【U18日清食品トップリーグ2024 (女子) 大会レポート】「一戦一戦、一日一日を大切に」 京都精華学園 #4 林咲良
【©U18日清食品リーグ】
初戦の相手はインターハイ3位の東海大学付属福岡(福岡県)。今大会はすでに桜花学園(愛知県)と昭和学院(千葉県)と対戦していますが、いずれも敗戦。この試合は是が非でも勝利がほしい一戦となりました。
序盤でリズムをつかんだのは東海大学付属福岡でした。開始から京都精華学園のハンドラー陣に強くプレッシャーをかけ、#10 浜口ゆず選手(2年/170cm)のドライブや3ポイントシュートを起点に得点。守っても途中出場の#7 豊田麻莉選手(1年/160cm)が相手のパスやドリブルを次々にスティールし、京都精華学園から第1クォーターだけで7つものターンオーバーを引き出します。
対する京都精華学園は攻め手が見つからないまま少しずつ離され、初めてのフィールドゴールを成功させたのは第1クォーター開始から8分も経過してから。この10分間を東海大学付属福岡が7点をリードします。
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後半に入ると第3クォーターは東海大学付属福岡が流れをつかんで一時7点差を付けますが、第4クォーターは一転して京都精華学園のリズムに。スタメンを下げたセカンドユニットの下級生たちが積極的なプレーを見せて一気に逆転すると、最後はロースコアゲームを46-42で勝ち切りました。
「序盤からなかなか点が取れない展開で、自分がガードとしてコントロールすることができませんでした。それで焦ったプレーをずっとしてしまって、周りの選手も会場の雰囲気にのまれてしまって動きが止まっていました。そういう展開は今年に入って初めて。交代で出た選手たちがつないでくれて、後半で何とか勝ち切ることができましたが、チームとしては全然ダメでした」キャプテンの林選手はこう試合を振り返りました。
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林選手が今年度に入って常々口にしているのが、「一戦一戦勝つ」という言葉です。先を見過ぎず奢らず焦らず、目の前の試合に集中する──その結果がインターハイ優勝につながりました。
林選手は「今年はどこに勝っても、どこに負けても不思議ではない」と常に危機感を持って戦っていると言い、同時にインターハイ王者としてのプライドも大切にしています。「どの試合でも自分たちが勝てる場面は絶対にありますし、明日戦う(同じ京都府代表の)京都両洋のように勝たなければいけない相手もいます。やっぱり、去年のようにU18日清食品トップリーグで優勝したいです」
京都精華学園では中高合わせて6年間プレーしてきましたが、その日々も残すところ4か月余り。「本当に1か月、1か月がめちゃくちゃ早く感じています。U18日清食品トップリーグ2024や皇后杯などで週末は試合があって忙しい日々ですが、こういう環境で試合をさせていただけて感謝しています」と林選手。一戦一戦、そして一日一日を大切にしながら、林選手と京都精華学園は戦っていきます。
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