誰でも楽しめてアウトドアにもおすすめ!北欧発のユニバーサルスポーツ「モルック」の魅力
【写真提供:OHSサプライ】
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モルックってどんなスポーツ?
【道具】
モルック棒
長さ20cmほどの木の棒で、これを投げて競技す
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モルック棒を投げて倒すピン。全部で12本あり、それぞれに1~12までの数字が書かれている。
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投げる場所から3~4メートル離れた場所にスキットルを以下のように立てて並べる。
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(1)2チーム以上でプレースタート。投げる順番を決め、最初のチームがモルック棒を投げてスキットルを倒す。
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たとえば、毎回12本のスキットルを倒したとすると、4回で48点。あとは2と書かれたスキットルを1本倒せばいいので、最短で5回で勝ちとなるが、そう簡単にはいかないのがモルックの面白さだと教えてくれたのは、フィンランドのモルックメーカーTACTIC社の、日本で唯一の正規代理店、OHSサプライのナナメキさんだ。
ルールが単純だからこそ戦略が勝敗を分ける
【写真提供:OHSサプライ】
たとえば、現在の得点が46点だとしたら、4と書かれたスキットルを1本倒せば勝ちとなる。しかし、4のスキットルの手前に他のスキットルがあった場合、確実性を狙ってスキットルを4本倒すという作戦も立てられる。
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モルック棒は、下手投げをしなければならないが、持ち方は自由なので、スキットルに対して水平に投げて複数本を狙ってもいし、ピンポイント狙いで縦に投げても構わない。モルックをプレーする人をモルッカーというそうだが、中にはバックスピンをかける強者モルッカーもいるのだとか。
国境も年齢も超えたユニバーサルなスポーツ
モルック親子大会の様子。小さい子どもでも参加できるのも魅力のひとつ 【写真提供:OHSサプライ】
「弊社では年に1~2回、親子大会を開催しています。ルールは親子で1チームとなり、必ず親と子が交互に投げる。そうすると、お子さんの力量を見ながら親がフォローしなければならない場合もありますし、反対にお子さんのほうが上手くて『お父さん何やってるの!』みたいなケースもあります。モルックを通して、屋外で頭と身体を使い、協力しながら、時にはライバルになりながら、ひとつの空間と時間を共有できるというのが魅力ですね」
こうした特性に注目し、OHSサプライには学校の授業や企業研修で使いたいといった問い合わせがあるという。そうしたニーズに応えるため、同社ではモルックの道具のレンタルもしている。東北のある建設会社は、過去に社内で野球やバレーボールなどのレクリエーションを行っていたそうだが、最近は高齢の社員や、女性、外国人技能実習生など、社員が多様化し、ある程度のレベルを求められるスポーツ競技を全員で行うのは難しいという声が上がっていた。そこで、道具をレンタルしてモルック大会を開催したそうだ。
親子大会には多くの家族が訪れる 【写真提供:OHSサプライ】
今年の8月、函館で日本初開催のモルックの世界大会が行われた。15の国と地域から約3200人が集まりおおいに盛り上がったそうだ。これからますます競技人口が増えそうなモルックだが、関係者の目標はオリンピック、パラリンピックの正式種目となることだという。今からモルックを始めれば、オリパラの日本代表モルッカーになるのも夢ではないかもしれない。そんな夢のある競技、ぜひ一度お試しあれ。
text by Kaori Hamanaka(Parasapo Lab)
写真提供:OHSサプライ
※本記事はパラサポWEBに2024年9月に掲載されたものです。
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