ゲームセンターCX×川崎フロンターレ 「課長オーーン!!」(完全版)

川崎フロンターレ
チーム・協会

【©KAWASAKI FRONTALE】

放送開始から21年目を迎えるCSフジテレビONEの大人気ゲームバラエティ番組「ゲームセンターCX」とのコラボが実現。今年の「KAWASAKI GAME SHOW 2024」のメインは「有野課長ことよゐこの有野晋哉さんしかいない!」とダメ元でオファーしたところご快諾いただきました。そんなイベント開催秘話や裏話などを知ってもらうべくフロンターレスタッフの黒木透さんとゲームセンターCX広報の石井貴良さんの対談を実施しました。J1リーグ第30節鳥栖戦のマッチデープログラムにも掲載されていますが、こちらでは文字数の関係上掲載できなかったものも追加した完全版をお送りします!

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──今年で放送開始から21年目を迎えるゲームセンターCXとフロンターレがコラボすることになりました。コラボに至った経緯を聞かせてください。

黒木「4年ぶりの『KAWASAKI GAME SHOW』開催にあたって大多数の方が知っているものとコラボしたいと考えていました。そのなかで私の好きな番組でもあるゲームセンターCXがあるじゃないか! となったのがキッカケです。でもいきなり問い合わせのメールをしたり…無茶振りでしたよね…?」

石井「ファンクラブの問い合わせフォームから連絡が来たんですよ(笑)。もともとゲームセンターCX は視聴者の方との触れ合いが多い番組で夏祭りや、去年はさいたまスーパーアリーナで20周年記念イベントを開催してきましたが、有野課長とスポーツは1番縁遠く、視聴者もどちらかと言うとスポーツが縁遠い方が多いのかなと思います。だからこそいつかスポーツとコラボをしたいと考えていたんです。そんなときに問い合わせフォームから連絡が来たので、こっちから動かなくて済んじゃったという感じですね。それにフロンターレさんは地域のみんなから応援されているクラブという印象があります。それは一般紙の報道を見るだけでも如実に伝わってくる。だからコラボの話をいただいたときは即決でした」

──数多くのスポーツゲームがあるので、ゲームファンとスポーツが縁遠いとは思っていませんでした(笑)。

石井「有野課長は野球ゲームをやっても細かいルールはいまいち分かってなかったですし、キャプテン翼のゲームを初めてやったときも逆側に攻めてましたからね。スタッフも『そっちじゃないです!』って(笑)。それぐらいスポーツは縁遠いからこそ面白さが生まれるんだと思っています」

黒木「でもスポーツ選手と有野課長のマインドは近いものを感じました。レトロゲームって難しいじゃないですか。だから子どもの頃とか全クリを諦めてしまうことも多かったんです。それぐらい難易度の高いゲームに対して有野課長はめげずにやり続ける。そんな姿が、どんなときでも諦めずに戦い続けるフロンターレの選手と重なって見えるんですよね」

石井「有野課長はゲームが超絶上手いわけではないですが攻略するまで絶対に諦めないし、コツコツやるのが真骨頂。黒木さんがおっしゃる通り、そこはスポーツ選手のマインドと合致するものがあるなと思います」

黒木「もし自分だったら心折れちゃうと思うのでスゴいと思います。本当にレトロゲームって難しいので…(苦笑)」

石井「もともとゲームセンターCXはゲームクリエイターにインタビューをしに行く番組だったんです。そこで開発者の方々が話していたのが試しプレイする人が上手すぎて簡単にクリアできてしまうから、どんどん難しく調整されていくそうです。だから昔のゲームは難しいというのもあるみたいですよ」

黒木「そういう側面もあるんですね」

石井「子どもたちもゲームソフトを買ってもらえるのも誕生日かクリスマスぐらい。だから半年か1年をかけてカスカスになるまで何回もトライして遊ぶ文化があった時代に生まれたのがレトロゲーム、ということなんだと思います」

──レトロゲームは新作が出ないと思いますが、番組でプレイするゲームって尽きないんですか?

石井「尽きないですよ。ファミコンでもやったことがない作品が山ほどあります。発売から20年経ったハードを取り扱うということで番組をやっているのでプレステ2(PlayStation2)も発売してから20年が経つのでレトロゲーム。だから番組が続く限りできるソフトは永遠に尽きることがないんです」

黒木「もうプレステ2発売から20年ですか…。早いですね」

石井「そうなんですよ。番組が始まった当初はよく『ファミコンって20年前のゲーム機で懐かしい』と言われていたけど、今やプレステ2も20年前のハードになっています。若手のADの子が懐かしいなあと言いながら収録をしているので、そういう意味でも視聴者の層も広がってきているのかなと思います」

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──そして有野課長が始球式に登場してくれます。有野課長はどんな反応をしてましたか?

