「“所属選手全員”とシングルマッチできたら」棚橋弘至が壮大な引退ロードを熱望!「お前の思い描いた思い出作りなんて、すべてブチ壊してやる!」会見場に乱入したEVILが2025年1月4日東京ドームでの決着戦を要求!!【10.23会見全文】

チーム・協会

【新日本プロレスリング株式会社】

10月23日(水)11時~、10.14両国国技館にて2026年1月4日東京ドーム大会での引退を表明した棚橋弘至選手が改めて、引退発表会見を開いた。司会は、村田晴郎アナウンサーが担当。

撮影/山本正二

■棚橋弘至選手のコメント

【新日本プロレスリング株式会社】


「100年に一人の逸材、そして新日本プロレス代表取締役社長、棚橋弘至です。本日はお集まりいただきまして、ありがとうございます。また、配信をご覧いただきありがとうございます。10月14日両国のリングで、2026年1月4日を棚橋のゴールに決めたと発表いたしました。様々な反響がありましたが、リング上とバックステージコメントでは十分な説明ができませんでしたので、本日あらためて会見を開かせていただきました。

まずゴールを決意するに至った経緯についてご説明します。ここ数年、ヒザの状態だったり、腹筋がなかなか割れないというか、良いコンディションに戻せませんでした。『なんとかもう一度トップへ』という想いはありましたが、社長就任のタイミングで自分自身に期限を決めて最後の力を振り絞ってみようと思いました。引退を発表してから、毎日がさらに早く過ぎていくように感じます。自分自身が納得して、そして誇れる姿で終わりたいので、現在集中力が増している感覚はあります。

デビューから25年、引退を発表して振り返りますと、一番に思い出すのはチャンピオンとして防衛してエアギターをして、『愛してま~す』を言って、コーナーに上がって、見渡すファンの皆様の表情というかお顔というか、ホントに一人一人の喜んでくださってる顔が見れて、ホントにプロレスラー冥利に尽きる光景でした。その光景が何度もボクを蘇らせてくれたんだと思います。

このレスラー生活はホントに毎日なにかしら感情が振り切れます。良いことも悪いことも嬉しいことも悲しいことも悔しいことも情けないことも、ホントに全感情がフル稼働していました。なかなかできない経験だったと思います。

【新日本プロレスリング株式会社】

今後の試合についてですが、これから1年2ヶ月の間、日本中できるだけ多くの場所でたくさんの皆様の前で試合をしたいと考えております。まだボクの中のアイディアなんですけども、今年のシリーズについては『SUPER Jr. TAG LEAGUE』シリーズ以外は出ますね。そして、1月の東京ドームにも参戦します。

そのあとについては、これから相談して決めていきますが、所属選手全員とシングルマッチできたらなと。ホントにデビューしたてヤングライオンから先輩レスラーまで、なんか残せるものがあるんじゃないかなと考えてます。来年2025年の試合の参戦スケジュールについてはこれから相談して決めていきますが、最後まで全力で闘っていきますので、皆さん見届けて下さい。よろしくお願いします。以上です」

■質疑応答

【新日本プロレスリング株式会社】

――引退試合で闘いたい相手、もしくはそれまでに闘いたい相手はいますか?

棚橋「もちろん自分が闘いたい相手はいますし、ファンの皆様がこの選手と闘ってほしいと思う対戦が出来たらと思っています。でもね、今はどうしてもね、まず倒さなきゃいけない相手がいて……EVIL。今年のとくに前半なんかは乱入、介入、反則決着とかで、なかなかファンの方々に喜んでいただける試合が出来なかったので、まずEVILをどこか大きい会場で、2025年の東京ドームでもいいかもしれないですけど。まずはEVILを倒します」

――現在NEVER無差別級6人タッグのベルトを保持していますが、このベルトの今後については?

棚橋「矢野(通)とボルチン(・オレッグ)と話し合いますけど、ずっと勝ち続ければ引退までチャンピオンということで、同時進行でやっていきます」

――先ほど『所属選手全員とシングルマッチをしたい』とありますが、他団体の選手、例えば藤波辰爾選手などそういった方たちとやってみたいという希望はありますか?

【新日本プロレスリング株式会社】

棚橋「多くの選手がSNSで『最後に一回どうだ?』みたいな対戦要求もきていますし、今年は年末にDRAGONGATEさんで(そのまま)市川選手とも闘いますので、プロレス界の役に立てるなら、ファンの方が喜ぶなら、ドンドンやってみたいと思います」

――ファンの方々も中邑真輔選手、柴田勝頼選手との対戦というのも期待すると思うのですが、いかがでしょう?

棚橋「そうですね……同じ時代を生きてきたライバルなので。いろんな問題をクリアできればとういことですかね……」

――引退後、社長業に専念するご自身の姿を現時点で想像がついていますか?

棚橋「はい。この社長兼レスラーって期間は、大学を卒業して社会人を経験しないままプロレスラーになったので準備期間だと思って、日々勉強することばかりで。引退する頃には一人前の社長になっていると思います」

――現在の新日本プロレスを見て、ご自身が現役を引退してもこの団体は大丈夫だとういう確信はありますか?

棚橋「あります(キッパリ)。十分すぎるくらいの人材が凄くいるので、社長として過去最高の新日本プロレスを目指せると思います」

【新日本プロレスリング株式会社】

――今回の引退発表を受け、ご家族やご両親からリアクションはありましたか?

