ボートレースびわこの「G1開設72周年記念 びわこ大賞」(優勝賞金1200万円)は15日、4日間の予選ロードを終了。深井利寿(滋賀出身・滋賀支部50歳)【冒頭の写真】が4日目も12Rで2コースからトップスタートを決めて3着に踏ん張り、地元周年で予選トップの座を勝ち取った。「全部いいですね。直線も(1着の)峰選手と変わらない」と事実上の節一パワー宣言。深井のG1戦での準優1号艇は2012年6月の児島キングカップ開設60周年記念以来。その時は準優10Rを逃げ切って1着、優勝戦は2号艇で2コースから差し、「まさか自分が…」と本人も驚きのG1初優勝を飾っている。

　深井の5日目は栄えある準優12R1号艇で、またも峰と対決する。今度は深井が1枠で峰は2枠と立場が逆転。ここを乗り切れば地元G1制覇へ千載一遇のチャンス到来だ。その深井をどう攻略するか注目の峰竜太(佐賀出身・佐賀支部39歳)【写真下】は、深井に負けず劣らず勢い十分のコメントだった。4日目12Rは危なげない1コース速攻を決め、「モーターが良すぎてスタートが怖いくらい。足は全部いいです」と文句なしのムードだ。

　勢いを加速させたのは、序盤から仕上がりに自信をにじませていた篠崎元志(福岡出身・福岡支部38歳)【写真下】だ。この日はコンマ06、08の積極的なスタートで連勝。予選3位で準優10R1号艇となった。前半2Rはスローからでも伸び返して余裕の2コース差し切り。後半8Rは4カドから一気のまくり切りだった。「特に伸びが良くて、出足も今なら上位クラスですね。久々に手応えを感じています」と充実感たっぷり。

　16日に行われる準優勝戦、ベスト18の組み合わせは次のとおり。

＜びわこ 5日目 10R 準優勝戦＞
1枠 篠崎　元志（福岡・福岡）
2枠 丸野　一樹（京都・滋賀）
3枠 椎名　　豊（群馬・群馬）　
4枠 片岡　雅裕（高知・香川）　
5枠 森高　一真（香川・香川）
6枠 吉川　喜継（滋賀・滋賀）
※()内は出身・支部の順

　パワー評価では篠崎元志、丸野一樹、片岡雅裕の3人がレース足上位。2コース想定の丸野はフライング持ちで仕掛けは慎重だが、それを補うのに十分な行き足から伸びがある。イン篠崎にとって絶好の壁となる。篠崎の逃げ切りが有力で、相手はカドから自在にさばける片岡か。

＜びわこ 5日目 11R 準優勝戦＞
1枠 馬場　貴也（京都・滋賀）
2枠 守田　俊介（京都・滋賀）
3枠 仲谷　颯仁（福岡・福岡）
4枠 石野　貴之（大阪・大阪）
5枠 山田　康二（佐賀・佐賀）　　　　
6枠 是澤　孝宏（京都・滋賀）

　馬場貴也と守田俊介の地元2トップがそろい踏み。4コースカド想定の石野貴之はいるが、この内ラインはスタートもばっちり決まっている。やはり馬場と守田の逃げ・差しが大本線。ここにきて回り足がパワフルに映る山田康二の絡みも押さえたい。

＜びわこ 5日目 12R 準優勝戦＞
1枠 深井　利寿（滋賀・滋賀）
2枠 峰　　竜太（佐賀・佐賀）
3枠 平本　真之（愛知・愛知）　　
4枠 白井　英治（山口・山口）
5枠 木村　仁紀（京都・滋賀）　
6枠 西山　貴浩（福岡・福岡）

　予選トップの深井利寿は周囲の評価を総合しても峰竜太と並んで節一クラスの仕上がり。西山貴浩が前付けに動くか、は大きな鍵だが、なかなか動きにくい顔ぶれということで枠なり進入か。となれば深井の先マイが有力。峰はスタートを決めて、平本のまくり差しをブロックする。平本の攻めを意識して深井が握り過ぎると峰の差し切りまで。

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