【パラリンピック】パリ2024お茶の間観戦記・大会11日目
【これはnoteに投稿された夏木凛さんによる記事です。】
昨日は興奮しすぎて久しぶりに深夜のお酒を解禁しました。
勝利のハイボール最高…!
名試合揃いだった11日目のレポ、早速行きます!
勝利のハイボール最高…!
名試合揃いだった11日目のレポ、早速行きます!
【自転車男子ロードレース】川本|翔大《しょうた》と一緒にゴールしたミヒャエル・トイバー
川本翔大選手は左脚の無いサイクリストです。
パラリンピックのロードレース(フル)は障害の重さに関係無く行われるので、片脚のみの彼がメダル争いに絡むのは難しいこと。
試合はイギリスの選手が制し、メダルが決まった後のゴールラインに次々と選手が帰って来ます。
川本がそろそろ来るはず…と見守っていた私の視界に、凄い光景が入ってきました。
終盤に同じ速度で走っていたドイツのミヒャエル・トイバー選手が、川本選手を励ましながら並走していたのです。
ふたりで肩を組みながらのゴール。
結果としては19位と20位でしたが、こういうシーンが見られるのがオリパラの魅力だと思います。
メダルは何よりも輝かしい。
でもメダルと関係無い場所にも素晴らしいきらめきがあるのです。
パラリンピックのロードレース(フル)は障害の重さに関係無く行われるので、片脚のみの彼がメダル争いに絡むのは難しいこと。
試合はイギリスの選手が制し、メダルが決まった後のゴールラインに次々と選手が帰って来ます。
川本がそろそろ来るはず…と見守っていた私の視界に、凄い光景が入ってきました。
終盤に同じ速度で走っていたドイツのミヒャエル・トイバー選手が、川本選手を励ましながら並走していたのです。
ふたりで肩を組みながらのゴール。
結果としては19位と20位でしたが、こういうシーンが見られるのがオリパラの魅力だと思います。
メダルは何よりも輝かしい。
でもメダルと関係無い場所にも素晴らしいきらめきがあるのです。
【自転車女子ロードレース】杉浦佳子、進退をかけて臨んだ一戦
北里大学薬学部を卒業した杉浦佳子は、休日に趣味のロードレースを楽しむ薬剤師でした。
その日も地元の静岡で開催されたレースに参加しましたが、途中で落車。
脳挫傷や外傷性くも膜下出血を伴う重症を負ってしまいます。
45歳の時でした。
手術は成功したものの、身体には高次脳機能障害が残ります。
「なんであのまま死なせてくれなかったんですか」と主治医を|詰《なじ》ったこともありました。
リハビリとしてパラサイクリングを始め、初出場のレースで優勝。
その後も実績を積み重ねて東京パラリンピックの日本代表となります。
けれど、もう50歳。
表彰台は無理だろうと思いつつ臨んだ東京大会で、なんと金メダル。
自分よりも、家族やスタッフ、周りのサポートメンバーが喜んでくれたことが何よりも嬉しかったのです。
そして53歳で迎えるパリパラリンピック。
流石に無理だろうと思いつつも「絶対にメダル取って下さい」という声に応えたくて、必死に練習してきました。
最後の直線は各国とデッドヒートになりましたが、僅差で優勝!
ついに日本最年長金メダル記録を更新しました。
その日も地元の静岡で開催されたレースに参加しましたが、途中で落車。
脳挫傷や外傷性くも膜下出血を伴う重症を負ってしまいます。
45歳の時でした。
手術は成功したものの、身体には高次脳機能障害が残ります。
「なんであのまま死なせてくれなかったんですか」と主治医を|詰《なじ》ったこともありました。
リハビリとしてパラサイクリングを始め、初出場のレースで優勝。
その後も実績を積み重ねて東京パラリンピックの日本代表となります。
けれど、もう50歳。
表彰台は無理だろうと思いつつ臨んだ東京大会で、なんと金メダル。
自分よりも、家族やスタッフ、周りのサポートメンバーが喜んでくれたことが何よりも嬉しかったのです。
そして53歳で迎えるパリパラリンピック。
流石に無理だろうと思いつつも「絶対にメダル取って下さい」という声に応えたくて、必死に練習してきました。
最後の直線は各国とデッドヒートになりましたが、僅差で優勝!
