U18日清食品 東北ブロックリーグ2024 女子 大会レポート 齋藤凌花と嶋森羽奏「下級生でもチームを支えられるように」聖和学園(宮城県)
【©U18日清食品リーグ】
それでも今年は「U18日清食品 東北ブロックリーグ2024」への出場とあって、新人戦や東北ブロック大会で優勝している聖和学園は「東北ではどこもウチに向かってくる相手ばかり」と挑戦を受ける立場に。「負けられない相手に勝ち切る経験を積んでいきたい。勝負どころで頑張れる選手の台頭に期待して、下級生を多く起用していきます」と小野ヘッドコーチは意気込みました。
聖和学園が下級生を多く起用するのには、3年生の主力がチームを離れる時期が多くてコンディション作りが難しいという理由もありました。キャプテンで司令塔の竹本歩生選手とセンターの内田理香選手は、8月末の「日・韓・中ジュニア交流競技会」に出場。エースの阿部友愛選手は日本代表として「FIBA U17女子ワールドカップ2024」と「FIBA 3x3 U18 ワールドカップ 2024」で多くの試合をこなしてきました。
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そうした苦しい状況下で奮闘したのが下級生たちです。1年生の頃からスピードあるプレーで流れを変えてきた齋藤凌花選手は、2年生になってさらにキレのあるアシストを繰り出すようになりました。1年生センターの嶋森羽奏選手はプレータイムが増えたことで勇躍し、リバウンドやインサイドプレーで目を引く存在となっています。
「盛岡白百合学園との試合のオーバータイムで阿部さんが抜けてしまう状況で、センターの内田選手がインサイドで身体を張っているのを見て、『3年生に頼っている』とあらためて感じました」と齋藤選手は自分の中での自覚が増すのを感じていました。「この『U18日清食品 東北ブロックリーグ2024』では1年生の嶋森選手が成長していますし、他の1、2年生も経験を積んでどんどん成長していきたいです」
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「日頃の練習から、3年生の阿部さんや内田さんとやっているインサイドの合わせのプレーが、試合で出せるようになってきました。盛岡白百合学園との試合では阿部さん抜きで延長を戦いましたが、チームが一丸となれたのが収穫でした。私は1年生ですが、この『U18日清食品 東北ブロックリーグ2024』でもらった機会を無駄にせずに成長していきたいです」
聖和学園の柱が阿部選手を始めとする3年生なのは誰もが認めるところですが、2年生の齋藤選手と1年生の嶋森選手が自覚しているように、下級生たちが成長していくことで選手層はさらに厚くなり、そこで培ったチーム力は来年以降のチームを支えていきます。4勝1敗が3チーム並び、聖和学園は得失点差で2位に終わりましたが、小野ヘッドコーチは「勝負どころで起用できる選手が出てきたので収穫は大きかったです」と大会を総括しました。
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