明治安田Ｊ３リーグは19日と20日に第33節の10試合が開催される。前節に大宮の昇格が決定しており、残りふたつとなった昇格争いが今後の焦点となる。

今節は昇格を決めた大宮の優勝が決定する可能性がある。対戦相手は2位の今治だ。両者の勝点差は16あり、大宮は勝利すればもちろん、引き分けでも優勝が決まる状況だ。

ホームに今治を迎える大宮は前節、福島を下し、12試合負けなしとしている。勝利を収め、ファン・サポーターとともに喜びを分かちあえるか。好調を維持する泉 柊椰に期待がかかる。一方の今治は、優勝阻止はもちろん、自動昇格に近づくためにも、勝利こそが求められる。前節はYS横浜を3-1で撃破した。2ゴールで勝利の立役者となったマルクス ヴィニシウスが今節も結果を残せるか。

3位の富山はホームに福島を迎える。前節は宮崎と引き分け、5戦負けなしとしたが、3試合連続ドローと勝ち切れない試合が続く。先手を許す展開が目立つだけに、先行逃げ切りパターンへと持ち込みたい。福島は大宮に敗れ、7位へと後退した。ここ3試合で10失点を喫する守備の立て直しが急務となる。

FC大阪vs北九州は勝点48で並ぶ4位と5位の対戦となる。FC大阪は前節、奈良を下し、2連勝と調子を上げている。ともにウノゼロ勝利と勝負強さを示しており、今節も堅い守りをベースとし、したたかな試合運びを見せるだろう。北九州は八戸に敗れ、連勝はならなかった。3点を奪われた守備組織をうまく立て直したい。

6位の沼津は金沢の本拠地に乗り込む。前節は讃岐に敗れ、2連敗となった。ここ3試合で2ゴールと調子を上げてきた和田 育が再びチームに勢いをもたらす活躍を見せたいところだ。対する金沢は松本と引き分け、9戦未勝利となった。復活のゴールを決めたマリソンが、嫌な流れを断ち切る役割を担えるか。

松本はホームに鳥取を迎える。前節は金沢と引き分け、5戦負けなしとしたが、そのうち4つが引き分けと勝ち切れない戦いが続く。先制しながらも追いつかれる試合が目立つだけに、リード時の試合運びがポイントになりそうだ。鳥取は岩手を下し、2連勝とした。Jリーグ初ゴールを決めた小泉 隆斗が今節も結果を残せるか。

讃岐vs宮崎は15位と16位の対戦となる。讃岐は前節、沼津を2-1で撃破した。殊勲の決勝点を挙げた森 勇人が今節も大仕事をやってのけるか。宮崎は富山と引き分け、8戦負けなしとしている。2戦連発の武 颯に今節もかかる期待は大きい。

八戸はホームに奈良を迎える。前節は北九州を下し、2連勝とした。2試合連続ゴール中の加藤 慎太郎が今節も結果を残せるか。奈良はFC大阪に敗れ、10戦未勝利となった。2試合連続でゴールのない攻撃陣の奮起が求められる。

長野はホームで琉球と対戦。前節は岐阜に敗れ、8試合勝利から遠ざかる。終了間際の失点で敗れただけに、試合の終わらせ方がテーマとなりそうだ。琉球は相模原を下し、6試合ぶりに勝点3を手にした。2ゴールで逆転勝利の立役者となった富所 悠に今節も大きな期待がかかる。

相模原はホームにYS横浜を迎える。前節は琉球に敗れ、3連敗となった。3試合で9失点を喫する守備面のテコ入れを図りたい。YS横浜は今治に敗れ、連勝はならなかった。7試合連続で勝てていない（4分3敗）苦手の相手から勝利を収め、浮上のきっかけを見出せるか。

最下位に沈む岩手はホームで岐阜と対戦する。前節は鳥取に敗れ、2連敗となった。プロ初ゴールを決めた下上 昇大がチームに勝ち点3をもたらす活躍を見せられるか。対する岐阜は長野に2-1で競り勝った。2戦連発の北 龍磨が今節も重要な役割を担うだろう。