棚橋「両親からは岐阜弁で『あんた小さい身体でよう頑張ったね』と言われました。
やっぱりね、僕よりゴールデンタイムで(プロレスを)観ていた世代の方っていうのは、大型の外国人選手とかアントニオ猪木さんや、190cmとかそういう選手がいる世界で180cmくらいの僕が心配だったんじゃないですかね。でも心配だったんですけども、最後のほうにはご近所さんとかいろんな仲間に『弘至くん頑張っとるね』って言われて喜んでいたみたいで。プロレスラーになってちょっとは親孝行が出来たんじゃないかなと思います」

――昨年には武藤敬司選手の引退もあり、今まで先輩の引退をたくさんご覧になってきたと思いますが、ご自身がその境地に入った感想はどのようなものですか?

棚橋「新日本入門以来、多くの選手の引退試合というのを見てきましたし、引退の10カウントゴングもリングサイドに整列してきましたが、その度にその選手との闘いとか道場での思い出が蘇ってきて僕は毎回泣いていたんですけども、自分のことに関してはそんなしめっぽくならないですね。最後、笑顔でいれたらいいなと思います」

【新日本プロレスリング株式会社】

――先ほど武藤さんのお名前も出ましたが、アントニオ猪木さんも獣神サンダー・ライガーさんも東京ドームで現役を引退されてきました。棚橋選手にとっても東京ドームは特別な会場だと思いますし、東京ドームを超満員にするんだという気持ちでやってきたと思うんですが、ご自身が引退される2026年1月4日の東京ドームはどんな光景を想定されていますか?

棚橋「そうですね……1人でも多くの方に最後の闘う姿を見ていただきたいなと思いますね。僕自身も猪木さんの引退試合を学生時代に東京ドームまで見に行って、花道沿いの席で見ていましたので」

――先ほど『所属選手全員とシングル戦』とお話がありましたが、その中には当然シングルのチャンピオンも含まれるワケであって、引退までにシングルのベルトを狙いたい気持ちもありますか?

棚橋「はい(キッパリ)。僕は『どうしたら引退するって気持ちになるのか』って思ったんですね。やっぱりレスラーとしては1番を目指さなくなった時が、引退を決意するタイミングかなと思いまして。

なので……IWGP世界ヘビーは1度挑戦して負けてしまって巻いていないので、引退試合までにIWGP世界ヘビーに辿り着く。引退試合でIWGP世界ヘビー戦に勝ってしまったらどうしようって思うんですけど……そしたら現役続行って言うかもしれないし(笑)。なので、そういうのが勝手に思い描いている理想の引退ですかね」

――藤波辰爾選手であったり、藤原喜明選手であったり、その時その時のコンディションに合わせてやっていくという選手も多いと思います。それは選択肢にありましたか?

【新日本プロレスリング株式会社】

棚橋「プロレスラーというのは、やっぱり20代30代を盛りに体力も落ちていくんですけど、そのぶん技術力も上がっていくんですね。なので、体力の衰えを技術、テクニック、インサイドワークとかでカバー出来るってのもあるんですけど、先ほども言いましたけど、僕は1番を目指さなくなった時が引退のタイミングだとずっと思っていましたので。そこに迷いはないです」

※質疑応答が終了。記念撮影に移るタイミングで、突如、EVILが会見場に乱入、村田アナから「マイクをよこせ、オラ!」とマイクを奪う。

【新日本プロレスリング株式会社】

【新日本プロレスリング株式会社】

EVIL「オイオイ、棚橋、オラ!なにテメー勝手に偉そうな口きいてんだよ、コノヤロー。テメーみてぇなよ、クソよえ引退に追い込まれたレスラーが、こんな会見開いて何偉そうなこと抜かしてんだっつってんだよ、コノヤロー!いいか、オイ。両国でも言ってやっただろ?テメーの死に場所はよ、俺の手の平の中なんだよ。

【新日本プロレスリング株式会社】

オメーに意見なんてねーんだよ。なんでかわかるか、オイ?この会社はよ、俺の会社なんだよ、コノヤロー!いいか、オイ。テメーの死に場所はよ、2025年1月4日東京ドーム、そこですべては終わりだ。

【新日本プロレスリング株式会社】

おまえの思い描いた想いで作りなんてよ、すべてブチ壊してやるからな。わかったか、よく覚えとけ!(※このまま会見場を去って行った)」

――EVIL選手からのマイクアピールを受けて、コメントなどあればお願いします。

棚橋「1月4日でEVILをぶっ倒して、2025年最高のスタートを切ります。それで引退ロードに勢いをつけて、コンディションも上がっていって。まあ見ててくださいよ。ボクの調子のパロメーターは腹筋が割れてるか、どうかなんで。まずはバキバキの腹筋でEVILを威嚇したいと思います」

――残り2ヶ月ぐらいですが、大丈夫そうですか?

棚橋「2ヶ月(苦笑)。ヴゥ!大丈夫です。いまずっと(腹筋に)力を入れてますので」

――もう始まっていると。

棚橋「もう始まってます。アイソレーションは始まってますので(ニヤリ)」

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■『WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム』
2025年1月4日(土) 14:45開場17:00試合開始
東京・東京ドーム
※「ロイヤルシート・最前列」「ロイヤルシート・2列目」「ロイヤルシート・3-6列目」「バルコニースタンド」「ソファーシート」「ファミリーシート」「逸材シート」は完売となりました。

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■『WRESTLE DYNASTY』
2025年1月5日 (日) 11:00開場13:00開始
東京・東京ドーム
※「ロイヤルシート・最前列」「ロイヤルシート・2列目」「ロイヤルシート・3-6列目」「バルコニースタンド」「ソファーシート」「ファミリーシート」は完売となりました

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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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