プレミアリーグ第5節、アストン・ヴィラはホームでウルブスを迎え撃ち、劇的な逆転勝利を収めた。

試合序盤、両チームは互角の展開を見せ、15分まではスコアレスのまま。18分にはウルブスがセットプレーからチャンスを作り出したが、アストン・ヴィラの守護神エミリアーノ・マルティネスが冷静に対応し、危機を防いだ。

試合が動いたのは25分。ヴィラはマルティネスからビルドアップを試みるが、今シーズン初スタメンとなったジエゴ・カルロスのパスをマテウス・クーニャにカットされ、そのままミドルシュートを許す。このシュートが決まり、ウルブスが先制。

1点を追うアストン・ヴィラは反撃を試みる。35分には中盤でボールを受けたモーガン・ロジャーズが絶妙なスルーパスでオリー・ワトキンスにチャンスを提供。しかし、ワトキンスのシュートは相手ディフェンスに阻まれ、同点には至らなかった。

前半はウルブスが主導権を握る展開が続くが、追加点は許さず1点ビハインドでハーフタイムを迎える。

後半、アストン・ヴィラは攻撃のギアを上げるべく、ディニュとマッギンに代えてマートセンとベイリーを投入。68分、右サイドからベイリーがドリブルで仕掛け、ファーサイドにいたワトキンスにクロスを供給するも、またしてもウルブスのディフェンスに阻まれる。

73分、途中出場のジョン・デュランが相手陣内でボールを奪い、それをロジャーズが拾うと、ワトキンスへ絶妙なラストパス。ワトキンスのシュートはディフェンスに当たったが、そのままゴールへ吸い込まれ、ついに1-1の同点に追いついた。

84分にはデュランがフリーキックを獲得。キッカーはベイリーが務め、強烈なシュートを放つが、わずかにゴール右上に外れる。

試合が再び動いたのは88分。ユーリ・ティーレマンスのクロスにエズリ・コンサがヘディングで合わせ、逆転ゴール。スタジアムは歓喜に包まれる。そして94分、ロジャーズが裏に抜け出して上げたクロスをデュランが冷静にゴールへ押し込み、3-1で試合を決定づけた。

この劇的な逆転劇で、アストン・ヴィラはホームで貴重な勝ち点3を手に入れた。