U18日清食品 九州ブロックリーグ2024 女子 レポート 田中佐季と森昊海「エネルギーを良い方向に持っていく」佐賀北(佐賀県)
【©U18日清食品リーグ】
チームの投票で新キャプテンに決まった時、森選手は「田中さんが自分からエネルギーを出してチームを引っ張っていて、私は盛り上げていくタイプではないので、最初は『自分で大丈夫かな』と思いました」と明かします。
「自分が盛り上げるのが好きだから、楽しく元気があるチームに」という田中選手のやり方に対し、森選手は「私は真面目すぎるところがあるので、盛り上げるのはあまり向いていないかも」と言いつつ、自分の真面目さや粘り強さを生かしたキャプテンの姿を模索しています。
そんな新キャプテンの森選手に田中選手は「私もキャプテンになってすぐは何をやったらいいか分からなかったけど、分からないなりに頑張っているうちに慣れてくるから、そうなった時に自分の目指すキャプテンになっていけば大丈夫」と森選手にアドバイスを送ります。
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12月1日、最終戦となったれいめい(鹿児島県)戦では、立ち上がりから相手のオールコートプレスに出鼻をくじかれ、劣勢を強いられます。第1クォーター残り2分、10-19とビハインドの場面で投入されて試合の流れを変えたのが、新キャプテンの森選手でした。ポイントガードの彼女はれいめいの激しいプレッシャーをスピードでかわし、テンポ良くパスをさばいてオフェンスを立て直します。これで一気に流れは佐賀北に傾き、11-2のランで同点に追い付きました。
田中選手は「ボール運びのところでミスが多くて相手のペースになっていたところで、森選手が入ってきたらオフェンスもディフェンスもガラリと変わって全然違う展開になりました」と新キャプテンの働きを称えます。森選手は「シックスマンとして入って、一番最初に良いプレーで流れを変えることを意識しています」と言います。
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新旧キャプテンが要所で大きな働きを見せた勝利で、佐賀北は2勝5敗で「U18日清食品 九州ブロックリーグ2024」を終えました。「すごく大変な試合でしたが、この接戦を最後まで集中を切らさず戦って勝ち切れたことは自信になります」と田中選手はホッとした笑顔を見せました。
そして森選手は、この勝利を弾みにして、チームを勢い付けようと意気込みます。「同級生や後輩に元気の良い選手がいっぱいいて、ベンチでもコートでも盛り上げてくれるので、私はそういうエネルギーを良い方向に持っていって、自分たちのトランジションの強みを生かすバスケをやりたいです。そうやって見ている人たちに応援してもらえるチームを目指します」
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