<重賞レース分析>ジェムストーン賞は、前走の着順や馬格が重要!

東京シティ競馬
チーム・協会
12月5日(木)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第1回ジェムストーン賞(SIII)が実施される。
2023年までは準重賞として行われていた2歳馬によるスプリント(1,200m)戦が今年から重賞に格上げされた。短距離を得意とする若駒の年内の目標レースとなり、年明けからの3歳路線がさらに充実する。
ここでは準重賞として実施された過去4年の結果から、レースの傾向を分析する。

レース情報
第1回 ジェムストーン賞(SIII)
発走日程:2024年12月5日(木) 20:10発走
距離:1,200m

2023年優勝馬(当時準重賞):フクノフードゥル号  【東京シティ競馬】

■3着内数が多いのは「大井」所属馬

【単勝人気順別成績】(過去4年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、1番人気の馬は[0-4-0-0](3着内率100.0%)、2~4番人気の馬は[4-0-3-5](3着内率58.3%)、5番人気以下の馬は[0-0-1-15](3着内率6.3%)となっている。人気薄の馬が上位に食い込む可能性はそれほど高くないと見ておきたい。

■3着内数が多いのは「大井」所属馬

【所属別成績】(過去4年) 【東京シティ競馬】

 所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[0-1-1-2](3着内率50.0%)、「船橋」の馬は[0-1-0-3](3着内率25.0%)、「大井」の馬は[4-2-2-14](3着内率36.4%)、「川崎」の馬は[0-0-1-1](3着内率50.0%)となっている。3着内率が特に高いわけではないものの、まずは「大井」所属馬に注目するべきだろう。

■昨年は「牝」馬のワンツーフィニッシュ

【性別成績】(過去4年) 【東京シティ競馬】

性別成績を見ると、「牝」の馬が3着内率50.0%と比較的優秀な成績を収めている。なお、今回と同じく12月上旬に施行された令和5年に限ると、「牡」の馬は[0-0-1-4](3着内率20.0%)、「牝」の馬は[1-1-0-1](3着内率66.7%)である。今後も「牝」馬はひと通りマークしておいた方が良さそうだ。

■笹川翼騎手が好成績をマーク

【騎手別成績】(過去4年) 【東京シティ競馬】

騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が2回以上のジョッキーは、笹川翼騎手、矢野貴之騎手の2名となっている。4戦2勝3連対と特に優秀な成績を収めている笹川翼騎手は、当レースと相性が良いジョッキーと言えるかもしれない。

■大敗直後の馬は不振

【前走の着順別成績】(過去4年) 【東京シティ競馬】

前走の着順別成績を見ると、3着以内の馬は[4-3-3-10](3着内率50.0%)、4着以下の馬は[0-1-0-10](3着内率9.1%)、「中止」の馬は[0-0-1-0](3着内率100.0%)となっている。前走で大敗を喫した馬は、評価を下げるべきだろう。

■小柄な馬は過信禁物

【前走の馬体重区分別成績】(過去4年) 【東京シティ競馬】

前走の馬体重区分別成績を見ると、460kg未満の馬は[0-1-1-9](3着内率18.2%)、460kg以上の馬は[4-3-3-11](3着内率47.6%)となっている。馬格も見逃せないポイントと言えそうだ。

TCKホームページではより詳しいデータも公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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