2024年度 第10回Jリーグ理事会後会見発言録

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2024年11月25日

2024年度 第10回Jリーグ理事会後会見発言録

2024年11月25日(月)17:00~
Jリーグ会議室およびWeb ミーティングシステムにて実施

登壇:執行役員 青影 宜典
クラブライセンスマネージャー 大城 亨太
陪席:執行役員 窪田 慎二
執行役員 笹田 賢吾
執行役員 樋口 順也
マーケティング部長 鈴木 章吾
司会:広報部長 仲村 健太郎

〔司会(仲村広報部長)より説明〕
本日開催いたしました、第10回理事会後の会見を開催いたします。
本日の決議事項は4点です。理事会の議題ではございませんが、報告事項として、後援を2件、ホームページに掲載しています。
本日、野々村チェアマンは海外出張のため、会見には登壇いたしません。あらかじめご承知おきください。

《決議事項》
〔司会(仲村広報部長)より説明〕
1.2025シーズンの大会方式および試合方式について
https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/post.php?code=d661d26c-840a-4e15-9987-7466d15a575c&y=&m=&q=
例年12月に決議をして発表していましたが、来シーズンの日程発表を少し早めた影響もあり、本日11月の理事会にて2025シーズンの大会方式を決議し、本日発表させていただくこととなりました。
主な変更点としては、JリーグYBCルヴァンカップのみの変更点となります。FIFAクラブワールドカップ2025開催の影響により、FIFAクラブワールドカップ2025、AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25に出場する4チーム(浦和レッズ、ヴィッセル神戸、川崎フロンターレ、横浜F・マリノス)はプライムラウンドから出場することとなります。そして、AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25に出場するチーム(サンフレッチェ広島)は、プレーオフラウンドから出場することとなります。
各大会の開催期間および試合数について、補足でご説明いたします。
https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/post.php?code=fb0623fc-6781-4601-aa46-d2a1a647a746&y=&m=&q=
2025明治安田J1リーグは、2月14日(金)から12月6日(土)の開催を予定しています。

https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/post.php?code=9a30edb5-104a-443e-a1d3-c8cde86dfa3e&y=&m=&q=
JリーグYBCルヴァンカップは、1stラウンドの1回戦は、3月20日(木・祝)もしくは3月26日(水)から開催を予定しています。プレーオフラウンド、そしてプライムラウンドにつきましても記載の予定で開催いたします。

https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/post.php?code=9bc7fef7-2e18-469f-82aa-4718247ed2d0&y=&m=&q=
FUJIFILM SUPER CUP2025は、2月8日(土)、国立競技場にて開催予定です。

https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/post.php?code=3053543e-0684-4e62-a84d-b95a06e8dc26&y=&m=&q=
2025明治安田J2リーグは、2月15日(土)から11月29日(土)に開催予定です。

https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/post.php?code=d2d6060b-a958-47f5-81f4-04554266aff4&y=&m=&q=
2025J1昇格プレーオフは、準決勝を12月7日(日)、決勝を12月13日(土)に開催予定です。

https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/post.php?code=9952c30d-c48e-49ce-8ec5-d67e046d9fdd&y=&m=&q=
2025明治安田J3リーグは、2月15日(土)から11月29日(土)に開催予定です。

https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/post.php?code=381c8c50-8a9e-45a5-973b-ace6a83fd64c&y=&m=&q=
2025J2昇格プレーオフは、準決勝を12月7日(日)、決勝を12月14日(日)に開催予定です。

https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/post.php?code=40b0667c-a347-4ee1-ab26-161d15108165&y=&m=&q=
最後に、2025J3・JFL入れ替え戦につきましては、第1戦を12月7日(日)、第2戦を12月14日(日)に開催予定です。

来シーズン、2025Jリーグの試合日程および登録リストの発表スケジュールにつきましては、来月12月13日(金)午後に、明治安田J1、J2、J3の年間の対戦カード全てを発表いたします。
翌週12月20日(金)には、JリーグYBCルヴァンカップの組み合わせ、開催日、そして、すでに決定しているところについては対戦カード、キックオフ時刻、スタジアムまで発表いたします。
そして、12月27日(金)に、明治安田J1、J2、J3リーグの2月、3月開催分のキックオフ日時、スタジアム、テレビ放送まで発表いたします。
翌年、1月22日(水)には、J1、J2、J3の4月から6月開催分につきましても発表いたします。

