TGM Grand Prix予選/決勝レースレポート【全日本スーパーフォーミュラ選手権 第7戦富士大会】

SUPER FORMULA/SFgo
チーム・協会

セットアップに悩むJuju選手、決勝の接触が悔やまれる大津選手  最終戦で確かな結果を目指す

【TGM Grand Prix】

10月13日、富士スピードウェイにて、2024 スーパーフォーミュラ選手権 第7戦が開催されました。TGM Grand Prixは、53号車からJuju選手、55号車から大津弘樹選手が参戦しています。
第6戦に引き続き、連戦で開催された第7戦では、前日のデータを活かし、さらに上位を目指すために様々なセッティングを検討しました。予選では、55号車は、前戦に引き続きQ1を4番手で通過し、Q2へと進出しました。前日よりセッティングをさらに煮詰め上位と戦えるペースはあったものの、サーキットのコンディションとマシンが合わないシーンもあり、予選は10番手となりました。53号車は、ここまで順調にステップアップできていたので、さらなるレベルアップを目指すため、55号車と同じセットアップにチャレンジしました。しかし、ドライバーの感覚に合わなかったところもあり、21番手となりました。

【TGM Grand Prix】

決勝直前に行われるウォームアップ走行では、55号車はトップタイムを出すなど、これまでの中でもマシンをベストな状態まで持っていくことができましたが、決勝の1周目で避けきれない接触が起き、その後マシンのバランスが崩れてしまったため、ペースが上げられずに13位となりました。53号車は、スタートで2台をオーバーテイクするなど目覚ましいシーンもありましたが、レース中は新しいセットアップに合わせ切ることができず、16位でレースを終えました。

【TGM Grand Prix】

Juju選手のコメント

【TGM Grand Prix】

「すごく悔しいレースでした。昨日から今日にかけてセットアップを大きく変更して挑んだのですが、結果的にそれが上手くいかず、我慢のレースになってしまったと思います。53号車はセーフティーカー中にタイヤ交換をすることができてチャンスも生まれたのですが、それを活かしきれずに終わってしまったことが本当に悔しいです。最終戦は、鈴鹿サーキットという日本のもっともテクニカルなコースで、自分自身の1年間の成長をしっかりと示さなければいけないレースになると思います。私自身、スーパーフォーミュラのドライバーの中でも経験の少ないルーキーだと思いますし、厳しい1年にはなりましたが、それでもこの状況の中で『自分の最大限の力を出せたな』と思えるようなレースにしたいです」

大津弘樹選手のコメント

【TGM Grand Prix】

「予選については、今日もQ1を突破することができましたし、マシンのポテンシャルは確実に高くなっていて、それが結果につながっている実感がありました。ただ、Q2でさらに上位を目指すためには、また違うアプローチをしなければいけないので、ポールポジションを獲るという点では、次戦へ向けてまだ課題はあると思います。決勝については、ウォームアップ走行で確認した決勝用のセットアップがかなり良かったので期待して挑んだのですが、1周目の接触でマシンのバランスが崩れてペースが上げられなくなってしまい、残念な結果に終わってしまいました。ただ、この週末を通してマシンのポテンシャルが上がっているのは間違く実感できたので、最終戦に向けてしっかり準備して、次こそはきちんと結果につなげたいと思います」

【TGM Grand Prix】

池田和広代表のコメント

【TGM Grand Prix】

「予選では、前日の結果を考慮して、いずれのマシンもさらに良くしようとセットアップを変更しました。55号車としては、5番手以内を目指せるレベルまで仕上がっていたと思います。Q1では、セクター1は全体ベスト、セクター2も全体ベストに近いタイムで来ていたのですが、燃料がやや不足していたことでセクター3でエンジンが吹けなくなり、失速して4番手となってしまいました。Q2はそのままのセットアップで行ったのですが、結果的には全体的にグリップが足りず、タイムが伸びなかったので、そこはきちんと検証し直さなければいけないと思います。53号車は、予選で走り込む度にタイムアップはしているので、後はタイヤをしっかりあたためることと、タイヤの美味しいところで一発のタイムを出し切ることができれば、さらに他チームにも追いつけるはずです。
決勝は、55号車については、ウォームアップ走行で試した時にはトップタイムも記録できましたし、ほぼベストなバランスまで持っていけた実感があったのですが、スタート直後の1コーナーで他チームに挟まれるような形で接触が起きてしまい、きちんとしたマシン状態で走れなくなってしまったことはチームとしてもとても残念です。53号車は、新たなチャレンジとして、結果を出せている55号車のセッティングを導入したのですが、Juju選手がそのセットアップに適合しなかったこともあり、少し苦戦してしまったと思います。ただ、試したことで、Juju選手は独自のセットアップの方がチャンスがあるということも確認できたので、次戦は迷わずセッティングも決めていけると思います。
最終戦は、最後の集大成となるので、あと1ヶ月、チームもドライバーもしっかりとやり切る気持ちで臨みたいと思います。富士スピードウェイでの2戦で、上位で戦えるセッティングも見えましたし、レース中も様々なトライをして検証したので、最終戦はさらにそれを確かなものにして結果を出したいと思います」
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

SUPER FORMULAは国内最高峰で最速のフォーミュラレースシリーズです。レースに使用する車両やタイヤ・エンジンに性能の差が無い「イコールコンディション」のため、ドライバーの実力やチームの戦略が勝敗につながります。世界的に見てもF1に次ぐ速さをもち、F1に乗るために必要な「スーパーライセンス」が最短2年で取得が可能。それにより、世界の舞台で活躍している名だたるドライバーを輩出している、世界でも注目されているカテゴリーです。公式サイトでは、SUPER FORMULAに関する様々な情報をご紹介いたします。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント