3パットが2回 それでも-竹田麗央が首位
【Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images】
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《グリーン=スティンプ:9 2/3フィート コンパクション:23mm》
終わりよければ、すべて良し。首位でムービンデーをフィニッシュした竹田麗央は、「最後のバーディーがすごく大きかった。パーで終わると、気持ちがまったく違います」と、笑顔で振り返った。
その18番・パー5である。3Uの第2打はグリーン右のバンカーへ。第3打をピン2メートルに寄せた。「もうちょっと、ボールをピンの近くへ…」。前2日の調子からすれば、楽々とバーディーの自信があっただろう。ところが、この日は違った。「3番が3パット。パー5の5番では、80センチの短いバーディーチャンスをはずした。8番も、3パットです…」。
第2日の後半、見事なショットの修正術を披露したが、繊細なパッティングとなると、そう簡単ではなかった。「ストロークのリズムがはやくなっている。気をつけているつもりでも、ラウンド中に修正することはとても難しい。8番のボギーの後は、表情には出なかったと思うけど、ちょっとイライラした」という。ただし、次の9番ではバウンスバックに成功する。「ずっと首位でいることは、とても難しいことです。それほど、順位に固執したわけではなかったし、気分を一新しました」とも。
【Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images】
これが最悪を想定しながら最善を尽くす-強者の考えである。終わってみれば、2位と3打のアドバンテージは変化がなかった。この日は、パッティングの修正を入念に。26パット→28パット→32パットなのだから、重点課題だ。
今季の通算6勝目に加え、初の公式競技制覇は目前。「(優勝は)簡単にはいきません。どういった勝負展開になっても、最後の一打までベストをつくします」と締めくくった。それは最終日に限らず、第3日も同じだろう。ビシッと決めた、18番。ボールに気迫が乗り移ったようだった。ちなみに、自己採点は「80点」-。
(青木 政司)
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