2.2024J2昇格プレーオフ、2024J3・JFL入れ替え戦 放送・配信について
https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/post.php?code=f77707a0-56c5-4d5d-badd-580e31d97055&y=&m=&q=
https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/post.php?code=ec69c371-0b1f-430e-860f-846ad506c84f&y=&m=&q=
12月1日(日)、12月7日(土)に開催される「2024J2昇格プレーオフ」の放送・配信が決定しましたのでお知らせいたします。
12月1日(日)に開催される準決勝につきましては、DAZN/Leminoで配信をいたします。決勝につきましても同様に12月7日(日) 、DAZN/Leminoにて放送・配信をいたします。
すでに2024J1昇格プレーオフについては決定、公表済みですのでご確認いただければと思います。
続きまして、2024 J3・JFL入れ替え戦につきましては、12月1日(日)の第1戦をDAZN/Lemino/NHK高知で放送・配信いたします。また、12月7日(土)の第2戦目をDAZN/Leminoで配信いたします。

3.特任理事選任について
https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/post.php?code=f55ec7cc-7b65-45d0-80d6-7e404213b9f9&y=&m=&q=
本日の理事会において、海堀 あゆみ(かいほり あゆみ)氏を特任理事に選任することを決定いたしました。リリースにて、現在の理事・監事・特任理事の一覧を載せておりますので、ご確認ください。
なお、表一番下の※に記載しておりますが、髙田 春奈氏につきましては、10月29日付で特任理事を退任しています。併せてお知らせいたします。

4.クラブライセンス是正通達について
〔大城 亨太 クラブライセンス事務局 クラブライセンスマネージャーより説明〕
Y.S.C.C.横浜の来シーズンのJ2クラブライセンスについてご報告させていただきます。
https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/post.php?code=5ae99dae-052e-4052-98a1-b24479115710&y=&m=&q=
9月に第三者機関であるクラブライセンス第一審機関(FIB)によって、交付されたJ2ライセンスですが、その後クラブの経営状況が変化したことにより、財務基準に抵触する懸念が生じました。それを受けて、事務局による調査およびFIBによる判定会議を再度行いましたので、ご報告いたします。
結果としては、クラブライセンスを保有することに問題ないという結論に至りましたが、経営上の是正処置が通達されましたので、ご説明いたします。

クラブライセンスのルールの中で、交付後の違反事例についての審査フローを設定しています。交付された後に基準に抵触する懸念が生じたときは、このフローに基づいて対応を行うということをルールとして定めており、今回も財務基準に抵触する可能性がありましたので、ルールに基づき、我々の調査およびFIBの判定会議をスケジュールに沿って行いました。
判定会議は11月15日に実施いたしました。繰り返しになりますが、ライセンス保有には問題ないということになりましたが、経営上の是正措置が通達されることになりました。
是正通達とは、FIBがクラブの経営上是正すべき点があると判断した内容を通知するものです。
趣旨としては、FIBによる制裁やライセンス不交付という強制力を行使する前に、クラブが自ら経営を改善し、基準に抵触しないように指導を行うものとなっています。
今回もクラブによる改善の見込みがあるということで、是正通達という形になりました。
是正通達の内容については、「今季の進捗、来年度予算、組織体制の改善についてリーグとコミュニケーションをしっかりとること」、というものとなっています。
9月に発表いたしましたが、AC長野パルセイロにも是正措置が通達されています。こちらに記載の内容についてはYS横浜の内容となり、過去のクラブにはそれぞれ異なる内容が通達されています。
今回、財務基準に対する懸念ということで、こうしたフローに沿って対応いたしました。強調しておきたいのは、現在クラブが資金繰りに窮している、財務状況がすごく厳しい状態にあるということではございません。FIBにおいてもライセンス保有について問題ないという判断がなされましたので、そこについては強調しておきたいと思います。

