歴代衣装で振り返るM☆Splash!!の20年 〜M☆Splash!! 20年の軌跡 #2〜
【©C.L.M.】
#2ではあの日、あのときのグラウンドを彩った歴代衣装を紹介するとともに、結成時からのコーチである長峰美紀さん、初代メンバーのYOSHIKOさん、現リーダーのYUKAさんとM☆Splash!!の20年を振り返っていく。
#1 M☆Splash!!結成秘話「はじまりは2週間で作った即席チアチーム 」
#2 歴代衣装で振り返るM☆Splash!!の20年
#3 パ・リーグ パフォーマンスチームからのお祝いメッセージ
【2005年】
【2005年 初のオリジナル衣装 ©C.L.M.】
【2005年開幕セレモニー着用衣装 ©C.L.M.】
【2005年開幕セレモニー着用衣装 ©C.L.M.】
【2005年夏〜2006年】
【2005年夏〜2006年衣装 ©C.L.M.】
この年千葉ロッテマリーンズは31年ぶりのリーグ優勝、 日本シリーズ制覇、アジアシリーズ初代王者など合計6冠を獲得する記録的なシーズンとなり、千葉市内で行われた優勝パレードにM☆Splash!!はこの衣装で参加した。
「ベースボールズ」発足へ
2005年夏、衣装変更と同時期に、マーくんなどのマスコットと一緒に活動する役割を「M☆Splash!!ベースボールズ」と命名。ベースボールズとして活動する際には、専用の衣装を着用した。またベースボールズのなかでヒールキャラの「COOL」担当メンバーは「BLACK★Splash!!」と呼ばれ、BLACK★Splash!!用の衣装も存在した。BLACK★Splash!!としての活動は衣装をリニューアルしながら、COOLが卒業する2016年まで継続された。(通常のベースボールズ衣装の着用は2009年まで)
【2005年〜 ベースボールズ衣装 ©C.L.M.】
【2005年〜 ヒールキャラ「COOL」担当「BLACK★Splash!!」衣装 ©C.L.M.】
【2008年〜 ベースボールズ衣装 ©C.L.M】
2006年、球団からのオファーを受け長峰さんがコーチに再就任。長峰さんは同時に受けた「MDAを立ち上げてほしい」というオファーも引き受け、アカデミー事業の立ち上げが本格始動した。
M☆Splash!!の運営自体もまだまだ手探りの状態のなか、MDA開校を目指し、プロジェクトを進めていったのはM☆Splash!!創設者である球団担当者。そこには並々ならぬ思いがあった。
デビューしてしばらくの間、担当者がいつも目にしていたのはM☆Splash!!に対してのお客さんの冷たい視線。どうにか存在を受け入れてもらうため、思いついたことはなんでも挑戦。プロ野球チアは“イロモノ”、グラウンドに選手以外は不必要という空気を変えたかった。
子どもたちが球場に来て、男の子たちは「プロ野球選手になりたい」という夢を持つことができる。女の子たちはプロ野球チアを見たら「自分もプロ野球に関わることができる」と夢を持つことができるのではないか。「子どもたちの先生であること」で存在意義を見出し、チアの存在価値を高めたい……担当者はMDA開校を思い描き、いつしかそれが自分自身の夢となっていたという。
そしてついに、2006年10月 MDA開校へ。長峰さんが選考した、YOSHIKOさんを含む6名のM☆Splash!!メンバーがインストラクターを担当。そしてまだ幼かったYUKAさんが開校時の生徒としてMDAに入会したのだった。
【MDAインストラクター時代のYOSHIKOさん(右)とMDA生徒時代のYUKAさん(左から2番目) ©C.L.M】
【2007年〜2010年】
【2007年〜2010年衣装 ©C.L.M】
2006年、M☆Splash!!にとって初の他チーム交流となったのは中日ドラゴンズのオフィシャルパフォーマンスチーム「チアドラゴンズ」(以下チアドラ)の千葉マリンスタジアム(現:ZOZOマリンスタジアム)来場だった。チアドラゴンズは1997年に結成、当時から高いレベルのパフォーマンスでプロ野球チア界を牽引してきた老舗チームだ。
長峰さんは「担当者が名古屋でチアドラを見て衝撃を受けて帰ってきて『どうしてもあんなチームになりたい』『長峰さんにも一度見てほしい』と、チア交流を熱望。2006年に交流が実現し、チアドラ4名とドアラ、シャオロン、パオロンが千葉マリンへ、翌2007年にはM☆Splash!!がナゴヤドーム(現:バンテリンドームナゴヤ)へ行きました。初めて他球団のチアチームに触れ、勉強になったことを覚えています」と、振り返った。
また交流時にコラボダンスステージを行う際、お互いがいつも踊っている曲を持ち寄ってステージを完成させるだけではなく、両チームが一緒に踊れる特別感のあるナンバーを作りたい! という担当者の意向で、長峰さんが振り付けを手がけ、M☆Splash!!とチアドラゴンズのコラボナンバー「Starlight Destiny(スターライト・デスティニー)」が誕生。
