ロッテ吉井監督 北海道でのクライマックスシリーズ終了2日後には宮崎入りし若手を視察。2025年に向けて虎視眈々

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ブルペンを視察する吉井理人監督 【千葉ロッテマリーンズ提供】

 すぐに動き出した。北の大地でのクライマックスシリーズ・ファーストステージに敗れ翌朝に帰京をすると次の日の夕方には再び空路、移動。吉井理人監督の姿は南国・宮崎にあった。秋季教育リーグとして行われているみやざきフェニックス・リーグ(教育リーグ)を視察するためだ。

 「直に見てみたい選手が沢山いる。映像では見ているけど直接、プレーを見てみたい」と吉井監督はその理由を話した。そして「来年の春にチャンスをあげる選手を見つけたいと思っている」と目を光らせ、10月18日のホークス戦(アイビースタジアム)ではベンチ入りをした。

 クライマックスシリーズに出場したメンバーからは4人の選手が合流した。今年、一軍で白星を挙げるなど20試合に登板し防御率2・25の好成績を挙げた菊地吏玖投手の姿も宮崎にはあった。

 「彼は自分のピッチングを確立しようとしている。三振をとれるピッチング。それを実戦でさらに固めた方がいいと判断した」と指揮官は来季、さらなる期待をかける。

 119試合に出場し打率・241,21打点、10盗塁と飛躍のキッカケを掴んだ小川龍生内野手に関しては「来年はさらに打席の中でしっかりスイングが出来るようになって欲しいと思っている。強いスイングで二塁打を打って欲しい。その辺を意識して打席に立って欲しい」と願いをこめた。

 茶谷健太内野手、大下誠一郎内野手には「今年、一軍であまり打席に立たせることが出来なかったので、しっかりと打席に立たせながら自分の課題と向き合って欲しい」と話をした。

 一軍で4試合に先発をしてプロ初勝利を挙げるなど防御率1・80と好投を見せた田中晴也投手も来季、楽しみにしていて課題をもって取り組んでもらっている選手の一人だ。「いいストレートを投げる投手。ただ、ランナーが出た時に球速が落ちることがあったり走られやすくなったりと課題があるので、そこをしっかりと見つめ直して欲しい」。シーズン中よりクイックスライドステップの修正を指摘しており、この期間にじっくりと向き合い、課題を改善してくれることを願っている。

 同じく今季初勝利を挙げた高野脩汰投手も先発として期待をかけている投手。「この期間、長いイニングを投げてもらって自分に何が必要なのか、何が出来るのかを考えて欲しい。特徴的なフォームで投げる投手でストレートの質が面白い。伸びのあるストレートで彼が持つフォークとの相性も抜群。打者はなかなか攻略しづらいはず」と説明した。
 
 「若い野手も投手もすごく生きのいい選手が多い。来年に向けてどのように成長をしてくれるか本当に楽しみ」と目を輝かせながらグラウンドを見つめる日々が続いた。

 24年もまた悔しい形で幕を閉じた。シーズンオフに入ってみやざきフェニックス・リーグ、秋季練習、自主練習を含めてマリーンズは地道に黙々と自己と向き合う日々を続けている。まずは自分を知る。何が出来るか。そして何が出来ないのか。その中で見つかる課題の打破に取り組み、成長するためになにをすべきか。どう変えるべきかに頭を巡らせる。25年こそ最後の最後まで野球をするためにこのオフの時間を大切に使う。もう、すぐに新たな一年が幕を開ける。

文 千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原紀章

選手たちとコミニケーションを図る千葉ロッテマリーンズ吉井理人監督 【千葉ロッテマリーンズ提供】

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