<重賞レース分析>ゴールドジュニアは、性別や臨戦過程に注目!

東京シティ競馬
チーム・協会
9月10日(火)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第5回ゴールドジュニア(SIII)が実施される。TCKで行われる最初の2歳馬限定重賞として、2020年に準重賞から格上げされた。今年からは距離を1,400mに変更し、11月のハイセイコー記念を目指す素質馬が若さ溢れる走りを披露。翌年のクラシックホースを探す意味でも見逃せないレースとなった。
ここでは準重賞「ゴールドジュニアー」として実施されていた期間を含む過去10年の結果から、レースの傾向を分析する。

レース情報
第5回 ゴールドジュニア(SIII)
発走日程:2024年9月10日(火) 20:10発走
距離:1,400m

第4回優勝馬:クルマトラサン号 【東京シティ競馬】

■4番人気以内の馬が中心

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[6-5-1-8](3着内率60.0%)、3~4番人気の馬は[2-3-5-10](3着内率50.0%)、5~7番人気の馬は[2-2-2-24](3着内率20.0%)、8番人気以下の馬は[0-0-2-45](3着内率4.3%)となっている。上位人気馬がそれなりに信頼できるレースと言えるだろう。

■重賞となってからは「浦和」「船橋」勢の3着内率が高い

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[0-2-3-7](3着内率41.7%)、「船橋」の馬は[2-2-0-13](3着内率23.5%)、「大井」の馬は[7-5-5-55](3着内率23.6%)、「川崎」の馬は[1-1-2-12](3着内率25.0%)となっている。
なお、重賞として施行されるようになった令和2年以降の過去4年に限ると、「浦和」の馬は[0-1-2-3](3着内率50.0%)、「船橋」の馬は[2-1-0-4](3着内率42.9%)、「大井」の馬は[2-1-2-23](3着内率17.9%)、「川崎」の馬は[0-1-0-7](3着内率12.5%)である。重賞昇格後の傾向を重視するならば、「浦和」所属馬や「船橋」所属馬を高く評価したい。

■「牝」馬は連対例なし

【性別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

性別成績を見ると、牡・センの馬は[10-10-7-60](3着内率31.0%)、「牝」の馬は[0-0-3-27](3着内率10.0%)となっている。重賞昇格後も連対例のない「牝」馬は割り引きが必要だ。

■3着以下に敗れた直後の馬は強調できない

【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の着順別成績を見ると、2着以内の馬は[9-9-8-53](3着内率32.9%)、3着以下の馬は[1-1-2-34](3着内率10.5%)となっている。
なお、平成29年以降の過去7年に限ると、2着以内の馬は[7-7-7-39](3着内率35.0%)、3着以下の馬は[0-0-0-22](3着内率0.0%)である。前走で連対を果たせなかった馬は、疑ってかかるべきだろう。

■前走の距離別成績に変化が

【前走の距離別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の距離別成績を見ると、1,400m以下の馬は[9-8-9-72](3着内率26.5%)、1,400m超の馬は[1-2-1-15](3着内率21.1%)となっている。
ただし、平成30年以降の過去6年に限ると、1,400m以下の馬は[6-6-6-40](3着内率31.0%)、1,400m超の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)である。1,400m超のレースを経由してきた馬は、過信禁物と見ておきたい。

■前走で人気を集めていた馬ほど信頼できる

【前走の単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[8-7-5-31](3着内率39.2%)、「2番人気」の馬は[1-2-4-18](3着内率28.0%)、「3番人気」の馬は[1-1-0-10](3着内率16.7%)、4番人気以下の馬は[0-0-1-28](3着内率3.4%)となっている。直近の競走成績を比較する際は、当時の人気もチェックしておいた方が良さそうだ。

TCKホームページではより詳しいデータも公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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