【NYY】15年ぶりのワールドシリーズへ【Short】

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【【NYY】15年ぶりのワールドシリーズへ【Short】】

【これはnoteに投稿された助手さんによる記事です。】
3勝1敗で迎えたALCSの第5戦は引き続き敵地・プログレッシブフィールドにて行われたわけですが、クリーブランドの唸るような熱気に違わぬハラハラした試合となりました。

ヤンキースは初回、親の顔より見たTorresとSotoの連続安打が生まれますが、CLEの二塁手であるAndrés Giménezの素晴らしい中継プレーによってTorresが本塁憤死。カット位置、スピード、送球位置、どれが崩れてもセーフになる中で、あまりにも完璧な守備が飛び出ました。味方の好守にもり立てられたBibeeはその後、ゼロ行進で続投したわけですが、ヤンキースとしてはこの初回で崩しきれなかったのが後々響いてきました。

対する先発投手のRodonですが、前回Game1同様に素晴らしいピッチングでした。先制点を与えてしまったものの、相変わらず要所を締める制球力や馬力があったように感じました。

そして2対0のビハインドで迎えた6回表にゲームが動きます。これまたTorresとSotoの連打によって無死1・2塁の好機を演出。Bibee続投を選択したCLEに対したのはAaron Judgeでしたが、甘く入ったチェンジアップを捉えきれず併殺打。痛恨。早くもヤンスタでのGame6か…と憂えた瞬間でした。

ただ、今年のPSもこの男が牙を研いでいました。Game1・3・4とクラッチな一発を放っていたStantonが、ここで試合を振り出しに戻す同点の特大no doubt。ボール球中心の配球に耐え凌ぎ、最後の失投を捉えました。
その後、ヤンキースとガーディアンズによる継投合戦になるものの、Hamiltonの負傷によって急遽ロスター入りしたLeiter Jr.、Hill、Cousinsらが無失点でWeaverへバトンをつなげます。ガーディアンズも9回にClaseを投入し、Game3で連発を浴びたJudgeとStantonを三振に切ります。

そして迎えた延長10回表。その時がやってきます。PSは絶不調のWellsが四球をもぎ取ると、続くVerdugoのニゴロが遊撃手・Rucchioの捕球ミスを誘って1死1・2塁。ガーディアンズが誇る中継ぎカルテットのGaddisによってTorresが三振切られるも、続くはJuan Soto。

変化球主体の配球が続きますが、粘るSoto。4球目のフロントドア気味のチェンジアップですら容易にカット。壮大な例えではあるものの、2009年WBC決勝におけるイチローvs林昌勇を彷彿とさせる攻防でありました。

カウントが1ボール2ストライクであったこと、続くJudgeに四球を与える失点リスクもあったことから、バッテリーはSotoへの勝負を続行。ただ、7球目に選択した高めへの速球はSotoがじっくりと待っていた好球そのもの。外角であったものの強烈なスイングでシバキあげられた打球は発射角度37°、初速109mphで上空へ打ち上がります。
一瞬、中堅手Thomasが落下地点に着いたと思いきやさらに伸びる打球。そのままスタンドへ着弾、勝ち越しのスリーランホームラン。昨年12月のトレードはこのためだった、と思わされるヒストリカルな打席。私含め、全てのヤンキースファンが叫んだ瞬間ですよね。

その裏は、回またぎのWeaverがきっちりアウトを積み重ねてゲームセット。5対2でヤンキースが勝利し、2009年以来となるリーグ優勝・ワールドシリーズ進出を果たしました!

4勝1敗という結果だけを見れば盤石なシリーズであったものの、敵地で迎えたGame3以降は全てガーディアンズに取られてもおかしくなかった展開。そんな試合であっても勝利を収めることができたチームの底力を誇りに思います。

核弾頭として復活を遂げたTorresはALDSから毎試合出塁してゲームメイクの仕事を完璧に果たしています。
Sotoはこれぞスーパースターという仕事を最高の舞台で発揮。ALCSでの3HR OPS1.373は彼のレガシーに刻まれるはず。
今年もPSで大ブレーキとなったJudgeも、CSでは2本塁打と意地を見せましたし、Judgeを中心にチームが一体となっている様子を見れば文句なんて出てきません。

そしてStanton、そうマイアミの至宝。彼が2018年からNYYに加入して以降、相次ぐ怪我によって不本意なシーズンを過ごしてきたのは周知の事実。そんな彼が、今一番ニューヨーカーから切望される選手になったことが堪りません。WSでの大暴れも期待。

他にもWS経験のあるRizzoがクリーブランドをたたきのめす6安打 OPS1.000の活躍を見せれば、疲れと不振でどうにもならなかったVolpeも6安打 4四球でOBP.476と常に出塁。JazzとVerdugoは打てずともチームにバイブスを与え、Wellsはパスボールをひたすら阻止する汚れ仕事を貫徹。

もちろん先発陣・救援陣ともにフル回転で相手打線を塞ぎ止めたことも忘れられません。ここにきてLeiterとCousinsが試合を締めたことはWSにも響くはず。

そんなこんなでみなさま、ワールドシリーズです。2009年の優勝を知らない私にとっては夢見心地。5日の中日は少し長いですが、しっかり休んで、最高のパフォーマンスを発揮してほしいですね。

次はWS優勝noteを書かせてください。
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