全国のボートレース場から推薦を受けた場代表のレーサーが集結するボートレース丸亀の「SG第70回ボートレースメモリアル」(優勝賞金4200万円)がいよいよ開幕する。

　モーターは昨年9月25日が初おろし。使い納めまで今節で残り3節となり、相場はある程度確立されている。ただ、調子の上がり下がりは当然あり、あくまで現況の勢いをジャッジするのが大切になる。そのモーター抽選では2連対率トップの44.7%を誇る7号機を、定松勇樹(福岡出身・佐賀支部23歳)【写真下】が引き当てた。今年5月多摩川のSGボートレースオールスターを制して一躍脚光を浴びた若武者は、早くも訪れた2回目のSG制覇へ視界良好。

　現在、今年の賞金ランキング6位にいる定松は、賞金をさらに積み上げて年末グランプリのトライアル2nd好枠を狙う。当の本人は「班で分が良さそうでパワーも感じられた」と前検気配に合格点。初日はオープニング1Rの1号艇と8R4号艇。自慢のスピードを存分に発揮できる艇番で幸先良く着をまとめたい。

　対照的だったのが、初日ドリーム戦1号艇の峰竜太(佐賀出身・佐賀支部39歳)【冒頭の写真】だ。見た目でも握り込みからスリット付近での加速感がなく、ターンの切れ味も感じられない。前検段階ではモーター評価に〇印さえ付かないか。「モーターが良くない。大事な足が全てない」と、珍しく深刻な表情。さっそく本体を含む大がかりな整備を示唆していた。

　そのドリーム組のスタート特訓では、2号艇の石野貴之(大阪出身・大阪支部42歳)【写真下】が峰を圧倒する行き足から伸びを披露。2連対率36.6%よりは確実にパワフルな直線気配だった。「このままでもレースに行けそう」と好感触を口にした。

　ドリーム戦のメンバーは以下のとおり。昨年6月1日から今年5月31日までの各地区(関東、東海、近畿、中四国、九州)の獲得賞金上位5人が賞金順に1号艇から5号艇まで並び、推薦選手の片岡雅裕が6号艇となっている。

＜丸亀 初日 12R ドリーム戦＞
1枠 峰　　竜太（佐賀・佐賀）※九州1位
2枠 石野　貴之（大阪・大阪）※近畿1位
3枠 磯部　　誠（愛知・愛知）※東海1位
4枠 茅原　悠紀（岡山・岡山）※中四国1位
5枠 桐生　順平（福島・埼玉）※関東1位
6枠 片岡　雅裕（高知・香川）※推薦
※()内は出身・支部の順

　いつもほど1号艇・峰竜太の信頼度は高くないドリーム戦。皆がスタートでそろえば押し切る場面はあるだろうが、怖いのは7月大村オーシャンカップを制した茅原悠紀だ。4カド有力で、石野貴之や磯部誠の強攻が考えられ、茅原が1マークをまくり差しで突き抜けるかも。その場合の2、3着は直前節の丸亀お盆戦で優勝した9号機を再び引いた地元の片岡雅裕が面白い。

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