【スキー】アルペンスキー2024-25 W杯開幕戦セルデン 女子は石橋未樹、男子は加藤聖五、若月隼太ら4人出場
【スキー】アルペンスキー2024-25 W杯開幕戦セルデン 女子は石橋未樹、男子は加藤聖五、若月隼太ら4人出場
昨年のセルデン開幕戦、インスペクションを始める若月隼太選手。残念ながら男子は1本目途中で 強風のためレース中止となりました。 【写真/田中慎一郎】
土曜日の女子ジャイアントスラローム(以下GS)の開幕戦、SNOW JAPANからは石橋未樹選手 (ガスワンスキーチーム)が出場します。
2022年1月、クロンプラッツGSでW杯デビューを果たした石橋未樹選手、今回はW杯2戦目とな ります。 【写真/ペンタフォト】
石橋未樹選手は、19日土曜日にドイツチームと共に、セルデンのレースコースをスタートから ゴール前緩斜面まで4本滑り、自身初めてのコースの感触を確かめました。
「(W杯初出場の)クロンプラッツのコースよりは捻れなどないものの、小さなコブがあって、 ミスしやすい箇所もあるので気をつけたいです」とコース攻略を練っています。
今夏はニュージーランドでフリースキー中心のトレーニングをこなし、先月中旬から渡欧して「昨 シーズンよりも今シーズンの方が滑り込みの量が増え、技術的にも向上し、しっかり準備はできて います」と自身の復帰戦に向けて少し自信をのぞかせてくれました。
「所属先の会社や家族、支えてくださった方たちに『お陰様でここまで回復できました。感謝し ています。怪我後の初レースがW杯になりますが、しっかり準備してきた自分の滑りをレースで発 揮したいと思います』とお礼を言いたいです」と意気込みを語ってくれました。
セルデンレースコースでの練習のあとは、シュナルスタールに戻って数日練習をこなし、再びセル デンに乗り込む石橋未樹選手、50番台でのスタートとなりそうですが、「復帰戦」の快走を期待 します。
SNOW JAPAN女子のエース、安藤麻選手(日清医療食品)は今年正月の練習で負った左足首骨折 の回復途上にあり、欧州での本格的な練習はこれからという段階で、現状の見通しでは今季もSLに専念することになりそうですが、来月11月のフィンランド・レビとオーストリア・グルグルの W杯スラローム(以下SL)は欠場の予定です。
また、今年2月の菅平で GSのFECチャンピオンとなり今季W杯の出場権を獲得した横尾彩乃選手 (日本大学)は3月の全日本選手権で滑走中に膝を捻り、右膝の軟骨損傷で移植手術を受け、安藤 麻選手同様、本格的な練習はこれからという段階です。
昨年は出走前にレース中止、一昨年は直前の練習で裂傷の怪我を負い欠場、今回は3年ぶりのセ ルデンとなる加藤聖五選手、2021年のレースは2本目進出まで+0.09秒の33位でした。 【写真/田中慎一郎】
FEC GS のタイトルを取れなければ引退する覚悟で臨んだ菅平のレースで悲願成就。27歳での W杯初出場となる佐藤慎太郎選手。 【写真/田中慎一郎】
昨年のセルデン開幕戦、日本男子チーム。今年はここに少なくとも選手とサービスマン、4人が 増えることになります。 【写真/田中慎一郎】
FEC総合のチャンピオンを決め、W杯出場権を得た2月の菅平FEC。W杯初出場となる20歳の 期待の若手筆頭、片山龍馬選手。 【写真/田中慎一郎】
4人を代表して加藤聖五選手は 「(セルデンの)レースコースで3日間練習する中でパフォーマンスを上げることができました。 タイムも良かったので当日は自分の滑りに集中し、長い急斜面を我慢強く滑ります」とコメント してくれました。
女子はW杯通算97勝のミカエラ・シフリンがいつ100勝を達成し、それをどこまで伸ばすのか、 ペトラ・ブルフォバの復帰、昨季総合王者ララ・グート・ベラミの連覇なるか? 男子はマルコ・オダーマットの4季連続総合優勝を阻むのは誰か、アレキサンダー・オーモット・ キルデの復帰なるか、マルセル・ヒルシャーの5年のブランクはいかに、などが話題のアルペンス キーW杯2024/25シーズンは、今週26日土曜日にオーストリア・セルデンで開幕です!
文:田中慎一郎
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