【日本シニアオープン選手権・第1R】冷静に、そしてしたたかに兼本貴司が3位タイ発進

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【飛距離が出る分のアドバンテージは大きいと話した兼本貴司】

兼本貴司が持ち味の飛距離を活かしつつ、無理をしないゴルフで首位と4打差の3位タイにつけた。「今日は前半で10mくらいの長いパッティングが決まってくれたので、そこでスコアになってくれたのかなと思います。どうしてもピンの奥にいかせたくないのと、左右にもバラせたくなかったので、ピンのちょっと逆サイドを狙って、セーフティーに、セーフティーに攻めていました」この日の同組は片山晋呉と宮本勝昌。特に片山は通算31勝を挙げており、その中には2度の日本オープンタイトルを持っている。そんな片山のゴルフを手本と考えて、「こうやって打てばええんやな」と攻めの気持ちを持ちつつも安全に攻めることを心がけた。

今年はシニアツアーの開幕戦『ノジマチャンピオンシップ箱根』で2年ぶりの2勝目を飾るなど好調なシーズンをおくっている。兼本の持ち味と言えばやはり飛距離だが、この日はドライバーを使用したのは2ホールだけ。ただ、これは持ち味を封印したわけではなく、むしろ持ち味を活かしていることを意味する。

「みんな歳をとって、飛ばなくなったり、体が痛いとか、レギュラーツアーの時よりも肉体的に落ちている人が多いと思うんですが、ぼくの場合はそこまでではないので、飛距離が出る分のアドバンテージはあると思っています。ですので、チャンスかなとは思っています」。
レギュラーツアー時代から飛距離のアドバンテージを活かしたゴルフを展開してきた兼本。シニアツアーに入ってからもその優位さは変わっていないが、そこには飛距離が落ちていないのではなく、落とさない努力がある。週に2回ほどは必ずジムでトレーニングを行い、日々のストレッチなどは欠かさない。加えて、美味しいものを食べるということを心がけている。心技体とはよく言うが、年齢を重ねるとその重要性の順番は体技心になるのかもしれない。
他の選手がドライバーで飛ばす位置まで、兼本は3番ユーティリティで飛ばすことができる。そのアドバンテージを残りの3日間も活かすことができれば、悲願のタイトル奪取の可能性は大きい。
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(公財)日本ゴルフ協会(JGA:JAPAN GOLF ASSOCIATION)は1924(大正13)年10月、神戸・根岸・東京・鳴尾・舞子・程ヶ谷・甲南の全国7クラブの代表により、創設された我が国のゴルフ界を代表する団体です。ゴルフ精神の正しい順守、ナショナルハンディキャップ制度の実施、公式競技の開催、ゴルフ・ルールとエチケットマナーの正しい普及などに努め、ゴルフの健全な発展と普及を図り社会に貢献して参ります。

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