立川理道選手銭湯対談！湯のプロも驚きのこだわりが予想以上だった件【今日の濃いバナ】
立川理道、プロ(風呂)フェッショナル対談に臨む。
あまりの反応の薄さにもめげることなく今回もグツグツ煮込んだ濃厚な話であなたの心をオレンジ色に染め上げる！
というわけで、今回お届けするのはスピアーズのみならずラグビー界屈指のサウナ愛好家として知られる立川“サウナー”理道選手が、昭和のフレグランスを残す江戸川区の名(銭)湯「第二寿湯」でひとっ風呂浴びるかのようなお気楽ムードでさらりと熱湯対談！
対談のお相手はこの銭湯の経営者にして江戸川区浴場組合の組合長の鴫原(しぎはら)和行さん。
ラグビー一筋30年の快男児vs銭湯業界を盛り上げる風雲児！生まれも育ちも全く異なる二人が織りなす予測不能の銭湯談義「セントーーク！」いざ、入湯！
湯のプロも驚愕！立川理道のモーニングルーティーン
立川：僕、サウナや銭湯、けっこう行くんですよ。
鴫原：嬉しいですね！立川選手のようなアスリートの方とか芸能人の方でサウナ推しの方がたくさんいて、いろいろ発信してくれているおかげで、今、業界では第3次サウナブームと呼ばれています。うち(第二寿湯)もその昔はサウナを設置していたんですが、１６年前の改装で閉めちゃったんですよね。銭湯一本でやっていこうと思って。
立川：それはまたどうしてですか？
鴫原：逆張りをしたわけじゃないですけど、差別化ですね。どこの銭湯に行っても似たり寄ったりじゃあ面白くないじゃないですか。銭湯それぞれに個性があった方が面白い。その銭湯ならではの良さとか味わいを楽しんでもらう方が良いなと思いましてね。
立川：確かに、どこに行っても同じではあまり面白くないですね。個性を出すことが間接的に他の銭湯も盛り上げることにつながっているって、とても良い事ですね。
鴫原：この一軒の銭湯だけではなく、銭湯業界全体の一体感を出して盛り上げていきたいと考えているんですよ。
ーー業界全体で盛り上げる…ラグビー界にも通じるものがありますね。ところで、スピアーズのメンバーはサウナとか銭湯好きな選手は多いんですか？
立川：みんな銭湯、サウナ好きですよ。アスリートとしてリカバリーの一環という面もありますが、コミュニケーションツールとして機能している部分もあると思います。多くの場合、仲間と連れ立って行くわけですが、そのグループが銭湯やサウナで交わしたコミュニケーションがグラウンドで反映されてるのを感じる事はありますね。
鴫原：銭湯をやっている側としては銭湯はコミュニケーションの場となってほしいので、そういうお話はとてもありがたいです。そもそもね、銭湯から出て怒って帰る人っていないんですよ。みんなリラックスして帰るので。
立川：確かに(笑)。
鴫原：今日どうだった？とか、天気がどうとか、ひいきのスポーツチームの結果とか…ここではそんな他愛のない話をしてほしいですね。
ーー「他愛のない話」リラックスしていいですねぇ
鴫原：銭湯への入浴によって心身の「覚醒」が得られるんです。近年では交代浴をすることで幸福度が上がる事もわかってきているんですよ。
立川：そうなんですか！チームからは体のリカバリー方法の一つとして交代浴は薦められています。水風呂が得意ではない選手もいるので全員がやっているわけではないですが、僕自身は水風呂が好きで15℃くらいの水風呂で交代浴しています。
鴫原：おぉ、けっこう冷たいのいきますね！
立川：そうですね。始めたばかりの頃は水シャワーを浴びることで交代浴としていたんですけど、それもだんだんめんどくさくなってきちゃったので、もう思い切って水風呂にしようとなって。ポータブル浴槽…あのドラム缶みたいな形のやつを買って、毎日朝イチで家のバルコニーで水風呂入ってます。
一同：えええぇっ！？朝イチ水風呂！？
立川：はい。今日も水風呂入ってから来ました。気持ちいいですよ(あっさり)。
ーーおぉ！朝から頭も体もシャッキリ！…ってそういう話じゃないですよ！今朝、けっこう寒かったですよ…(※対談が実施されたのは12月上旬です！)
鴫原：素晴らしいですね。健康な人なら朝からでも大丈夫でしょうね
銭湯＝サードプレイス
立川：僕がハマったのは3年くらい前からなんですけど、それから今に至るまで自分の心身が回復してきているのを感じてます。サウナと出会ったことで、休むことの大切さを知りましたね。当時は寝ても覚めてもラグビーのこと、チームのことばかり考えていたので。
鴫原：立川選手にとっては自分を解放する場所、サードプレイスになっているんですね。サウナや銭湯ではどんな風に過ごされてるんですか？
立川：けっこう人間観察とかしてますよ。いろんな人がいるじゃないですか。ぼーっとしながら「何してる人なのかな～？」って。中にはヤンチャそうな方々とかもいて(笑)。でも、あの方たちってめちゃくちゃマナーいいですよね(笑)。
鴫原：銭湯はマナーが悪い人はお断りなのでね。見た目は全く問いませんよ。それにしても立川選手は本当に素晴らしいですね。私が銭湯で過ごしてもらいたい入り方を実践されてる。もうね、銭湯のプロです、プロ(笑)。
ーーお墨付きいただきました！予想以上にコミュニケーション取ってますね(笑)
立川：自然とそうなること多いですね。思えば、こういう所に来ると寂しい想いってしないですよね。
