もがいた末に見つけた「勝ちパターン」。DeNAが終盤勝負で2勝2敗のタイに。日本シリーズ。ソフトバンクの「弱点」を見つけた。先発投手の力投と先取点が活路を生む

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チーム・協会
【これはnoteに投稿されたセイノさんによる記事です。】
もがき続けながら見つけた「勝ちパターン」だ。日本シリーズ第4戦。DeNAが終盤勝負に持ち込み、ソフトバンクに快勝。対戦成績を2勝2敗のタイに持ち込んだ。パリーグの「絶対王者」ともいえるソフトバンクの「弱点」を見つけた。先発投手が好投し、味方打線が先取点を奪えば、終盤に活路が生まれる。相手の不安定な中継ぎ陣を崩せば勝機が見えてくる。

30日に福岡で行われた頂上決戦の第4戦。前日、DeNAが今シリーズの初勝利を手にした。その試合でDeNAは勝ち抜くヒントを手にしたようだった。

まずは先取点を奪う。これによって、味方に流れを引き寄せる。そして先発投手がしっかりと試合を作る。ソフトバンクの強力打線を相手にしても、DeNAペースで試合を運べば、相手に焦りを誘うことになる。

DeNAがロースコアの展開に持ち込めるか。これが勝利の第一条件だ。第4戦で先発左腕のケイ投手が初回に圧巻の投球を披露する。先頭打者から三者連続で空振り三振に斬って取った。二回も4番の山川穂高選手らから2つの空振り三振を奪った。

ケイ投手は三回まで走者を出すことなく、相手のイニングスコアに「0」を並べていく。野球の基本は守備からリズムを作ること。DeNAは教科書通りのお手本を頂上決戦で披露した。

流れはDeNAに。そして四回表に待望の先取点が生まれた。1死走者なしからオースティン選手がライトスタンドへソロアーチを叩き込む。これこそDeNAの生きる道。

ケイ投手の好投は続く。七回まで102球を投げ無失点。4本のヒットを許したが、与えた四球は一つだけ。余計な走者を出さないので、ソフトバンク打線は地団太を踏むばかり。焦りが打線の空回りにつながっていった。

DeNAはラッキーセブンの攻撃に勝負をかける。相手の2番手投手から宮崎敏郎選手がソロ本塁打で加点。さらにベイスターズ打線は1死満塁のビッグチャンスを作る。

たまらず相手は3番手投手を送り込むが、勢いづいたDeNA打線は止まらない。桑原将志選手の2点タイムリー二塁打、オースティン選手に適時安打も出て、この回に一挙4点を挙げ、ソフトバンクを突き放した。

5-0。DeNAが終盤勝負をものにして、シリーズの通算成績を2勝2敗の五分に戻した。「待てば海路の日和あり」ということわざがあるが、DeNAの場合、「粘れば海路の日和」となるのだ。

DeNAは第3戦に続き、先発投手が粘りのピッチング。先取点を奪って、相手の出はなをくじく。

そしてソフトバンクの「弱点」を見つけた。不安定な中継ぎ投手陣だ。ソフトバンクのリリーフ陣は今季40試合登板の藤井皓哉投手と50試合登板の松本裕樹投手がケガで戦列を離れている。救援陣の中心投手が2人もかけていては厳しい戦いとなる。

逆にDeNAは前半を競り合い、後半勝負に持ち込めれば活路が見えるのだ。そして第3戦、第4戦は自らに理想的な試合運びに持ち込み2連勝を挙げた。

ソフトバンク打線は第3戦の初回に1点を取って以降は、無得点が続く。DeNA投手陣の粘りに根負けしているように思える。

第5戦は31日に行われる。DeNA投手陣の好投が続くのか、ソフトバンク打線が早い段階で得点できるのか。試合のキーポイントとなりそうだ。2勝2敗の展開から、頭一つ抜け出すのは、どちらだ?日本シリーズはますます白熱度が高まってきた。


見出し画像:新町真之介|Shinmachi Shinnosuke
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