女子ユニバ日本代表:候補選手選考合宿レポート「金メダルを獲れなかったという悔しい思いの方が強い」舘山萌菜選手
昨年大会銀メダルメンバーの舘山萌菜選手 【© Japan Basketball Association.】
来年2025年7月16日よりドイツのライン・ルールにて開催される「FISU ワールドユニバーシティゲームズ」へ向けて12月20日〜22日の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて候補選手選考合宿を実施しました。在学中の大学生と、卒業して1年目のWリーグでルーキーとして活躍する選手たちが対象となります。まずは現役大学生24名を招集し、候補選手を選ぶためのトライアウトを行いました。
女子ユニバ日本代表は新たな指揮官として、デンソー アイリスのアソシエイトヘッドコーチを務める小笠原真人氏が就任。今年のインカレで4つのオーバータイム(延長)の末、2連覇を達成した白鷗大学のキャプテン・舘山萌菜選手は「熱を持って指導してくださるので、自分たちも気が引き締まります。チームの練習の雰囲気や士気も上がります」と新ヘッドコーチの印象を述べます。女子U19日本代表でもアシスタントコーチとして活躍し、「そのときよりもワンランク上を求めていますが、大学で活躍する選手たちの理解度はものすごく早く、教えていても楽しいです」と小笠原ヘッドコーチにとっても充実した3日間でした。
大会まで半年以上ありますが、合宿期間や練習回数は限られるのが日本代表です。「大会に向けて戦術を落としながらも戦術だけにならず、形だけにならないように、コンセプトを教えた中でどれだけ判断をして選手自身でプレーできるかをオフェンスではメインにしています。ディフェンスもある程度はルールを決めますが、どれだけアグレッシブにできるか、1対1を守れるかを重視しています」と小笠原ヘッドコーチは取捨選択しながら明確に伝え、選手の良さを引き出しています。
昨年、中国・成都での前回大会で銀メダルを獲得した舘山選手ですが、「アメリカなど強豪チームが不参加した中での銀メダルであり、金メダルを獲れなかったという悔しい思いの方が強いです」とリベンジに燃えます。昨年の女子ユニバ日本代表に選出されるも、直前のケガにより出場はかなわず、悔し涙を流した山田葵選手(筑波大学)。大会中は仲間たちから連絡が届き、ベンチには山田選手のユニフォームを掲げ、一緒に戦っていました。「チームに必要とされていたんだな、愛されているんだなというのを感じられました。みんなががんばっている姿を映像で見て、すごくうれしい気持ちになっていました。昨年は出られずにすごく悔しい思いをしたので、今回はケガなく選ばれることが一番ですが、少しでもチームの金メダルという目標に貢献したいです」と意気込んでいます。
今夏、2人は揃って「第43回ウィリアム・ジョーンズカップ」に女子ユニバ日本代表として出場し、5戦全勝で優勝。舘山選手と山田選手はそれらの国際経験を踏まえ、「日本代表ではアウトサイドでプレーさせてもらう機会が増えるので、積極的にシュートを打つところは身につきました。でも、このチームにはシュートの上手な選手はたくさんいるので、全員で動きながらノーマークを作ってしっかり打たせることを意識しています。3ポイントシュートを打つ機会が多い分、オフェンスリバウンドやルーズボールになると思っています。相手に負けずに取り切ることが大事になってくると思います」と普段とは違うプレーが求められ、成長につなげています。
2021年FIBA U19女子ワールドカップ以来の国際試合となった山田選手は、「日本のプレッシャーディフェンスが世界に通用することをあらためて感じました。ジョーンズカップではアジアのチームが中心でしたが、スピードでは圧倒できたので良い経験になりました」と感覚を取り戻します。今回はあくまで候補選手を選考する第一段階であり、ライバルはWリーグで研鑽を積む大学出身ルーキーたち。「一個上の先輩たちはWリーグでの経験値が大きいです。自分の役割は何かをしっかりと考えて、チームに必要とされていることを徹底していきたいです」と山田選手は続け、12名の狭き門を勝ち獲るためにも長所を生かします。小笠原ヘッドコーチも先輩たちを水準として選考を行っていきます。
