<重賞レース分析>ハイセイコー記念は、枠順や馬格が明暗を分けるポイントに!

東京シティ競馬
チーム・協会
11月6日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第57回ハイセイコー記念(SI)が実施される。
前身となる青雲賞において、TCKが生んだ国民的スターホース・ハイセイコーが1972年に記録した1分39秒2の優勝タイムは50年以上の歳月を経た現在も未だ破られていない。その偉業を称え、2001年に現在の名称に改称したこのレースは、ハイセイコーに続く南関東所属の期待の若駒たちが集まる注目のレースとなっている。
ここではハイセイコー記念過去10年の結果から、レースの傾向を分析する。

レース情報
第57 ハイセイコー記念(SI)
発走日程:2024年11月6日(水)20:10発走
距離:1,600m

第56回優勝馬:ダテノショウグン号 【東京シティ競馬】

■上位人気グループの馬が中心

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、4番人気以内の馬は[9-8-3-20](3着内率50.0%)、5~8番人気の馬は[1-2-5-32](3着内率20.0%)、9番人気以下の馬は[0-0-2-47](3着内率4.1%)となっている。まずは前評判の高い馬に注目するべきだろう。

■「浦和」所属馬や「船橋」所属馬が好成績

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[1-3-5-11](3着内率45.0%)、「船橋」の馬は[4-2-2-13](3着内率38.1%)、「大井」の馬は[5-5-2-64](3着内率15.8%)、「川崎」の馬は[0-0-1-11](3着内率8.3%)となっている。3着内率が高い「浦和」勢や「船橋」勢は、ひと通りマークしておきたい。

■内寄りの枠に入った馬は過信禁物

【馬番別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

馬番別成績を見ると、1~3番の馬は[1-2-1-26](3着内率13.3%)、4~16番の馬は[9-8-9-73](3着内率26.3%)となっている。
なお、SⅠとして施行された第53回(令和2年)以降の過去4年に限ると、1~3番の馬は[0-0-0-12](3着内率0.0%)、4~16番の馬は[4-4-4-20](3着内率37.5%)である。内枠不利なレースと言えそうだ。

■前走の着順が良かった馬ほど信頼できる

【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の着順別成績を見ると、「1着」の馬は[7-6-3-34](3着内率32.0%)、2~6着の馬は[3-4-7-52](3着内率21.2%)、7着以下の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)となっている。直近の競走成績を素直に評価するべきだろう。

■馬格も見逃せないポイントに

【前走の馬体重区分別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の馬体重区分別成績を見ると、500kg未満の馬は[9-10-8-79](3着内率25.5%)、500kg以上の馬は[1-0-2-20](3着内率13.0%)となっている。
なお、SⅠとして施行された第53回(令和2年)以降の過去4年に限ると、490kg未満の馬は[4-4-3-20](3着内率35.5%)、490kg以上の馬は[0-0-1-12](3着内率7.7%)である。大型馬は疑ってかかった方が良いかもしれない。

■“ゴールドジュニア”の上位馬は安定感抜群

【“ゴールドジュニア”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

“ゴールドジュニア”(令和元年までは“ゴールドジュニアー”の名称で施行)における着順別成績を見ると、4着以内の馬は[4-3-3-16](3着内率38.5%)、5着以下の馬は[0-0-0-9](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[6-7-7-74](3着内率21.3%)となっている。
なお、第51回(平成30年)以降の過去6年に限ると、4着以内の馬は[3-3-2-5](3着内率61.5%)、5着以下の馬は[0-0-0-5](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[3-3-4-44](3着内率18.5%)である。前哨戦の“ゴールドジュニア”で好走を果たした馬は、再び上位に食い込む可能性が高いと見て良さそうだ。

TCKホームページではより詳しいデータも公開している。
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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