日本平で実現。完勝とはまさにこんな試合のことだと思う。

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Sランク 鹿島(総合評価点:49)

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【担当記者:田中 滋】
【総評】攻守において連動性が高く、チーム一丸となって戦った。特に守備では前線がハードワーク、中盤がそこに遅れずについていき、最終ラインが大胆に押し上げた。そうすることでコンパクトな陣形を保ちつつ、起点となる大迫勇也をチーム全体で封じ込めた。取ったオフサイドは7回。関川郁万らCBの奮闘も目立ったが、チーム全体での勝利だった。

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A+ランク 川崎F(総合評価点:48)

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【担当記者:須賀 大輔】
【総評】前半はペースをつかみ切れなかったが、簡単に失点を喫しないことが今季の特徴であり、後半のゴールラッシュを呼び込む。その後半は前からの圧力とボール保持率を高め、スコアラーもエースの山田新、初クラシコの伊藤達哉、途中出場のエリソンと文句なし。充実の勝利。

A+ランク 東京V(総合評価点:43)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:藤井 圭】
【総評】引き分けの結果を考えれば、評価点が高過ぎるかもしれない。けれど、リカルド・ロドリゲス監督が指揮する今季の柏を相手に、持ち味をほとんど出させずに狙いどおりの守備で完封した点は、ほかの勝利試合よりも高く評価した。個人パワーに関しては“得点機会の少なさ”という意味合いで低くつけている。

A-ランク 新潟(総合評価点:42)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:野本 桂子】
【総評】ポゼッションでリズムを作り、新潟らしい攻撃を表現できた。自陣で相手を引きつけ、生み出したスペースで小野裕二が起点となって生まれた先制点は、狙いどおりの形。一度は逆転されたものの、交代で入った選手が点を重ねて逆転する力も見せた。だが、相手にテンポを変えられたときに対応が遅れ、あっさり失点を喫してしまうことは継続課題。

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