【スキー】年内最終戦、安藤麻がW杯に復帰!日本からは4選手が出場

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クリスマス明けの女子W杯は今年最後の週末28、29日に、オーストリア・センメリングでジャイアントスラローム(GS)第3戦とスラローム(SL)第4戦が行われます。

28日のGSには石橋未樹(ガスワンスキーチーム)選手が、29日のSLには前田知沙樹(株式会社村瀬組)選手、渡邉愛蓮(えれん)(東海大学)選手に加え、いよいよ「SNOW JAPAN」女子のエース、安藤麻(日清医療食品)選手が復帰します。

開幕戦セルデン以来のW杯出場となる石橋未樹選手、12月の中国FECで怪我復帰後の初優勝を飾っています 【写真/Alessandro Trovati】

セルデン開幕戦に出場した石橋選手はその後、12月の中国でのFISレースとファーイーストカップ(FEC)に出場し、FECのGS1戦で怪我から復帰後の初優勝を遂げました。その後はイタリアでの国別選手権に出場、GSは2戦で16位、12位の結果を残してきています。
「中国では復帰後初優勝をすることが出来ましたが、ここまでは納得のいく成績を残せたとは言えません。ワールドカップ前に一度ゆっくり(じっくり)練習が出来たので、今は良い感覚を取り戻せていると思います。自信を持って次のワールドカップに挑みたいです。」と意気込みを語ります。

キリントンW杯では全体26位のパートもあった前田知沙樹選手、オーストリアでのFISレース2戦優勝で弾みをつけて臨みます 【写真/Gabriele Facciotti】

前田知沙樹選手はアメリカ・キリントンSL第3戦後、中国のレースと同時期のオーストリアでのFISレースSLで2戦連続優勝。その後のヨーロッパカップSL2戦でも、連続30位と結果を出してきています。
「調子は引き続き良く、FISレース(優勝)も自信になりましたが、ヨーロッパカップでは、1本目に30位に入ることができず、本番で攻めきる難しさを感じました。
センメリングでは前半のうねりのあるパートから積極的に攻めてゴールまで気持ちを切らさないでいけるようにしたいです。」と自身2度目となるセンメリングのコース攻略を練っています。

前田選手に続く日本人2番手の出走は渡邉愛蓮(えれん)選手で、石橋選手同様、中国FECのSLで優勝してFISポイントを更新、しっかりと結果を残して今回、自身4戦目となるW杯に挑みます。
「中国のFECで獲得したFISポイント20点以下は今シーズンの目標の1つであり、それをシーズンの前半に獲得できたことをとても嬉しく思います。ここまでのW杯、ECでは、自分の実力を出しきれない状況が続いているので、センメリングでは自分の全力の滑りができるように準備していきたいと思います。」とフランスからの移動中にコメントをしてくれました。

左足首骨折からのW杯復帰戦の舞台は、2020年12月に自身W杯最高順位、15位を記録したセンメリングとなりました 【写真/Gabriele Facciotti】

そして、今年の正月の練習で左足首骨折の怪我を負い、戦線離脱していたエース、安藤麻選手がこのセンメリングSLからW杯に復帰します。

12月の中国FISレースSL2戦で連続優勝し、レース復帰をこれ以上ない結果で果たした安藤選手、直近のイタリアでのヨーロッパカップ2戦でも22位、25位と着実に「W杯復帰」へ、ステップアップしてきています。
「昨年骨折した所はもう痛みも無く、怪我をする前と全く変わらない感覚で滑る事ができています。ヨーロッパカップや最近のトレーニングのフィーリングも悪く無いので、気負うことなく、まずは自分の滑りを出し切る事、スタートから強い気持ちでアタックする事に集中して、ワールドカップに臨みたいと思っています。」と力強く語ってくれました。

「SNOW JAPAN」日本チームは男女とも、今季ここまで、W杯での成績がありません。
今年最後のW杯で、そして自身最高順位15位を記録した相性の良い舞台で、エースの安藤麻選手がW杯順位獲得で「復帰戦」を飾ってくれることを期待します。

文:田中慎一郎
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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