U18日清食品 四国ブロックリーグ2024 男子 大会レポート 西尾悠也「チームの成長を感じています」県立城東(徳島県)
【©U18日清食品リーグ】
県立城東はあくまでチームバスケでこの課題に向き合おうとしていますが、チームで最も背の高い196cmの西尾悠也選手は、「まずはセンターの自分が留学生プレーヤーを抑える!」という気概に燃えています。「高さだけで勝負したら負けてしまうかもしれませんが、コーチからはリーグ戦だから思い切って勝負してこいと言われていて、1対1やリバウンドは積極的に行こうとしています」
9月29日の明徳義塾(高知県)戦では、強力な留学生プレーヤー2人が交互に起用される中で、西尾選手はファウルトラブルにならないよう細心の注意を払いつつ、攻守にアグレッシブなプレーを見せました。チームも52-87で敗れはしたものの、ここまで全勝の明徳義塾を相手に最後まで粘り強い戦いを見せました。
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西尾選手は留学生プレーヤーとのマッチアップをこう振り返ります。「留学生のいるチームのオフェンスは留学生中心になるので、まずはボールを入れさせないように前に出るプレーを心掛けました。ですが、明徳義塾ぐらい強いチームになると、留学生にボールが入らなくてもピック&ロールからガードの選手がドライブで攻めてくるし、一番大きい僕がそこでシュートを止めに行くと今度は留学生の高さを使ってきたり、相手に上手く攻められました」
「途中まではチームとしても良いプレーができていたのですが、全国レベルのあの強度を40分間続けられるかどうか。チームのみんなとも、『しんどい時こそ声を出して粘ろう』と目標を立てているんですけど、まだ目指しているレベルまではいっていません」
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西尾選手は常に自分ではなくチームを意識しています。留学生とのマッチアップで負けたくないと思うのと同時に、チームバスケで勝つための方法を模索してもいます。「インサイドが僕一人しかいない分、ガードやシューターは充実しています。ピック&ロールを起点にしたインサイドアウト、ポストプレーの1対1からのキックアウトで良い形を作ること、またリバウンドから走ってそのまま3ポイントシュートを打つアーリーオフェンスが僕たちの持ち味なので、その形をもっと上手く出していきたいです」
そして、高い目標を追いかけつつも現実的に物事を考え、最善の打開策を見いだしていくなのが県立城東のスタイルです。西尾選手は高い強度を40分間続ける大切さを語った上で「40分は現実的ではない」と割り切ってもいます。「試合の中で集中する時間と、言い方は悪いかもしれませんが少し緩める時間。集中力だけでなく体力の使い方も含め、その緩急を上手く使えるチームになりたいです。チームのみんなで話し合いながら、そういう部分まで突き詰めてチーム力を高めていくつもりです」
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