佐々木朗希の退団で、より大きな役割を担う2名のベテラン投手をチェック
千葉ロッテマリーンズ・石川歩投手、唐川侑己投手 【写真:球団提供】
石川歩
石川歩投手 年度別投手成績 【ⓒPLM】
2017年以降は2桁勝利から遠ざかっているものの、チームのエース格として長年にわたって奮闘。2022年には20試合に登板して防御率2.93を記録するなど、主力投手として好投を見せていたが、2023年は故障で一軍登板なしに終わり、育成契約を結んで再起を期す運びとなった。
3桁の背番号を背負って迎えた2024年は二軍で10試合に登板し、防御率1.77と格の違いを見せつける投球を展開。6月には支配下復帰を勝ち取り、一軍でも5試合の登板で3勝を挙げ、防御率3.70と一定の投球を見せた。石川歩投手がこれから本来の状態により近づくことができれば、かつてのエースの存在はチームにとっても大きな助けとなることだろう。
唐川侑己
唐川侑己投手 年度別投手成績 【ⓒPLM】
その後は相次ぐ故障もあって低迷する時期もあったが、2018年以降は中継ぎとして新境地を開拓。2020年には32試合で失点はわずかに4、防御率1.19と抜群の安定感を発揮し、翌2021年も38試合で22ホールド、防御率2.72とセットアッパーとして活躍。ブルペンの主軸として、2年連続で優勝争いを繰り広げたチームを支えた。
プロ17年目を迎えた今季は本格的に先発へ再転向し、シーズン初登板となった4月16日の試合では、5回まで相手打線をパーフェクトに抑える圧巻の投球を披露。最終的に6試合の先発を含む8試合で防御率2.37という数字に加えて、与四球率0.71、K/BB10.33と指標面で驚異的な成績を記録。2025年もさらなる復調を示し、先発として輝きを放てるか。
ベテランの復活によって、生じる穴を最小限にとどめられるか
先発の中心的存在が抜けたことによって生じたチャンスを生かし、来たる新シーズンに主力投手の座を確保するのはどの投手か。新たな若手の台頭とベテランの復活に期待がかかる2025年の千葉ロッテの先発陣に、来季もぜひ注目してみてはいかがだろうか。
文・望月遼太
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