【埼玉西武】【担当スカウトが熱く推す①】第一印象は「プロでショートを守れそうだ」理想像はスワローズで活躍した宮本慎也さん

埼玉西武ライオンズ
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齋藤大翔選手 【©SEIBU Lions】

12月1日(日)に新入団選手発表会を終えたライオンズの未来を担う選手たち。来季からチームの一員になる若獅子たちのことをファンの皆さまにより知っていただくために、担当スカウトのインタビュー企画が今日からスタート!12月26日(木)まで毎日更新予定です。
どの選手にスポットが当たるのか、オフィシャルサイトのニュースをチェックしてくださいね。
スカウト陣は暑い日も寒い日も、ライオンズの未来を信じ一年を通して日本中の選手たちを見続けてきました。そして、縁あってライオンズの一員となった担当選手を、指名直後から全力でサポートしてくその関係は「親子」と言っても過言ではありません。

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初回はドラフト1位・齋藤大翔選手!担当の安達俊也スカウトが齋藤選手のプレーや思い描く未来を熱く語ります!

担当した選手が15年、20年とライオンズのショートを守る可能性

齋藤選手を初めて見たのは高校2年生の秋、石川県大会でした。当時、打撃は非力でしたが、守備は動きもいいし、肩も強くて送球も安定している。「プロでショートを守れそうだ」というのが第一印象でした。高校3年生の春の県大会では初めて彼を見た前年秋より守備の動きが良くなっていました。守備だけなら、すでにプロでも一軍半のレベルにあるな、と。打撃は少し引っ張る傾向が強かったですが、バットはしっかり振れている。盗塁する姿を見ていたら、足も使えそうだなと感じました。走攻守の三拍子そろっているので、「このショートならドラフト上位候補です」と自信を持って球団に推薦しました。正直、練習で打撃を見たときは大丈夫かな?と感じる点もありましたが、そんな懸念も試合を見るうちに変わっていきました。コンタクトするのがうまく、「実戦派だ」と感じたからです。将来的には「打てる、守れる、走れる選手」になれると期待しています。

齋藤選手から思い描く理想の選手像は、スワローズで活躍した宮本慎也さん。プロ入り当初は打撃が非力でしたけれど、だんだん打てるようになり、通算2133安打を記録しました。齋藤選手にも同様の期待をするのは、ある練習試合で左投手に対してファウルで粘り、最終的に右中間へヒットにした打撃が強く印象に残っているからです。「こういう打撃をしているなら、プロでも可能性があるな」と感じました。

まずは守れる選手になってほしいです。というのも、守れる選手は基本的に試合に出られるからです。その代表格が私が担当した源田壮亮選手。1年目の春季キャンプでは本人も話していましたが、打球が前になかなか飛ばなかった。けれど、当時の辻発彦監督にショートの守備を買われて開幕戦からスタメン出場。全試合に出場して打率.270を記録するなど、打撃を向上させて新人王を獲得しました。齋藤選手も同じように持ち味の守備力を発揮して試合に出ながら、打撃の技術を上げていってほしい。センターから逆方向中心の打撃を身につけて向上していけば、中心打者になって打率3割を記録することもできる。そのためにも今より守備のレベルを1、2ランク上げてほしい。すでに一軍半には達しているので、さらにアップすれば間違いなくレギュラークラスです。

スカウトの立場から言うと、担当した選手がドラフト1位で入団するのは2人目。もちろん、スカウトとしても1位指名はうれしいものです(笑)。もし本人に“ドラ1”というプレッシャーがかかると力を思うように発揮できないかもしれませんが、今は図太い子が多いので大丈夫でしょう。齋藤選手は口数が多いタイプではありませんが、プレーはしっかりしているので期待しています。2025シーズンの開幕を32才で迎える源田選手はまだまだショートのレギュラーとしてチームを引っ張ってくれると思います。その後、齋藤選手が台頭して後を引き継いでくれれば、私の担当した選手がライオンズで15年、20年とショートを守ってくれることになります。そうなれば、担当スカウトとして、これほどスカウト冥利に尽きることはありません。活躍を心の底から願っています。

【©SEIBU Lions】

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埼玉西武ライオンズに関する選手、イベント情報はもちろん、選手コラムやライオンズが取り組む活動についてもお届けいたします!週1〜2回を目途に公開いたしますのでお楽しみに!

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