女子ユニバ日本代表は新たな指揮官として、デンソー アイリスのアソシエイトヘッドコーチを務める小笠原真人氏が就任。今年のインカレで4つのオーバータイム(延長)の末、2連覇を達成した白鷗大学のキャプテン・舘山萌菜選手は「熱を持って指導してくださるので、自分たちも気が引き締まります。チームの練習の雰囲気や士気も上がります」と新ヘッドコーチの印象を述べます。女子U19日本代表でもアシスタントコーチとして活躍し、「そのときよりもワンランク上を求めていますが、大学で活躍する選手たちの理解度はものすごく早く、教えていても楽しいです」と小笠原ヘッドコーチにとっても充実した3日間でした。
大会まで半年以上ありますが、合宿期間や練習回数は限られるのが日本代表です。「大会に向けて戦術を落としながらも戦術だけにならず、形だけにならないように、コンセプトを教えた中でどれだけ判断をして選手自身でプレーできるかをオフェンスではメインにしています。ディフェンスもある程度はルールを決めますが、どれだけアグレッシブにできるか、1対1を守れるかを重視しています」と小笠原ヘッドコーチは取捨選択しながら明確に伝え、選手の良さを引き出しています。
昨年、中国・成都での前回大会で銀メダルを獲得した舘山選手ですが、「アメリカなど強豪チームが不参加した中での銀メダルであり、金メダルを獲れなかったという悔しい思いの方が強いです」とリベンジに燃えます。昨年の女子ユニバ日本代表に選出されるも、直前のケガにより出場はかなわず、悔し涙を流した山田葵選手(筑波大学)。大会中は仲間たちから連絡が届き、ベンチには山田選手のユニフォームを掲げ、一緒に戦っていました。「チームに必要とされていたんだな、愛されているんだなというのを感じられました。みんなががんばっている姿を映像で見て、すごくうれしい気持ちになっていました。昨年は出られずにすごく悔しい思いをしたので、今回はケガなく選ばれることが一番ですが、少しでもチームの金メダルという目標に貢献したいです」と意気込んでいます。
今夏、2人は揃って「第43回ウィリアム・ジョーンズカップ」に女子ユニバ日本代表として出場し、5戦全勝で優勝。舘山選手と山田選手はそれらの国際経験を踏まえ、「日本代表ではアウトサイドでプレーさせてもらう機会が増えるので、積極的にシュートを打つところは身につきました。でも、このチームにはシュートの上手な選手はたくさんいるので、全員で動きながらノーマークを作ってしっかり打たせることを意識しています。3ポイントシュートを打つ機会が多い分、オフェンスリバウンドやルーズボールになると思っています。相手に負けずに取り切ることが大事になってくると思います」と普段とは違うプレーが求められ、成長につなげています。
2021年FIBA U19女子ワールドカップ以来の国際試合となった山田選手は、「日本のプレッシャーディフェンスが世界に通用することをあらためて感じました。ジョーンズカップではアジアのチームが中心でしたが、スピードでは圧倒できたので良い経験になりました」と感覚を取り戻します。今回はあくまで候補選手を選考する第一段階であり、ライバルはWリーグで研鑽を積む大学出身ルーキーたち。「一個上の先輩たちはWリーグでの経験値が大きいです。自分の役割は何かをしっかりと考えて、チームに必要とされていることを徹底していきたいです」と山田選手は続け、12名の狭き門を勝ち獲るためにも長所を生かします。小笠原ヘッドコーチも先輩たちを水準として選考を行っていきます。
ケガで昨年不参加だった山田葵選手は元気にアピール 【© Japan Basketball Association.】
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