石井「そもそも『サッカーに始球式ってあるの?』『ハンドやん。投げるの?』って言ってました(笑)。よく分かっていなかったんでしょうね。でも有野課長は挑戦部屋に入ってプレイするソフトをスタッフから突き付けられる、言わば巻き込まれ型の主人公なんです。だからコンセプトどおりの反応でした」

黒木「始球式でバシッと決めてほしいです」

石井「そういえば有野課長が練習したいと言ってましたよ」

黒木「けっこう気にしてらっしゃるんですね」

石井「そうなんです。意外でした(笑)。空振りしようが外そうがどうでもいいのかなって思ってたけど練習したいそうで」

黒木「有り難いですね」

石井「そもそも野球の始球式って誰が投げようと空振りしてくれますが、サッカーの始球式ってどうなんですか?」

黒木「一応サッカーもゴールに入る前提ですが、GKのふろん太も真剣勝負で勝ちに来ているので…(笑)」

石井「たしかに、ふろん太くんは上手だから決められるかどうかという噂も聞いています。でも、ウチの高橋ディレクターがサッカー部でインターハイに出場した経験があるので、彼のレクチャーで手堅くインサイドキックで決めてくれることを期待してます」

──またリアルイベントの挑戦で幾多の激闘を繰り広げてきた因縁のソフト「キャプテン翼」にフロンパークのステージで生挑戦もしてくれます。

石井「過去に番組、お台場での生挑戦、さいたまスーパーアリーナでの20周年記念イベント、オーケストラとコラボしたときにキャプテン翼をプレイしているんですけど…」

黒木「え? オーケストラ?」

石井「そういう反応になりますよね(笑)。ファミコンの音を切ってBGMを生演奏してくれるイベントで有野課長が攻めているときが南葛中学の曲を演奏して、ボールを取られたら東邦学園の曲に指揮者が切り替えたり、シュートを打つときの音まで再現するイベントを過去に開催しています。そういうちょっと変わったイベントでもキャプテン翼には生挑戦しています。ただリアルイベントではスッキリと勝つことができていないんです…」

黒木「では今回は4度目の正直を、ということですね」

石井「厳密に言うとゲーム内でレベルアップをしていけば勝てるようになっていくので番組ではやり続けて勝ってはいるんです。でも目指しているのはレベルアップしないで勝つこと。正直、運もあるので難しいんでしょうけど…」

黒木「今回は勝っていただきたい!」

石井「毎回キャプテン翼は盛り上がるので、勝利していい形で鳥栖戦をキックオフする流れを作りたいです」

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──ゲームセンターCX番組制作陣によるオリジナル選手紹介も楽しみなポイントです。

黒木「選手紹介VTRも作っていただき、ありがとうございます」

石井「番組っぽく出来上がったかなと思います。有野課長のコメントも撮り下ろしましたし、天の声のナレーションが入っていい感じに仕上がりました」

黒木「問題はサブスティテュートですか?(笑)」

石井「そうですね。有野課長もサブスティテュートは噛んで言いづらかったみたいで。あと意味も分かってなかったですし『なにそれ?』と言ってました(笑)」

黒木「そこもしっかり言えているのか注目ですね」

石井「有野課長が果たしてしっかり言えてるのかどうか…。まあ言えてるんですけど(笑)」

黒木「すごくいい雰囲気になると思うので、サポーターの皆さんには楽しみにしていてほしいです」

──では、最後に「KAWASAKI GAME SHOW 2024」の見どころを教えてください。

石井「有野課長がeFootballをプレーするステージがあるのも1つの見どころだと思います。最新のゲームは基本的にはやらないので非常に珍しいので注目ですね。そして因縁のキャプテン翼に挑戦するのでぜひ応援してもらいたいです。あと番組を制作している立場から言うと、イベントをきっかけにフジテレビONEで放送しているゲームセンターCXも観ていただければ嬉しいです」

黒木「ルヴァンカップもCSフジテレビ系列で放送をしているので、サポーターの方はゲームセンターCXを観れる環境があると思うから観て欲しいなあ。今回はゲームが好きな方が多く来ていただけるイベントだと思うのでフロンターレの魅力、サッカーの魅力も感じてもらえれば嬉しいです」

(取材:高澤真輝)
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著者プロフィール

神奈川県川崎市をホームタウンとし、1997年にJリーグ加盟を目指してプロ化。J1での年間2位3回、カップ戦での準優勝5回など、あと一歩のところでタイトルを逃し続けてきたことから「シルバーコレクター」と呼ばれることもあったが、クラブ創設21年目となる2017年に明治安田生命J1リーグ初優勝を果たすと、2023年までに7つのタイトルを獲得。ピッチ外でのホームタウン活動にも力を入れており、Jリーグ観戦者調査では10年連続(2010-2019)で地域貢献度No.1の評価を受けている。

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