【ママさんバレーボール】白いボールを追いかけて⑦伊勢市編 GRACE CUP in 伊勢市 「体育館」に渦巻く50代、60代の熱気
選手代表の挨拶をした金田さん⑫の京都VEGAは2勝 【プロフォートサニー】
京都VEGA、松本さんの巧打が決まる 【プロフォートサニー】
日程は一日だけ、2試合で他県と交流
京都のVEGAは平均年齢56歳で、50歳そこそこから70代の「おふく」世代まで幅広い年齢層のチーム。左京区で活動する修学院というチームが母体。いそじ大会をめざしてきた選手たちが60歳を超え、50代前半のチームを加えて参加した。キャプテンの挨拶通り、寒さに体が動かない第1試合は徐々に最年少のレフトアタッカー松本登子さん(50)の強打と持ち味の丁寧に拾うバレーが出て1勝。第2試合は巧サーブを持つ奈良のファジィ三笠との好ゲームで、第1セットは松本さんが相手のマークに合ったが、中央を使った速攻と「一辺倒のリズムを変えた」という松本さんのアタックで制して2勝した。
70歳超世代の副監督・吉田ひさみさんも選手登録してピンチサーブで活躍。キャプテンの挨拶通りに珍プレーも出たが、珍プレーは好プレーと紙一重だ。奈良とのラリーでは、一瞬体が固まるお見合いも起きたが、それも直前にコートすれすれでボールを拾う驚異的なレシーブがあったから。向畑悦子監督(63)は「こうした大会があると練習にも励みが出る」と話し、松本さんは「他県のチームと試合ができて、一日楽しめました」と笑顔で会場をあとにした。
全国大会のリベンジ期して2勝
大村(長崎)は目標の1セットを大きく上回る2勝 【プロフォートサニー】
会場は昭和の東京五輪があった1964年竣工。アリーナならぬ体育館と呼ぶのがぴったりだが、極寒の土曜日、参加300人以上の選手たちの熱気にあふれた。3月29日には、年齢制限なしの第2回GRACE CUPが開かれる予定だ。
取材・文/伊東武彦
GRACE CUP in 伊勢市 参加チーム
香川(カラーズ)1勝、奈良(ファジィ三笠)、京都(VEGA)2勝、三重(スマイル)、京都(西山クラブ)1勝、滋賀(シップス)2勝、岐阜(まじょんな)1勝、熊本(八代ドルフィン)2勝、長崎(広友クラブ)、徳島(Crony)1勝、岡山(総社ママ)1勝、福井(M‘sクラブ)1勝、熊本(宇土クラブ)愛知(岡崎クラブ)2勝
・シニアの部B
岡山(MOMO岡山)、京都(アンティ)1勝、愛知(トゥインクル)2勝、京都(のぞみ)、滋賀(滋賀クラブ)1勝、熊本(帯山)2勝、奈良(ファジィ三笠)、三重(BELL)1勝、岐阜(ぴぃす笑)2勝、熊本(帯山はっぴ)、徳島(みんと)1勝、長崎(大村)2勝
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