TGM Grand Prix予選/決勝レースレポート【全日本スーパーフォーミュラ選手権 第6戦富士大会】

SUPER FORMULA/SFgo
チーム・協会

セッティングが機能し、ドライバーのスキルアップとマシンポテンシャルが発揮される

【TGM Grand Prix】

10月12日、富士スピードウェイにて、2024スーパーフォーミュラ選手権 第6戦が開催されました。53号車からはJuju選手、55号車からは大津弘樹選手が参戦。
第6戦では、これまでの結果を受け、マシンの大幅なレベルアップを図るためにセッティングのコンセプトを一から見直しました。このセッティングが上手く機能したこともあり、どちらのマシンもこれまでよりもポテンシャルを発揮することができました。

【TGM Grand Prix】

予選では、55号車は、開幕戦以来となるQ1突破を果たしました。開幕戦のドライバーは松下信治選手だったため、大津選手としては今季初のQ2進出となりました。Q2でも他チームと遜色のないタイムを刻み、10番手を獲得しました。53号車は、タイヤのウォームアップにやや苦戦し、21番手となりました。しかし、同じ富士スピードウェイで行われた第4戦の予選タイムと比較すると、サーキットコンディションの影響もあるものの、1秒近くタイムを縮めており、ドライバーのスキルアップとマシンのポテンシャルアップが感じられました。

【TGM Grand Prix】

決勝では、フォーメーションラップ中に55号車にトラブルが発生。スタート前にピットインしてエンジンをリセットすることで、そのトラブルは全て解消されたものの、下位へ沈んでしまいました。しかし、コースに復帰してからは、上位陣と遜色ないラップタイムを刻むことができ、マシンのポテンシャルは確実に向上しています。55号車は、それ以降トラブルなく走り切り、最終的には19位となりました。53号車は、Juju選手が大健闘を見せ、21番手スタートから17位フィニッシュとなりました。特に序盤から中盤にかけては、前走車に約1秒の僅差で走り続けるなど、これまで以上に他のドライバーに肉薄しました。

【TGM Grand Prix】

Juju選手のコメント

【TGM Grand Prix】

「昨日のフリー走行から良い流れだったので、予選と決勝はもっと力を出し切れたんじゃないかと悔しい面もあります。決勝では、序盤で前の選手についていけたところは、自分でも成長が感じられる部分でした。ただ、アウトラップの1コーナーでフロントをロックさせてタイヤを痛めてしまい、後半はタイヤがきつくなり、ラップタイムが上がらなくなってしまいました。本来は、アンダーカット(前走車より早いタイミングでタイヤ交換を行い、相手を抜くこと)が狙えるはずだったので、アウトラップの冷えたタイヤでしっかり走るというのは、今後の課題です。それでも、着実にステップアップはしていると思いますし、明日もこの経験を活かしてしっかり戦い抜きたいと思います」

大津弘樹選手のコメント

【TGM Grand Prix】

「僕自身、今シーズンの予選では、Q1を突破できていなかったので、今回Q2に進出できたことは良かったと思います。マシンの感触もこれまでで一番良かったので、決勝では、エンジンが予期せぬセーフモードに入ってしまい、フォーメーションラップ後にピットインしなければならなくなってしまったことは、本当に悔しいです。決勝は、序盤は単独走行が多かったものの、途中から隊列に戻ることができましたし、他車と走った感覚も悪くはなく、レースペースも良かったので、明日は期待が持てると思います。今回は連戦でもう1レースあるので、この悔しさは明日にぶつけたいと思います」

【TGM Grand Prix】

池田和広代表のコメント

【TGM Grand Prix】

「55号車のトラブルに関しては運がないなと思いましたが、レースを終えてみると、マシンやペースは決して悪い状態ではなく、むしろポジティブな要素が多かったと思います。55号車は、フォーメーションラップでエンジンが吹けない状態となってしまいましたが、ピットに入れてエンジンをリセットしたことで、トラブルは解決することができました。レースペースは良く、上位陣と遜色ないタイムで走れていたので、明日からも十分に戦えると思います。53号車も、前走車と同等のタイムで走れていたので、ドライバーもマシンも着実に進化していることが感じられました。今回は2連戦あるので、今日悔しい思いをした分、明日は良い走りをしてリベンジしたいと思います」
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著者プロフィール

SUPER FORMULAは国内最高峰で最速のフォーミュラレースシリーズです。レースに使用する車両やタイヤ・エンジンに性能の差が無い「イコールコンディション」のため、ドライバーの実力やチームの戦略が勝敗につながります。世界的に見てもF1に次ぐ速さをもち、F1に乗るために必要な「スーパーライセンス」が最短2年で取得が可能。それにより、世界の舞台で活躍している名だたるドライバーを輩出している、世界でも注目されているカテゴリーです。公式サイトでは、SUPER FORMULAに関する様々な情報をご紹介いたします。

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