《協賛・後援》
1.【後援】スポーツボランティア・ラウンドテーブル2024
2.【後援】JIFFインクルーシブフットボールフェスタ2024

〔仲村広報部長より入場者数についての報告〕
J2リーグ、J3リーグは既に今シーズンのリーグ戦の日程を全て終了していますので、入場者数のトピックについてご紹介いたします。
今シーズン、既にリーグ戦の入場者数が過去最多を更新したということは発表していますが、現時点でJ1・J2・J3のリーグ戦の総入場者数は11,443,130人で、昨年比113%となります。そして60クラブ中47クラブ、J1は18クラブ、J2は14クラブ、J3は15クラブで総入場者数が昨年を超える見込みです。J1リーグが2節が残っていますので、また改めて発表いたします。

〔質疑応答〕
Q:具体的な試合カードの発表がすごく早まっていますが、その辺りの経緯やどういう問題意識、どのような調整をして早めることができたのか教えてください。

A:鈴木部長
カレンダーに関しては、Jリーグの中でも課題意識がありました。開幕期の2月、3月のスケジュールが1月中旬に発表される状態ですと、ホームゲームに行くか行かないか、また宿泊を伴うアウェイ遠征の場合の予約など、ファン・サポーターが苦慮されている現状を認識していました。そこに対して、様々な調整作業により、通年は難しいものの、2月、3月の対戦カードと試合日程、日程確定ではないものの通年の対戦カードをできるだけ早めに出すことを目指しました。かつシーズン移行後にはできる限り前倒しで日程発表のサイクルを回していきたいという思惑もあり、現状のフォーマットで最後のシーズンとなる2025シーズンにチャレンジ、調整を各所で行い、なんとか先ほど発表したスケジュールで、年内に2月3月分は発表できる運びとなりました。
今後またファン・サポーターの方の反応やクラブの事情も勘案しながら、引き続き日程発表をブラッシュアップしていきたいと思っています。

A:樋口執行役員
試合日程を作成するのは壮大なパズルのようなものになっています。クラブの希望やテレビ放送を含む放映、また様々なステークホルダーのお話を伺いながらそれを最大化するものを作っていきます。今までは前半戦の対戦カードを一斉に発表していましたが、今回は2月、3月開催の対戦カードと試合日程を少しでもファン・サポーターの皆様に早く発表するために、これまでと違う区切り方のパズルにしています。実態としては、これまでのやり方のほうがテレビ放映がもっと増えたのに、というようなことなど、失うものもあるかもしれませんが、今回は(早期の発表を)優先しました。もし失いそうなことがあるのであれば、営業努力や様々なもので解決し、全てがプラスになる方向に向かっていく形を目指して、クラブとも様々な調整の上、今回行ったということです。

Q:おそらく、クラブに出してもらう頻度や早さと、日程くんと呼ばれているシステム側の障壁もあったかと思いますがいかがでしょうか。

A:樋口執行役員
シーズン移行を機に試合日程作成のプロセスを変えていこうという話を約1年前にもしたと思います。そのトライは、まだシーズンは変わっていないけれど今回から始めており、各大会の試合日程を早く決めて、早く日程くんを稼働させる準備をしておくことを、進めていました。昨年までだと、このタイミングでもまだ各大会の試合日程は決まっていなかったと思います。日程くん自体の大幅アップデートは、2026シーズンに向けて進めており、今回の件とはほぼ関係ありません。

Q:クラブ側にはどのようなことを求めたのですか?

