クラブの歴史を知るシニアリーダーは、勝って喜びを届け、文化を引き継ぎ、伝えていく

狭山セコムラガッツ 髙島選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

リーグワンでの初陣を見事な勝利で飾った狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)が、開幕戦で8トライを挙げて、圧倒的な攻撃力を見せつけたマツダスカイアクティブズ広島(以下、SA広島)と対戦する。開催地は山梨県のJITリサイクルインク スタジアム。リーグワンの公式戦が行われるのは初めてとなる。

狭山RGのキャプテン・飯田光紀にとっては地元凱旋の舞台となるはずだったが、開幕戦での負傷の影響で、今回はメンバー外となった。地元ファンには残念な知らせとなるが、2連勝を狙うチームメートたちのプレーを思う存分体感してもらいたい。

その中で期待したいのが、飯田に代わりゲームキャプテンを務める髙島理久也だ。入社8年目を迎えるシニアリーダーは、正確なパスと的確な状況判断が魅力だ。試合中、強い風が何度も風向きを変える難しい環境となった開幕戦でも、見事なパスを連発した。「風の強さはそこまで気にしていませんでした。プレーの中で少し風に負けてしまう場面もありましたが、しっかりと修正し、相手のエリアに入っていけたので良かった」と振り返る。白星スタートには安堵するが、SA広島戦に向けては気を引き締める。

「キャリーも強く、フィジカルに長けた外国籍選手も多い。だからこそ、一人ひとりのタックルの精度をより高めなければならない。ディフェンスの部分はかなりキーになるので、試合までにチーム内でも意識を統一していきたい」

小学生からラグビーを始め、約20年の歳月が流れたが「やってきて一番の喜びは、勝ってチームメートと喜びを分かち合えること。そして、応援してくれる人たちも一緒に喜んでくれるところが醍醐味」と語る。リーグワン参入前の苦しい時期も知っているが「僕には先輩たちが築き上げた文化をしっかりと引き継ぎ、それを後輩たちに伝えるという役割があると思うので、そこもしっかりとやっていきたい」と強いリーダーシップも見せた。それでも「あまり気負いすぎるとダメなタイプなので、周りにも頼りながら、自分の仕事を貫きたい」とも話した。

どちらも開幕2連勝が懸かるこの一戦。激しい攻防が予想されるだけに、ミスを少なくすることも勝利へのポイントになるだろう。

(松野友克)
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