菅野投手、メジャーリーグへようこそ!オリオールズと1年約20億円の契約。巨額報酬の夢と単年契約の現実。巨人時代は推定年俸4億円。35歳と複数年契約しないシビアさ

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チーム・協会
【これはnoteに投稿されたセイノさんによる記事です。】
「ウェルカム・トゥ・メジャーリーグ!」。菅野智之投手、メジャーリーグへようこそ。海外FA権を行使して、米国行きを決断した巨人の右腕と、ボルティモア・オリオールズが契約した。1年1300万ドル(約20億円)。巨人時代の推定年俸4億円の5倍。一方で35歳とは複数年契約を結ばないシビアさも垣間見られた。これがメジャーリーグだ。

菅野投手は2012年のドラフト会議で巨人から1位指名を受けて入団。ルーキーイヤーの13年に13勝を挙げると、2017年、18年、20年の3度最多勝に輝いた。

2020年オフにポスティングシステムを通じて、一度はメジャーリーグ挑戦を試みた。熟慮の末に巨人残留を決断したが、21年以降、成績は伸び悩んだ。

「終わったピッチャー」。菅野投手をそう評価する声も少なくなかった。しかし今季、15勝3敗を挙げて最多勝のタイトルを手にした。見事に復活。チームの4年ぶりのリーグ優勝にも貢献した。

海外FA権を行使して、自信をもってメジャーへ挑める。菅野投手をめぐっては、エンゼルスやジャイアンツ、パドレスが関心を持っていると伝えられていた。その中で、菅野投手と契約したのは、米国東海岸のボルティモアにあるオリオールズだ。

今季はアリーグ東地区2位に入りポストシーズンに進んだ。先発で今季15勝を挙げたコービン・バーンズ投手がFAで退団する可能性が高く、投手補強が球団の課題となっていた。

だからこそ、巨人で通算136勝を挙げ、今季15勝をマークした菅野投手は、オリオールズにとって、のどから手が出るほど欲しい存在だ。

年俸約20億円。これに加えて、オールスター選出で750万円、サイ・ヤング賞受賞で1500万円などのボーナスもある。ボーナスを最高条件で手にした場合、5250万円が上乗せされる。まさにアメリカン・ドリームだ。

一方で1年の単年契約となった。35歳という年齢がネックとなったのではないか。2024年は15勝を挙げたものの、21年から3シーズンは満足いく内容でなかった。メジャーで長期間活躍できるのか不安視されたのかもしれない。

まさにアメリカン・ドリームとシビアな現実の世界。これがメジャーリーグなのだ。

ボルティモアは東海岸の街。春先はかなり冷え込んでいる。巨人時代は東京ドームだったが、オリオールズのホーム球場は屋外型。冷え込む中でのピッチングでけがをしないか心配になる。

それでも、菅野投手のメジャーリーグへの思いは昔から強かった。メジャーのルーキーイヤーに活躍して、複数年契約を勝ち取ってほしい。シビアな現実を乗り越えて、日本の野球ファンに夢を与える存在であり続けてほしい。

メジャーリーグで菅野投手が活躍する姿を楽しみにしている。
見出し画像:久保田牧土
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