3パットが2回 それでも-竹田麗央が首位

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【Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images】

 JLPGAツアー2024シーズン公式競技・第2戦『ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会』(賞金総額2億円、優勝賞金3,600万円)大会第3日が9月7日、沖縄県名護市・かねひで喜瀬カントリークラブ(6,670ヤード/パー72)で行われた。第1日から首位を快走する竹田麗央が通算16アンダーにスコアを伸ばし、完全優勝へ大きく前進。3打差の通算13アンダー、2位に岩井明愛がつけている。通算12アンダー、3位タイは阿部未悠、藤田さいき、山下美夢有。
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《グリーン=スティンプ:9 2/3フィート コンパクション:23mm》

 終わりよければ、すべて良し。首位でムービンデーをフィニッシュした竹田麗央は、「最後のバーディーがすごく大きかった。パーで終わると、気持ちがまったく違います」と、笑顔で振り返った。

 その18番・パー5である。3Uの第2打はグリーン右のバンカーへ。第3打をピン2メートルに寄せた。「もうちょっと、ボールをピンの近くへ…」。前2日の調子からすれば、楽々とバーディーの自信があっただろう。ところが、この日は違った。「3番が3パット。パー5の5番では、80センチの短いバーディーチャンスをはずした。8番も、3パットです…」。

 第2日の後半、見事なショットの修正術を披露したが、繊細なパッティングとなると、そう簡単ではなかった。「ストロークのリズムがはやくなっている。気をつけているつもりでも、ラウンド中に修正することはとても難しい。8番のボギーの後は、表情には出なかったと思うけど、ちょっとイライラした」という。ただし、次の9番ではバウンスバックに成功する。「ずっと首位でいることは、とても難しいことです。それほど、順位に固執したわけではなかったし、気分を一新しました」とも。

【Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images】

一度は岩井明愛が首位に並んだ。しかし、ここからがすごい。「また、がんばろうと思っただけです。特に後半は-」。事実、その通りになった。3バーディー、ノーボギーの内容だ。「ショットでグリーンをはずしても、今季は簡単にボギーを叩かない。オフからショートゲームの練習をたくさんしてきたおかげでしょう。今回は特に、体験したことがない芝質。練習ラウンドから念入りにやってきた」。

 これが最悪を想定しながら最善を尽くす-強者の考えである。終わってみれば、2位と3打のアドバンテージは変化がなかった。この日は、パッティングの修正を入念に。26パット→28パット→32パットなのだから、重点課題だ。

 今季の通算6勝目に加え、初の公式競技制覇は目前。「(優勝は)簡単にはいきません。どういった勝負展開になっても、最後の一打までベストをつくします」と締めくくった。それは最終日に限らず、第3日も同じだろう。ビシッと決めた、18番。ボールに気迫が乗り移ったようだった。ちなみに、自己採点は「80点」-。
(青木 政司)
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