ある年のコラボステージでは「Starlight Destiny」の最後の指を差す振り付けで、名古屋で踊るときは千葉を、千葉で踊るときは名古屋をさして「また会おうね!」という意味を込めて踊るなど、両チームの絆をより深める1曲に、また長きにわたり踊り継がれる両チームの交流の歴史を象徴する1曲となった。
【2011年〜2013年】
【2011年〜2013年衣装 ©C.L.M】
「震災が起きて衣装を作るメーカーも工場も全てストップ。開幕に衣装を間に合わせるために、震災から約1週間後、渋谷にあるメーカーにメンバー全員を連れて採寸にいったことをこの衣装を見ると思い出します」と、長峰さん。
また2011年は、オールスターゲームが千葉と名古屋、さらに震災復興の願いを込め仙台でも開催。歴史上初めて、11球団チアと広島東洋カープのホームランガールを参集したオールスターとなったのもこの年だった。
ディレクターとしてチア演出に関わる全てを担当した長峰さんは「震災の年に開催されたオールスターで『応援する』という気持ちを形にさせてもらうことができ、やはりとても印象深いです。またそれぞれのカラーがある全球団のチアをまとめてひとつのものを作るのは想像以上に大変で、必死に取り組んでいたら“あっ”という間に終わってしまった、ということもよく覚えています」
【2014年】
【2014年衣装 ©C.L.M】
【2015年〜2016年】
【2015年〜2016年衣装 ©C.L.M】
また2015年度から千葉市内の商業施設で公開オーディションを開催し、一般公開形式で最終審査を行い新メンバーを決定した。ファンも参加できるweb投票や公開面談などさまざまな取り組みを実施し盛り上がりをみせ、一般公開形式は2019年度まで継続。
2018年の公開オーディションで合格しメンバー入りしたYUKAさんは、当日会場に学校の友達やMDAの仲間も応援に駆けつけてくれたという。
【2017年〜2018年】
【2017年〜2018年衣装 ©C.L.M】
【2019年〜2020年】
【2019年〜2020年衣装 ©C.L.M】
【2021年〜2023年】
【2021年〜2023年衣装 ©C.L.M】
【2024年】
【2024年衣装 ©C.L.M】
現在のM☆Splash!!は、マリーンズ主催試合時のグラウンド内やステージでのダンスパフォーマンスをはじめ、各種ファンサービスイベントのサポート、さらに千葉県内の学校訪問、ボランティア活動といった地域貢献活動にも参加し、チームだけでなく千葉県を盛り上げる存在を目指し活動を行っている。
あなたにとって『M☆Splash!!』とは…
まずYUKAさん。
「今回これまでのお話をあらためて聞いて、いろんなことが当たり前にできている今はとても恵まれているな、すごいことだなと感じました。M☆Splash!!とは……と考えると「憧れ」という言葉が浮かびます。子どもの頃は、M☆Splash!!に憧れMDAでレッスンに励み、そして今は「こういうお仕事がしてみたい」と思ってくれる小さな子を増やすべく、子どもたちにとって憧れの存在でいられるよう頑張りたいです。
人生の半分以上を過ごしているこの場所で、いろんな経験をして、いろんなことが始まっていきました。私にとってM☆Splash!!とは『原点』です」
次はYOSHIKOさん。
「私がいた時代は創成期だったので、とにかく認めてもらうことに必死でした。ゴミ集めをしたり、売り子をしてみたり、太鼓を叩いてみたり、担当者が思いついたことはなんでもやりました。マーくんと球場内を練り歩いていたら『邪魔だ!』と言われたり、グラウンドから『誰も見てないなぁ』と思いながら踊ったりしたこともありましたが、バラエティに富んだ経験をさせてもらえたことはとても楽しかったです。
なので今ファンの皆さんからこんなにも認めてもらって『マリーンズのチアだぞ』って胸をはって言ってもらえているのは私もとてもうれしいです。あのとき頑張ってやってきたことがつながってよかったなって。私にとってM☆Splash!!とは、自分がいたときは青春。今は娘のようにかわいい存在。『青春+娘』ですね!」
最後は長峰美紀さん。
「マリーンズに出会ってから本当に貴重な経験をたくさんさせてもらって、とんでもない量の知識をもらいました。マリーンズで起こることすべてが経験で、今でも挑戦の連続。『一番印象的な出来事』は20年間更新され続けています。
無理難題だと思うことも、全力で取り組んだらそれがいろんな形でちゃんと返ってきてくれるので『なんでもやってみなきゃわからない』と何度も感じさせてもらいました。私にとってM☆Splash!!とは、挑戦経験、還元を繰り返し、想いが循環し続ける…そんな場所です」
#3「 パ・リーグ パフォーマンスチームからのお祝いメッセージ」へつづく…
※リンク先は外部サイトの場合があります
【©PLM】
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