A:樋口執行役員
クラブの皆様からご希望も徐々に頂いているところですが、そういったものを早く頂かないといけないことになります。クラブによってはスタジアムとの調整はもう少し後だから早すぎるというクラブもあるのですが、少しでもファン・サポーターの皆様に発表することのメリットを考えて進めています。

A:鈴木部長
クラブともスケジュールを早めることに関しては何度か意見交換をしており、当然、樋口が申し上げたように情報を早く出して頂くことも必要です。12月27日までに発表することでクラブ側の広報やプロモーションの稼働にも一定の負担がかかりますが、クラブとコミュニケーションしながら、ファン・サポーターのために少しでも日程の融通を効かせるようにするためにということで合意形成していきました。

Q:Y.S.C.C.横浜の件ですがJFLに降格した場合などにより状況は変わると思いますが、その辺りも含めて継続的に見て行くということでよろしいでしょうか。

A:大城マネージャー
J2クラブライセンスの審査においては、JFLに降格するかどうかということとは無関係に審査が行われました。仮にJFLに降格してしまったとしても、またJ3入会を目指してJ3クラブライセンスを申請されると思いますので、我々とのコミュニケーションは継続いたします。

Q:資金繰りの面で、JFLに落ちる場合もあるということも今回鑑みてというところもあったのでしょうか

A:大城マネージャー
資金繰りの確認については様々なケースが想定されていますので、詳細はご説明致しかねますが、しっかり確認はしています。

A:青影執行役員
補足をさせていただきます。今、ご質問いただいたケースも含め、そのほか様々な経営環境の変化の可能性は多々あると思いますが、ある程度想定される範囲内で現状、クラブからお示しいただいた財務状況を確認して判断したところ問題ないということです。例えばということで降格の話がありましたが、それ以外にも悪影響を及ぼすような状況もあり得るでしょうし、もちろん好影響を及ぼすこともあり得ると思います。不確実性に対してどこまで判断するのかは非常に難しいのですが、クラブから出していただいた資金繰りの状況をベースに、つぶさに観察して確認したという状況です。

Q:FC今治がJ3からJ2に昇格することが決まっています。こういった新しいクラブのステップアップに対してJリーグとしてどのような考えをお持ちでしょうか。岡田武史さんのユニークな経営もあるようなのでその点についてコメントをいただきたいです。

A:青影執行役員
色々な面で期待しているところはあると思います。特に私の観点で申し上げると、FC今治が百年構想クラブに手を挙げてからずっと、クラブライセンスに関連して伴走させていただきました。その間、JFLからJ3に入会するのも簡単ではありませんでしたし、J3からJ2にもすぐに昇格できたわけではありません。FC今治なりに様々な方のサポートをいただきながらも、苦労されてここまで築いてきたものがやっとJ2までつながってきたと、私自身も実感を持っています。特に昨年、新たに建設されたアシックス里山スタジアム。行かれたことのある皆さまも多いとは思いますが、まさに今治の地元を体現したようなすごく立派なコンセプトの下、これまでの経営努力が体現された素晴らしいスタジアムだと思っています。そのスタジアムには、(来年)より多くのJ2のクラブの皆様に、アウェイという形で訪れていただけるかと思います。これまでも多くのクラブの皆さんが、里山スタジアムを訪れているかと思いますが、今後も多くのクラブの関係する皆様にスタジアムの魅力を体感していただき、リーグ全体でその魅力を発信できる形が取れればと思っています。

Q:コロナ前の水準に戻ったという観客数についてです。クラブによって色々なサービスがあると思いますが、Jリーグでサービスについて、これだけ人数が増えたので、もう一つ上を目指して欲しいなどのアイデアはありますか。

A:鈴木部長
入場者数が今年は非常に好調ですが、我々は観戦者調査として全60クラブで年に4回ずつ、観戦されている方の観戦体験についてのアンケート調査を実施しています。当然ながらクラブ、スタジアムによって課題は様々あります。入場者数が増えるにつれて、例えばスタジアムグルメ、飲食に関する混雑、物販も同様に混雑の問題が発生してきます。従って、入場者数が増えたことに伴う弊害的な課題を抽出し、既にいくつかのクラブでは販売場所を変更・拡張するなどの対応をしています。物販でも、これまで対面型の設営をしていましたが、もう少し回遊型で店内を見て回れるようにしたり、入店の列と会計の列を分けるというオペレーションをクラブと連携しながら、物販店舗の設備・運営面の改善にも着手をしているところです。たくさんの方が来場し、少しでもいい体験として快適に過ごしていただくために、お客様の声、VOC(Voice of Customer)の活用の取り組みも強化しているところですので、観戦体験にはまだ改善の余地があると考えています。

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