「結果よりも準備。準備が一番大事」。払拭した過去、それでも足元を見て前へ
九州電力キューデンヴォルテクス 古城選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】
『修猷館 古城隼人』
開幕戦のスタンドでひと際目立った横断幕があった。開幕戦で躍動し、プレーヤー・オブ・ザ・マッチを獲得する古城に向けられたものだったが、これは修猷館高校ラグビー部が用意したもの。修猷館高校ラグビー部OBの古城にとってはこれ以上ない後押しだった。
「もちろん、気付きましたし、心に来るものがありました。最近は顔を出せていなかったので、また練習に顔を出さないといけないなと思いました。ああやって応援してもらってうれしいですし、借りを作っちゃった感じですね(笑)」
そんな修猷館高校ラグビー部は来年で創部100周年を迎える。古城にとって「自分のルーツ」と表現する母校への思いは強い。
「OBで頑張っている選手もいますし、自分も頑張って活躍することで少しでも母校の知名度を上げることに貢献できればうれしい。開幕戦ではお世話になった方々や現役の選手たちが見に来てくれるのは刺激になりました。結果として良いパフォーマンスが出せたので良かったです」
そんな“援軍”の後押しがあった古城だったが、開幕戦でのパフォーマンスにも手ごたえを感じている。
「去年も開幕戦に先発で出させてもらったんですが、あまり自分のプレーを出せずに終わってしまっていたので、今年は思い切りいこうと思っていました。準備が大事だと思っていて、試合前の1週間で個人としてもチームとしても良い準備ができたからこそ、結果が付いてきました」
過去2年の開幕戦ではラストプレーでの逆転負けを味わったが、今季はチームも古城も過去を払しょくするようなスタートを切った。しかし、浮かれることはない。しっかりと足元を見つめる。
「結果よりも準備ですね。準備が一番大事だと思うので、みんなで良い準備をしていきたい」
(杉山文宣)
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