<国内男子ゴルフ>3.11を忘れない 「ゴルフで宮城・亘理町を元気に!」鍋谷、村上、石坂がスナッグゴルフ体験会に参加

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【3人で手を合わせてきました…】

何年経っても3月11日を忘れない。
10月30日に、宮城県の亘理町でJGTO主催のスナッグゴルフ体験会「JGTOキッズゴルフ応援プロジェクト・リシャールミルジャパン財団・ゴルフで宮城県を元気に!スナッグゴルフ体験会in亘理町」を実施。

JGTOメンバーの鍋谷太一(なべたに・たいち)村上拓海(むらかみ・たくみ)石坂友宏(いしざか・ともひろ)が参加し、町立長瀞小学校と同・荒浜小学校の72人と、楽しいふれあいの1日を過ごすと共に、ゴルフのだいご味を伝えに行った。

【みんなに元気をもらいました!】

地元で指導活動を行う後藤美希子プロと共に、同町への初心者用具“スナッグゴルフ・スクールセット”の寄贈式に臨んだあと、体験会と、ゲーム方式の対決で盛り上がった。

みんなを元気にする!と勇んで向かったはずだが、「子供たちと接することで、僕が元気をもらえました」と、鍋谷

村上も「みんな元気で、僕もめちゃくちゃ楽しかったです」と、声を揃えつつ、「ゴルフは審判のいないスポーツ。だからこそ人間性が磨かれる。礼儀、マナーを学べる1つの術としてゴルフのすばらしさを発信していきたい」(鍋谷)。

「スナッグゴルフを経験したことで将来の目標を見つけて成長して欲しい」(村上)などと、これからの目標と展望を語った。

【楽しかったね!】

また石坂は、「小学生のころを思い出します」と、自身もゴルフを始めた高学年時を懐かしみ、「スナッグゴルフは誰でも簡単にできるスポーツ。体験会を通じてゴルフの魅力を伝えることができて嬉しい」と、噛み締めつつ「大人として、ひとりひとりの子供たちとどうやって接していけばいいのか、考えさせられました」と、伝える側としても大いに学びの1日となったようだ。

【考えさせられました】

体験会と合わせてこの日は3人で、亘理町観光協会の「震災語り部の会 ワッタリ」を訪問。

語り部代表の佐藤信三さんに、映像や写真を見ながら震災当時のお話や、現在の復興状況をお聞きしたあと、関連4か所を訪ねて歩いた。

【佐藤さんのお話に引き込まれました】

津波にのまれた「荒浜中学校」は、平成26年8月に完成した新校舎の1階が、吹き抜けの高床式構造となっているなど、震災での経験が随所に活かされているという。

「鳥の海公園 鎮魂の碑」の前では3人並んで手を合わせ、被害に遭われた方々のご冥福をお祈りすると共に、大切な方々を亡くされた多くの方々の悲しみに思いを馳せた。

【深い悲しみは、きっと一生消えない…】

「鳥の海公園」でひときわ目を引く高さ10メートルの「避難の丘」は、頂上へと続く緩やかな階段とスロープの先に、もしもの被災用具が完備されているという。

「わたり温泉 鳥の海」は、1階の窓ガラスがすべて割れ、水位は約5メートルに到達したが倒壊は免れ、利用客や避難された方々と職員44名は、無事に生還されたそうだ。
「震災は人の手で止めることはできません。いつ何が起こっても対処できるよう、日頃からの訓練そして備蓄が必要です」と、案内してくださった語り部の佐藤代表。

「震災で亘理町の人口は減少しましたが、子どものころからしっかりと訓練を積むことで一人でも多くの命を救うことに繋がる」と、説かれた。

「まずは寝室に1人1つずつライフベストを用意してください。津波時に着用するだけで生存率が上がります」と、佐藤代表。

つらい経験を乗り越えてこられた体験者の一言一言が心に響いた。
3プロは真剣な表情で、佐藤さんの声に聞き入った。
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