ボートレース津の「G1開設72周年記念 ツッキー王座決定戦」は9日、予選最終日の熱戦が繰り広げられる。8日の3日目を振り返ると、3日間続けて東からの追い風2メートルで1Rが開始され、11Rのみ南東に少し方向を変えたが、ベースは追い風2～3メートルのコンディションだった。

　3日目の決まり手は逃げが最多の7本、まくりと抜きが2本ずつ、まくり差しが1本だった。配当面では、3本の3連単万舟券が飛び出した。1本目は2Rで島村隆幸（高知出身・徳島支部33歳）【写真上】が2コースからコンマ07のスタートを決めてまくり一気。「いいスタートが行けましたね。足に関しては飛び抜けている感じはないけれど、変わらず余裕がある感じです」と笑みがこぼれた。この1着で今節3勝目を挙げたものの、後半11Rが5着だったこともあり得点率は6.60で10位タイ。4日目は11R4枠の1走だ。

　3日目、2本目の万舟券は3Rで6枠の定松勇樹（福岡出身・佐賀支部23歳）【冒頭の写真】が3連単7万円券を出した。定松は6コースから全速のフルターン。1マークでは4カドまくりを放った丸岡正典の外を二段まくり、残して並んできた丸岡に対し、2マークでも定松は果敢に外から外を全速で回り、ぶっちぎった。定松は「スタートはフルショットで自信を持って行きました」と笑顔。「3日目が一番良くて中堅上位ぐらいだと思います」と5走して得点率は6.80の8位タイ。4日目の出番は12R3枠だ。

　3日目の万舟券3本目は、 森野正弘が前半レース負傷で欠場し5艇立てとなった10Rで飛び出した。松尾充が4カドからコンマ06と踏み込んでスロー3艇をまくり、5コースからまくり差した黒井達矢とバックストレッチは並走になったが、2マークで差し返して今節初勝利を挙げた。松尾は「スタートを行けばチャンスあるかなと思って行きました。全速です」と会心のスタートを強調した。仕上がりについては「（ターンして）前を向いてからの足は良さそうだし、普通はあると思うけど、いい人がいるし、もう少し伸びやターン回りを良くしたいです」と話した。この1着で得点率は6.50まで上昇。順位を12位まで押し上げており、4日目は1R1枠と7R2枠の好枠。

　3日目を終えて得点率トップは8.25の宮地元輝だが、2位には8.00の磯部誠、3位には7.50の村上遼、4位には7.40の松井繁と接近している。特に3日目11Rで1コースから逃げ切った磯部（愛知出身・愛知支部34歳）【写真上】は「出足を求めるとターンがおかしくなるんですよ。伸び寄りなのでインやスローからはしんどいですね」と課題を口にしたが、34歳のバースデーウインを飾り終始ご機嫌だった。予選最終日は5R3枠と10Rは再びの1枠から逆転トップに照準を合わせる。

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