SG第70回ボートレースメモリアル優勝! 馬場貴也の人間性に共感集まる

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【(C)BOATRACE 中央が馬場貴也】

ボートレース丸亀の「SG第70回ボートレースメモリアル」は、馬場貴也(京都出身・滋賀支部40歳)【写真2枚】の大会連覇で幕をおろした。
「可能性は1%」と言っていたのは6号艇だった準優で勝利する確率。その1%勝負で結果を出し、優勝戦内枠が決まった際には「10%」と発言。栄冠に一歩も二歩も前進した実感を口にしていた。
そして、優出インタビューでアナウンサーから「3コースは(勝つ)イメージがあります」と問いかけられると、謙遜することなく率直に容認。そのとおりのレースとなり「100点」を与えている。

「まくり差し一本に絞っていた」というが、それにはいくつもの関門があった。
まず、節イチの舟足を誇る石野貴之が4カドから伸びるのは必至。これを制し先攻めが第一条件。
さらに、出足を仕上げていた地元の片岡雅裕を抱えつつ、1コース平本真之の内懐に飛び込んでいかなくてはならない…という芸当だったのだ。
そうした展開を自らつくり出すため「1日、それだけを考えて調整した」結果が2年連続のボートレースメモリアル優勝。100点満点のゆえんである。

【(C)BOATRACE 馬場貴也】

一夜明け、帰途についた馬場貴也は「ファンの皆さんの温かな応援が身に沁(し)みました。次のレースの展示航走のためピットで待機している時、スタンドからの声援がすごくよく聞こえまして…。こういう舞台で走らせてもらえる幸せを感じました」と話してくれた。
自分が走るわけではない、1つ前のレースに向けたファンの声援に感動していたのだ。

そして、「滋賀支部支部長を務めさせていただき7年目ですが、この役を仰(おお)せつかったことで強くなれました」とも語った。

自分のことだけで汲々(きゅうきゅう)としたり、自己の利益だけを追求するのではなく、大きな視座で全体を見つめ、状況への感謝を忘れない人格者であることは、その言動が証明している。

かつて、地元ボートレースびわこで古老が口にした「こんなに立派でかっこいい若者はおらん」と言った言葉が時を経て証明され、多くの若者が知るようになった。

ただ単に強いだけでなく、人間性に魅力を感じるからこそファンが増えているボートレース界。今後、ファンとの共感をどう紡(つむ)いでいったらいいのか、その方向性を人柄で教えるのが馬場貴也だ。
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