早大ア式蹴球部女子 WEリーグクラブ加入内定の石田&築地が合同記者会見を実施

チーム・協会
2024.12.11 早稲田大学大隈会館
【早稲田スポーツ新聞会】記事 荒川聡吾、写真 石垣拓也
 10日、早稲田大学大隈会館にて2025Jリーグ・WEリーグへの加入内定選手の記者会見が行われた。ア式蹴球部女子(ア女)からは、GK石田心菜(スポ4=大阪学芸)、MF築地育(スポ4=静岡・常葉大橘)の2選手と後藤史監督(平21教卒=宮城・常盤木学園)が出席。石田はセレッソ大阪ヤンマーレディースへ、築地はノジマステラ神奈川相模原への加入が内定している。

2人でポーズをする石田と築地 【早稲田スポーツ新聞会】

 加入初年度の目標として、6年ぶりにセレッソ大阪ヤンマーレディースへと加入する石田は「スタメンとしてチームの勝利に貢献することが一番の目標」と語り、すでにWEリーグでの試合出場を果たしている築地は「チームが勝つために必要な選手になることが目標」と意気込んだ。そんな2人について、後藤監督は「下の代の時から自分の成長というものに貪欲に、たくさん壁にぶつかりながら進んできた」と4年間を通して目にしてきた成長について語り、「プロの世界でも自分自身の成長に対して、選手として貪欲に人として組織、チームに貢献できる人間であってほしい」と言葉を送った。ア女での4年間を通して人として選手として成長した2人が、次なるプロの舞台へと羽ばたいていく。

コメント

【早稲田スポーツ新聞会】

後藤史監督(平21教卒=宮城・常盤木学園)

ーーア女の2人の入団について
 日頃よりア式蹴球部、そして女子部への多大なるご支援と温かいご声援をいただきありがとうございます。石田、築地の2名は、4年間という時間を通して選手としても人としても成長する姿を見てきました。特に一昨年や昨年に比べてタレントが少ない代、試合に出ているメンバーが少ない代でしたので、この2名が下の代の時から自分の成長というものに貪欲に、たくさん壁にぶつかりながら進んできた姿を見てきました。築地に関しては、今年、内定先であるノジマさんの試合に特別指定選手として出場させていただきまして、ノジマさんのご理解があって貴重な経験をさせていただいたと思っております。この場を借りて御礼を申し上げます。人としてという部分に関しては、先ほど兵藤さんもおっしゃってましたけれども、4年生の時の成長が大きかったなと思います。どうやったら自分たちの代がチームをまとめられるのか、自分たちにはどんな色があるのか、何より早稲田のア式蹴球部として、ア女として何を大事にすべきなのか、苦しい時間が多かったですが、同期とたくさんぶつかり合いながら、この2人がチームを引っ張ってきてくれた部分が大きくあると思います。この4年間での経験というところをプロの世界でも自分自身の成長に対して、選手として貪欲に人として組織、チームに貢献できる人間であってほしいと願ってます。最後に女子部は12月26日から最後の大会であるインカレが始まります。去年の決勝戦のピッチ上で悔しい思いをしたこの2人が、必ず日本一に向かってチームを導いてくれると思っています。ぜひ最後まで温かいご支援のほどよろしくお願いします。

【早稲田スポーツ新聞会】

石田心菜(スポ4=大阪学芸)
ーー加入内定に際して
 こんにちは。セレッソ大阪ヤンマーレディース加入予定のスポーツ科学部4年石田心菜です。まずは6年ぶりにチームの一員としてプレーできることを大変うれしく思います。今まで支えてくださった方々への感謝の気持ちを忘れずに、チームの勝利のために私らしく全力で戦っていきます。応援のほどよろしくお願いいたします。

ーー加入初年度の目標とそこに対する現時点での距離感を教えてください
 スタメンとしてチームの勝利に貢献するというのが一番の目標です。やはり今(セレッソの) 試合を見る中で、山下莉奈選手が試合に出て活躍しているのですが、山下選手と自分の差というのは、まずフィジカル面で感じていて。長所もお互い違うのですが、そういう部分での評価はまた変わってくるなというのは思っています。先ほど言ったように、ビルドアップの参加だったり自分にしかない長所というのは、WEリーグの舞台でも発揮できるのかなと練習参加していく中でも感じたので、そういう部分も発揮しつつ盗めるものは盗んで、WEリーグの舞台で活躍できればなと思います。

ーー早稲田での4年間はどのような意義がありましたか
 大学サッカーの特徴である選手が主体となってリーグを運営することは、WEリーグやなでしこリーグという舞台にはないものだと思っています。また人間性の部分では、ピッチ内だけではなく、ピッチ外の部分での評価もすごくありました。サッカー選手としてだけではなくて、人として成長できるというのはア女や大学サッカーとしての一番良い部分だなというのはすごく感じていて、そこで自分が4年間を過ごしたことで、サッカ一だけではなく人間性の部分や、ピッチ外の部分でもすごく刺激をもらえた4年間だったので、そういうところはすごくア女を選んで良かったなと思っています。

【早稲田スポーツ新聞会】

築地育(スポ4=静岡・常葉大橘)
ーー加入内定に際して
 こんにちは。ノジマステラ神奈川相模原に内定をいただいております、スポーツ科学部4年の築地育です。内定をいただいた時に、私が高校生の時にはなかった女子のプロチーム、プロリーグというところで、私がプロのキャリアをスタートできるという事実がすごくうれしく、私の中で新たなスタートが切れるといううれしさを感じました。その中で私が大学を選択して、人としても選手としても成長してこられた部分をプロのリーグで発揮できたらなと思っております。後藤監督から話していただいたように、私はこの大学で人間性の部分がすごく成長できたと思っているので、ピッチで、サッカーでそういった部分を表現しながら、見ている人がワクワクドキドキするようなプレーをプロのリーグでもやっていきたいと思っております。応援のほどよろしくお願いします。

ーー加入初年度の目標とそこに対する現時点での距離感を教えてください
 私はチームが勝つために必要な選手になることを目標にしています。何試合かWEリーグの試合を経験させていただく中で、自分の強みだったり、伸ばさなきゃいけないところは細かく自分の中で分析はできていますが、それと共にやはりチームメートとの信頼関係というのが大事になってくると思うので、そこをピッチ内外で積み上げながらやっていきたいなと思っています。

――早稲田での4年間はどのような意義がありましたか
 ア式蹴球部女子というブランドを背負って、選手として、そして人間として 1日中そのブランドを背負っているという責任感や覚悟というものを4年間を通して持てたことが、この早稲田大学を選んで良かったなと思える点です。あとは、大学生として部活動のサッカー中だけでなく、授業やそれ以外の場面でいろんな競技に熱を注ぐ仲間と出会えたことで、私がそこから刺激をもらって自分のサッカーにまた熱が入ったり、それ以外の視点からサッカーを見つめ直したり、自分自身を見つめ直したりできたことが、ア女に入って良かったなと思える点です。
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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