U18日清食品 近畿ブロックリーグ2024 男子 大会レポート 久保晴熙と三竿都希「チームをより進化させるために」報徳学園(兵庫県)

U18日清食品リーグ
チーム・協会

【©U18日清食品リーグ】

報徳学園を率いる田中敬コーチは、2年連続での出場となる「U18日清食品 近畿ブロックリーグ2024」を「自分たちが目指す到達点にたどり着くために、とても重要なリーグ戦」と位置付けています。「強豪チームとの緊張感のある試合で新しくトライしている戦術を試しつつ、選手一人ひとりを成長させられるか。チームとしての幅を広げられるか。結果と内容の両方を求めながら優勝を目指します」

9月7日の初戦では、初出場の滋賀レイクス U18(B.LEAGUE U18)と対戦しました。普段は顔を合わせることのない対戦相手とあって序盤は慎重な試合運びを見せましたが、時間の経過とともに積極性が出て、ポイントガードの北村優光選手の巧みなゲームメークから次々とシュートを沈めていきます。

195cmと長身ながらスピードも備える留学生プレーヤーのトンプシン クリントン選手も得点とアシストを重ね、サイズの利を生かすことでゲームを支配していきます。ハーフタイムで19点差をつけると、後半も多くの選手がコートに立つ中でさらに点差を広げ、92-49の大勝を飾りました。

【©U18日清食品リーグ】

報徳学園は今夏のインターハイで準々決勝まで進出。優勝した東山(京都府)に敗れましたが、チームは大きな手応えをつかみ、「より上へ」とモチベーションを高めています。「ディフェンスはよりブラシュアップすること、オフェンスは根本から見直して得点力アップを目指します」と、田中ヘッドコーチはさらなるレベルアップを追求しています。

そこで大きなテーマとなるのが、チームの底上げです。ポイントガードの2番手を務める久保晴熙選手は、ベンチからチームに勢いを与えるシックスマンです。「コートに入った時は流れを切らないようにしつつ、自分のプレーを出すよう意識しています。そうやってチームに勢いをもたらせる存在になりたいです」と語る久保選手は、滋賀レイクス U18戦でもクリントン選手とのピック&ロールから得点を奪う活躍が光りました。「もっと一つひとつのプレーの精度を高めて、スタートから使われる選手になりたい」と抱負を語ります。

もう一人の成長株は三竿都希選手で、1年生からコツコツと積み上げてきた練習の成果が試合で出せるようになってきたとのこと。堅実なディフェンスに軸足を置きながらも得意の3ポイントシュートで存在感を発揮し、「自分は多くのプレータイムをもらえるような選手にはなれていません。だからこそコートに立った時は、しっかりと仕事ができるように準備しています」と語ります。

【©U18日清食品リーグ】

田中コーチは、普段プレータイムの少ない選手が「U18日清食品 近畿ブロックリーグ2024」でチャンスを得て活躍することの重要性を次のように語ります。「試合のレベルや雰囲気は県大会の準決勝や決勝と同等クラスです。それほど価値のある試合でいろいろな選手がコートに立ち、一人ひとりが得難い経験を積んでいます。メンバー外の1年生や2年生にも、いろいろな選手が活躍する姿がモチベーションになっているはずです」

そこで大事なのはチームの団結力で、いつもと違うメンバーがコートに立っても臆することなく実力を発揮できるように周りの選手が声を掛け、サポートを惜しまない雰囲気の良さが報徳学園にはあります。

三竿選手は「全員が本気でバスケットボールに取り組む中で、1年生から3年生まで学年を問わない仲の良さがあります。だから試合にも毎回、雰囲気良く臨めていますし、楽しいです」と、チームの雰囲気の良さを説明してくれました。数多くの部員を擁しながら強い結束力を誇るチームは、勝つことで自信を深め、成長していきます。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント