「2024年度JBA公認C級コーチ養成講習会(10月12日・13日・14日)」開催報告
【© Japan Basketball Association.】
C級コーチ養成講習会は、1日目は研修室で行う講義、2日目・3日目はコート上で行う実技・演習でセッションが構成されています。いずれのセッションでも受講者のアウトプットの機会、受講者同士のコミュニケーションの機会が設けられており、良い雰囲気で活発な意見交換が行われていました。
以下、受講者の受講感想コメントです。
<受講者のコメント>
◆遠藤佳乃さん(京都府)
現在、大学生という身でありながら、数十人の子どもたちを相手にバスケットボールをコーチングしています。指導教本やSNSを使って勉強していますが、自分が経験してきたことしか指導できていないと感じ、コーチング力に自信がありませんでした。また、高校生の頃、指導者がいない期間があり、バスケットを思うようにできず、とても苦しい思いをしました。この経験があったからこそ、自分がコーチングする立場になった際、バスケットボールに携わる子どもたちが学び続けられる環境を作る一助になりたいと考えるようになりました。そう考える以上、多様な知識と適切なコーチング力を身につけたいと思い、今回の講習会を受講しました。
3日間の受講を通じて、特に印象に残ったことは3つあります。
1)コーチングのオープニング、ボディ、クロージングの流れを作ること。
2)ゴールを具体的に1つ設定し、それをチャレンジングでワクワクするものにすること。
3)ゴール達成へのポイントを、ティーチングよりもプレイヤーから引き出すこと。
これまでの私のコーチングはティーチングがほとんどで、結果的に何ができるようになったのか、ポイントは何だったのか、どんなゴールに近づいていったのかが曖昧でした。
初めの頃のコーチング実践では、流れを上手く掴めなかったり、オープンクエスチョンをするのが難しかったりと、かなり苦戦しました。しかし、受講生同士のフィードバックやコーチディベロッパーのサポート、そして、他の受講生の方々の指導歴が私より長いこともあり、しっかり観察して吸収すべき点を自分に取り入れることで、回数を重ねるうちにコーチングの流れを掴めるようになりました。その中でゴール設定をしたり、ゴール達成に沿ったポイントをプレイヤーから引き出すことができるようになり、制限時間内にクロージングまで進めるコーチングができるようになりました。
1日目の座学が2、3日目の実技に繋がっていると感じ、3日間の講習会を通して大きな充実感と達成感を得られました。
講習会の最終日、そのまま京都に戻り、翌日には子どもたちとバスケットをする機会がありましたので、講習会での学びをすぐに実践しました。全てが上手くいったわけではありません。年代によってはコーチングとティーチングのバランスが大切だと感じたり、また、講習会で設定したゴールよりさらに単純化したものを考えたりしました。今後も学びを重ね、ブラッシュアップしていくつもりです。C級講習会を受講したことに慢心せず、これからもバスケットボールを学び続けていこうと思います。
研修室での講習の様子 【© Japan Basketball Association.】
事前課題の内容をコート上で共有 【© Japan Basketball Association.】
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