東京2歳優駿牝馬は、枠順や馬格が明暗を分けるポイント!

東京シティ競馬
チーム・協会
12月31日(火)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第48回東京2歳優駿牝馬(SI)が実施される。
2024年のラストを飾る重賞は、デビュー間もない2歳馬の女王決定戦だ。ゴール前写真判定装置やスターティングゲートの採用、ナイター競馬「トゥインクルレース」の実施などTCKは日本初の試みを数多く実施してきたが、2歳牝馬限定の重賞創設もJRAに先んじた画期的な試みだった。翌年春のクラシックロードに向けて、若き乙女たちの走りに注目だ。
ここでは東京2歳優駿牝馬過去10年の結果から、レースの傾向を分析する。

レース情報
第48回 東京2歳優駿牝馬(SI)
発走日程:2024年12月31日(火)16:30発走
距離:1,600m

第47回優勝馬:ローリエフレイバー号 【東京シティ競馬】

■伏兵が上位に食い込む年も多い

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[7-4-1-8](3着内率60.0%)、3~12番人気の馬は[3-6-9-82](3着内率18.0%)、13番人気以下の馬は[0-0-0-37](3着内率0.0%)となっている。上位人気勢の好走率はそれなりに優秀だが、前評判が低かった馬の好走例も決して少なくない。

■近年は「浦和」「船橋」「大井」勢が中心

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[2-0-1-9](3着内率25.0%)、「船橋」の馬は[3-1-2-21](3着内率22.2%)、「大井」の馬は[3-5-3-54](3着内率16.9%)、「川崎」の馬は[1-2-3-21](3着内率22.2%)、「他地区」の馬は[1-2-1-22](3着内率15.4%)となっている。
なお、第44回(令和2年)以降の過去4年に限ると、「浦和」の馬は[2-0-0-3](3着内率40.0%)、「船橋」の馬は[1-1-2-8](3着内率33.3%)、「大井」の馬は[1-3-2-21](3着内率22.2%)、「川崎」の馬は[0-0-0-8](3着内率0.0%)、「他地区」の馬は[0-0-0-10](3着内率0.0%)である。「川崎」所属馬や「他地区」所属馬の好走例がしばらく途絶えている点に注意したいところだ。

■枠順がポイント

【枠番別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

枠番別成績を見ると、1~2枠の馬は[1-3-2-32](3着内率15.8%)、3~6枠の馬は[7-5-5-63](3着内率21.3%)、7~8枠の馬は[2-2-3-32](3着内率17.9%)となっている。
なお、第44回(令和2年)以降の過去4年に限ると、1~2枠の馬は[0-0-0-14](3着内率0.0%)、3~6枠の馬は[4-3-3-22](3着内率31.3%)、7~8枠の馬は[0-1-1-14](3着内率12.5%)である。近年の傾向を重視するならば、内外極端な枠に入った馬は過信禁物と見るべきだろう。

■小柄な馬は不振

【前走の馬体重区分別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の馬体重区分別成績を見ると、460kg未満の馬は[6-4-2-72](3着内率14.3%)、460kg以上の馬は[4-6-8-55](3着内率24.7%)となっている。
なお、第44回(令和2年)以降の過去4年に限ると、460kg未満の馬は[2-0-0-29](3着内率6.5%)、460kg以上の馬は[2-4-4-21](3着内率32.3%)である。比較的小柄な馬は、上位に食い込む可能性が低いと見ておきたい。

■“ローレル賞”の勝ち馬は堅実

【“ローレル賞”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

“ローレル賞”における着順別成績を見ると、「1着」の馬は[4-2-1-3](3着内率70.0%)、2着以下の馬は[1-2-4-34](3着内率17.1%)、「不出走」の馬は[5-6-5-90](3着内率15.1%)となっている。主要な前哨戦である“ローレル賞”の優勝馬が出走してきたら、有力と見て良さそうだ。

■“エーデルワイス賞”の上位馬も信頼できる

【“エーデルワイス賞”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

“エーデルワイス賞”における着順別成績を見ると、2着以内の馬は[4-3-0-4](3着内率63.6%)、3着以下の馬は[2-1-1-16](3着内率20.0%)、不出走の馬は[4-6-9-107](3着内率15.1%)となっている。2歳牝馬限定のダートグレード競走である“エーデルワイス賞”に出走していた馬、特にその“エーデルワイス賞”で連対を果たしていた馬は、しっかりマークしておくべきだろう。

TCKホームページではより詳しいデータも公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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