U18日清食品 関東ブロックリーグ2024 女子 レポート 渡部怜梨「誰からも信頼される選手になりたい」千葉英和(千葉県)
【©U18日清食品リーグ】
今年はチームが急成長した1年でした。昨年から母校に戻って指揮を執っているのは、元Wリーグ選手で、女子日本代表の司令塔を務めた藤岡麻菜美ヘッドコーチ。「私が指導し始めたばかりの頃は声が全く出なくて、静かなチームでした」と若き指揮官は振り返りますが、そこからチームが成長できたのは、「選手たちが声の重要性に気付いたから」と話します。
「私が現役時代に大切にしていた『コミュニケーションを図ることの重要性』を伝え続けたことで、選手たちは徐々に変わっていきました。声を出して意志の疎通をすることで、パフォーマンスが向上することを選手たちが実感できました」とチームの変化を語ります。
また、藤岡ヘッドコーチは「U18日清食品 関東ブロックリーグ2024」での貴重な経験がチームの成長に繋がったと言います。対戦相手が決まっているリーグ戦では、次戦に向けて綿密なスカウティングをして臨むチームが多いですが、千葉英和は「試合の中でアジャストする」ことをテーマに掲げていました。
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11月23日、鵠沼(神奈川県)との試合は大接戦となり、課題である対応力が試される試合となりました。リードチェンジが繰り返される中、終盤に主導権を握ったのは千葉英和でした。しかしゲームクロージングの場面で、相手のエースに得点を決められ、1点差で逆転負けを喫してしまいます。接戦を落として反省しきりだったのがエースの渡部選手でした。
「麻菜美コーチからは『試合の中で対応すること』の大事さを伝えられていたのですが、最後に甘さが出てしまいました。この『U18日清食品 関東ブロックリーグ2024』では自分たちの足りないところや、詰めの甘さをなくすことを課題に戦っていました。ここで出た反省を自分たちの力にしていきたいです」
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パスをする時の『奥を見る』とは、スペースを作り出すために全体を見渡せるコートビジョンを持つことと、その着眼点のことを指します。こうした『ガードの目』を育てることに関しては、これ以上ないお手本となる指導者がいることが、千葉英和の強みになっています。
「将来は点も取れてパスもできる選手になりたいですし、何よりコートの中でも外でも信頼される選手になりたいです。麻菜美コーチのように」と目を輝かせる渡部選手。コート上でリーダーシップを発揮してきた藤岡ヘッドコーチのような選手を目指し、渡部選手とチームメートたちは今日も練習に励みます。
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