【ラグビー/NTTリーグワン】スター選手を加えてパワーアップ。さらなる“インパクト”を<三菱重工相模原ダイナボアーズ>

三菱重工相模原ダイナボアーズ 【©ジャパンラグビーリーグワン】

リーグワン初年度にディビジョン1昇格。D1初参戦の2022-23シーズンは入替戦を制して残留。そして昨シーズンは入替戦を回避する9位でフィニッシュした。チームが目標に掲げる『2027年の戴冠』達成へ、三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)は着実な歩みを見せてきた。

チームの代名詞ともいえるプレシーズンの早期始動は今季も同様。若手選手のトレーニングを皮切りに7月から猛練習を重ねてきた。主な課題は、「試合をとおしてパフォーマンスの一貫性を持ち続ける」ことだ。

攻撃を担当するジョー・マドック アシスタントコーチが昨シーズンから加わり、得点力が向上。そして今季、新たに加わったのがフィジカルとフィットネスを強化するヘッドオブアスレティックパフォーマンスのアンドレ・クインだ。

彼の指導でより実戦的になったという練習内容をバイスキャプテンの鶴谷昌隆はこう表現する。

「筋トレに次ぐ筋トレ、そのあとにフルコン(体のぶつかり合い)、ワットバイク(トレーニング用の自転車)。キツい状態から、さらにどれだけできるか。最大値を上げていくようなトレーニング方法です」

その成果は、一回り大きくなった選手たちの体を見れば明らかだ。グレン・ディレーニー ヘッドコーチも「アンドレ・クインさんが新たなスタンダードを選手にもたらす」と盟友の招へいに胸を張る。

また、横浜キヤノンイーグルスから移籍加入したフロントローの安昌豪と津嘉山廉人、三重ホンダヒートから加わった李承爀がスクラムに経験値をもたらしている。カテゴリAのチャーリー・ローレンスがトヨタヴェルブリッツから加わったことも心強い。

リーグ全体でも今季の目玉補強の一つと言えるのが、南アフリカ代表で24キャップを持つカートリー・アレンゼ 。ラグビーワールドカップ2023では5試合で2トライをマークし、2連覇に貢献した快足プレーヤーだ。

チームに加わったスター選手について、鶴谷は「チームに合流して間もないですが、しっかり準備して練習に臨むところはプロアスリートだと感じます。そういうところがチームに還元されていると思います」と評した。

今季のチームスローガンは、『心燃える瞬間を -DYNA IMPACT-』。これまで以上のインパクトをリーグにもたらすべく、一戦一戦をしっかりと戦い、次のステージへの道を拓く。

「今季のダイナボアーズがどこまで行けるのか、皆さんの期待に応えられるように頑張っていきたい。まだまだ成長していくダイナボアーズを楽しみにしてほしい」(デイブ・ディレーニー ヘッドコーチ)

(宮本隆介)
【注目選手】
WTB カートリー・アレンゼ選手

三菱重工相模原ダイナボアーズ カートリー・アレンゼ選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

南アフリカ代表の28歳。ポジションはWTB/FB。ニックネームは「カート」で、ヘッドキャップがトレードマークだ。
12月7日のリコーブラックラムズ東京との練習試合にFBで先発出場した。その試合でのプレーについて鶴谷は「キックカウンターやパスを受けたあとが速く、ゲインラインはだいぶ越えていたと思う。走るだけじゃなくてスキルも高い」と評価した。ウォルト・スティーンカンプとはブルズ(南アフリカ)時代のチームメート。
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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