ついに日本最年長金メダル記録を更新しました。
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「金メダルを取れなかったら即刻引退しようと思っていた」と語る杉浦選手。
まだまだ記録更新にチャレンジしてもらいたいです!
まだまだ記録更新にチャレンジしてもらいたいです!
【車椅子テニス男子シングルス決勝】小田凱人「俺はこのために生まれてきた」
※リンク先は外部サイトの場合があります
幼少の頃からサッカーが好きでプロ選手を目指していた少年が、ある日突然、病に冒されました。
病名は骨肉腫、骨の癌です。
9歳で左足の一部を切除し車椅子生活になります。
もうサッカーはできない。
落ち込む少年に医師はパラスポーツを勧め、様々な競技の動画を見せました。
その中で目を奪われたのが、ロンドンパラリンピックの国枝慎吾。
車椅子を器用に操作して相手を圧倒し、金メダルを取る姿にピンと来ました。
これだ。
これがやりたい。
すぐに競技を始めましたが11歳で癌が再発し、肺へ転移。
テニスの練習ができなくなるのが嫌で、入院はせずに過酷な抗癌剤治療を受けます。
13歳で3度目の手術を受け、医師から「完治は2030年になる」と言われても、彼はテニスをやめませんでした。
小田凱人は今も体内に癌細胞を抱えています。
それでも金メダルを取りました。
世界で一番になりました。
病名は骨肉腫、骨の癌です。
9歳で左足の一部を切除し車椅子生活になります。
もうサッカーはできない。
落ち込む少年に医師はパラスポーツを勧め、様々な競技の動画を見せました。
その中で目を奪われたのが、ロンドンパラリンピックの国枝慎吾。
車椅子を器用に操作して相手を圧倒し、金メダルを取る姿にピンと来ました。
これだ。
これがやりたい。
すぐに競技を始めましたが11歳で癌が再発し、肺へ転移。
テニスの練習ができなくなるのが嫌で、入院はせずに過酷な抗癌剤治療を受けます。
13歳で3度目の手術を受け、医師から「完治は2030年になる」と言われても、彼はテニスをやめませんでした。
小田凱人は今も体内に癌細胞を抱えています。
それでも金メダルを取りました。
世界で一番になりました。
「ヤバイかっこ良すぎる俺…!今ひとつ確定したことがあります。俺はこのために生まれてきた!!」
試合後のインタビュー
生意気?
世間を知らなすぎる?
それで結構。
「障害者だから大目に見てあげなきゃ」なんて思われるよりよっぽどいい。
彼は非常に名言の多い人なのでセレクトに迷いますが、過去の発言をひとつ紹介します。
誰かが何か手伝ってくれることがあった時に、もしそれが「この人は障害を持っているから」という理由ならば、少し違うな……と。
もちろん、手伝ってくれることはうれしいですし、ありがたいと思います。
でも、たとえば僕が車椅子から物を落とした時に拾ってくれるのと同じように、小さな子どもが落としても、おばあちゃん・おじいちゃんが落としても、拾って渡してあげる世の中であってほしい。
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派手な言動もパフォーマンスも、車椅子テニスの未来のため。
そして、障害だけでなく何かで生きづらさを感じている人のため。
自らを「アーティスト」と称する小田凱人は、これからも自由に「障害者らしくない」発信を続けます。
そして、障害だけでなく何かで生きづらさを感じている人のため。
自らを「アーティスト」と称する小田凱人は、これからも自由に「障害者らしくない」発信を続けます。
大会最終日の予定
【夏木凛】
オリンピックもパラリンピックも最終日はマラソンです。
T54は車椅子、T12は視覚障害で、東京大会金メダリストの道下美里選手も出場します。
Eテレで15時から生中継です。
閉会式は3時間ぐらいあるらしく、またしてもダンスが中心だそうで…。
いやもうダンスはお腹いっぱいなのよ…。
とにかくラストまで楽しみます!
T54は車椅子、T12は視覚障害で、東京大会金メダリストの道下美里選手も出場します。
Eテレで15時から生中継です。
閉会式は3時間ぐらいあるらしく、またしてもダンスが中心だそうで…。
いやもうダンスはお腹いっぱいなのよ…。
とにかくラストまで楽しみます!
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