<重賞レース分析>3歳ダート三冠競走最終戦・ジャパンダートクラシックは、枠順や前走の内容が重要!

東京シティ競馬
チーム・協会
10月2日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第26回ジャパンダートクラシック(JpnI)が実施される。羽田盃、東京ダービーと続いた「3歳ダート三冠競走」の最終戦で、レース名をジャパンダートダービーから改称、時期も10月に移設しての実施となった。クラシックホースの称号をかけた最後の戦いに、全国からトップクラスの3歳馬が集結し熱い火花を散らす。
ここではジャパンダートクラシック過去10年の結果から、レースの傾向を分析する。

レース情報
第26回ジャパンダートクラシック(JpnI)
発走日程:2024年10月2日(水)20:05発走
距離:2,000m

第25回優勝馬:ミックファイア号  【東京シティ競馬】

■超人気薄の馬が好走を果たした例は多くない

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[3-2-2-3](3着内率70.0%)、2~6番人気の馬は[6-8-7-29](3着内率42.0%)、7~12番人気の馬は[1-0-1-57](3着内率3.4%)、13番人気以下の馬は[0-0-0-12](3着内率0.0%)となっている。前評判の低い馬は、上位に食い込む可能性がそれほど高くないと見ておきたい。

■「JRA」勢が中心

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

 所属別成績を見ると、「地方」の馬は[3-1-2-58](3着内率9.4%)、「JRA」の馬は[7-9-8-43](3着内率35.8%)となっている。「地方」所属馬の好走例も決して少なくないとはいえ、基本的には「JRA」所属馬を重視するべきだろう。

■内寄りの枠に入った馬は不振

【枠番別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

枠番別成績を見ると、1~2枠の馬は[1-0-0-19](3着内率5.0%)、3~8枠の馬は[9-10-10-82](3着内率26.1%)となっている。
なお、第22回(令和2年)以降の過去4年に限ると、1~3枠の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)、4~7枠の馬は[2-1-4-23](3着内率23.3%)、「8枠」の馬は[2-3-0-3](3着内率62.5%)である。内寄りの枠に入った馬は割り引きが必要だ。

■前走の着順が良い馬ほど信頼できる

【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の着順別成績を見ると、「1着」の馬は[8-5-7-34](3着内率37.0%)、2~5着の馬は[1-5-3-34](3着内率20.9%)、6着以下の馬は[1-0-0-33](3着内率2.9%)となっている。
なお、第23回(令和3年)以降の過去3年に限ると、2着以内の馬は[3-3-3-13](3着内率40.9%)、3着以下の馬は[0-0-0-16](3着内率0.0%)である。大敗を喫した直後の馬は、思い切って評価を下げるべきかもしれない。

■前走の距離が明暗を分けるかも

【前走の距離別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の距離別成績を見ると、1,400m以下の馬は[0-0-0-7](3着内率0.0%)、1,400m超1,900m未満の馬は[8-7-7-46](3着内率32.4%)、1,900m以上の馬は[2-3-3-48](3着内率14.3%)となっている。施行時期や番組体系が大きく変わったとはいえ、1,400m以下や1,900m以上のレースを経由してきた馬は、扱いに注意するべきだろう。

■前走の人気も見逃せないポイント

【前走の単勝人気順別成績】(過去10年)※「記録なし」は前走が国外の競走だった馬 【東京シティ競馬】

 前走の単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[9-7-7-41](3着内率35.9%)、4~9番人気の馬は[1-2-3-44](3着内率12.0%)、10番人気以下の馬は[0-0-0-14](3着内率0.0%)、「記録なし」の馬は[0-1-0-2](3着内率33.3%)となっている。直近の競走成績をチェックする際は、当時の人気も確認しておいた方が良さそうだ。

■近年は前走で先行していた馬が好成績

【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、「1番手」の馬は[3-3-2-17](3着内率32.0%)、2~3番手の馬は[4-3-2-25](3着内率26.5%)、4~5番手の馬は[1-2-2-15](3着内率25.0%)、6番手以下の馬は[2-1-4-42](3着内率14.3%)、「記録なし」の馬は[0-1-0-2](3着内率33.3%)となっている。
ただし、第23回(令和3年)以降の過去3年に限ると、「1番手」の馬は[2-1-2-3](3着内率62.5%)、2~3番手の馬は[1-1-1-4](3着内率42.9%)、4~5番手の馬は[0-1-0-3](3着内率25.0%)、6番手以下の馬は[0-0-0-18](3着内率0.0%)、「記録なし」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)である。前走で先行していなかった馬は、苦戦する可能性が高いと見るべきかもしれない。

■JRAの上級条件で好走経験がある馬は堅実

【“JRAの、2勝クラス以上のレース”における最高着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

 “JRAの、2勝クラス以上のレース”における最高着順別成績を見ると、6着以内の馬は[6-9-6-33](3着内率38.9%)、7着以下の馬は[0-0-1-10](3着内率9.1%)、「出走なし」の馬は[4-1-3-58](3着内率12.1%)となっている。
なお、第23回(令和3年)以降の過去3年に限ると、2着以内の馬は[1-2-2-7](3着内率41.7%)、3着以下の馬は[0-0-1-4](3着内率20.0%)、「出走なし」の馬は[2-1-0-18](3着内率14.3%)である。JRAの上級条件で善戦したことのある馬は、相応に高く評価するべきだろう。

TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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