鴫原：そうなんです。一人だとふさぎ込んで病んじゃうでしょう。でも面白いもんでね、他の人の話を黙って聞いているだけで「緩やかな一体感」を得られるんですよね。
立川：あぁ、緩やかな一体感はわかりますね。ラグビー選手としては本当にグラウンドと家の往復だけだったりするので、社会との接点としてすごく貴重だなって思いますね。日常の中の非日常というか。令和の中にあって昭和の雰囲気って言うんですかね。それが凄くなじみやすいんですよね…まぁ、僕は平成生まれなんですけど(笑)。
鴫原：家の風呂の延長なんですよ。家の風呂なんだけど、他の人もいるから子供たちも社会のルールを覚えるし。
立川：僕は第二寿湯さんみたいな雰囲気は好きです。落ち着くし。最新の銭湯とかだといきなり「QRコード読み取ってください」とか出てきたりして、どうしたら良いかわからない事も多くて(笑)。新しい銭湯なんかはちょっと緊張しますね。
ーー立川選手も緊張するんだ！
立川：します(笑)。でも、こういう銭湯だとみんなが教えてくれますよね。こないだも初めて行ったサウナでヤンチャそうな方がいろいろ教えてくれました(笑)。
ーーヤンチャそうな方(笑)。この地域の銭湯は本当に地元に馴染んでいますよね
鴫原：そうなんです。江戸川区でも特にこのあたりは昔から職人さんが多いんでね。慣れてくると銭湯も「自分の家」みたいになりますよね「ただいま～」なんて入って来てね。今でも夏場なんかは上半身裸で帰るおじさんいますし、何だったら数年前までパンツ一丁で来る近所のおじさんもいましたよ。
ーーコンプライアンスの厳しいこのご時世に！(笑)これは文化交流の一環として海外出身の選手たちも連れてこなきゃいけませんね！
立川：そうですね！テアウパ(・シオネ)なんかはすごく銭湯好きなんで。でも、この高さの間仕切りだとルアン(・ボタ)とかは顔が出ちゃうから連れて来られないですね(笑)。
鴫原：今より平均身長が低かった時代のまんまの間取りなんでね。次、改装するときはちょっと高くしなきゃ(笑)。こうしてスポーツ界から発信してもらえるとありがたいですよ。銭湯業界から発信しても、どうしても限界があるので。
立川：銭湯、サウナの役割って本当に大きいと思っています。
鴫原：少し前は近所のおばあちゃんのデイサービスでも使ってもらったりしてね。そういう人の独居を避けられる場所でもあるんですよ。「誰かがいる」それが銭湯なんでね。それでAED設置したりして、人命救助に役立ったこともあったんですよ。
ーーそういえば鴫原さんは銭湯にAEDを導入した先駆者的存在なんですよね
鴫原：江戸川区の全銭湯に設置を呼び掛けたのは私の発案ですね。
鴫原：トップに立っている人ってすごいですよね。視野が広いというか、見ているところが違う。実際問題、銭湯の利用者ってだんだん減ってきているんですよ。そんな中でも続けていくためにはいろいろ考えていかなければいけません。江戸川区全体の銭湯をキープしていくことは大変です。自分のところだけではなく、社会のために何ができるか考えていきたいですね。
立川：ラグビーも全く同じですね。試合だけじゃない。勝つことだけじゃない。地域に貢献していくことでみんなの活力になるように、関わった人全員がハッピーになれるように活動していかなければならないなと思いました。
ーー鴫原さん、立川選手、ありがとうございました！
ベテランの域に差し掛かってもなお、主力プレーヤーとしてチームを引っ張り続ける立川選手。物静かは印象が強いが、今回の対談での話しぶり、熱量から銭湯・サウナの存在がその心身を支えるにあたりかなり大きな役割を果たしていることを感じた。もはやサウナを愛し、銭湯に愛された男と呼ばれても、異を唱える者はいないだろう。
レジェンド、キャプテン、名手…ラグビー選手の立川理道を称える呼び方は数あれど、この日サウナと銭湯について熱く語る立川理道は純粋に“銭湯・サウナ好きの気さくなあんちゃん”であった。
今まで見てきた中で最もリラックスした立川選手。これが素顔。これが銭湯マジック！
オレンジ戦士の心もほぐす江戸川区の銭湯＆サウナ、こりゃあもう、行くしかないぜ！
というわけで、緊急告知！！
さ・ら・に！その招待券でホストゲームに来場することで、お湯の富士とスッピーのコラボタオルもプレゼント(トップ画像で立川選手と鴫原さんが持っているタオル！激レア！)しちゃうという大盤振る舞い！
この機会に、江戸川区の銭湯とスピアーズのホストゲームで心も体も
MAKE 湯(YOU)R ORANGEだ！
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おまけ：素顔のハルミチ
ーーこちらをご覧いただきましょう！どうですかスピアーズ銭湯壁画！
ハルミチ：うわっ！すごいですねこれ。すごく良いです。ちょっと写真撮ってもいいですか？
ーー立川選手、水風呂もちゃんとありますよ。温度確認はしなくていいですか？
ハルミチ：良いんですか？じゃあ…(と言って、そっと水風呂に手を入れ)あっ！良いっすねぇ！めちゃくちゃ良い冷たさです！
…はしゃいでいる。立川理道が、銭湯ではしゃいでいる。
この日の立川選手は、某CMの言葉を借りれば、まさに「こんな立川、他にないだろ？」であった。
【文・オフィス男気大陸】
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