<重賞レース分析>黒潮盃は、近年に限ると枠順や馬格が重要!

東京シティ競馬
チーム・協会
8月14日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第58回黒潮盃(SⅢ)が実施される。
春のクラシックロードを戦った実績馬や秋の飛躍を期す有力馬が激しいレースを繰り広げる3歳馬限定重賞であり、「3歳ダート三冠競走」の最終戦「ジャパンダートクラシック」への優先出走権が付与されるトライアルレースとしても見逃せない一戦だ。

<レース情報>
第58回 黒潮盃(SIII)
2024年8月14日(水) 20:10発走
距離:1,800m

第57回優勝馬:ヒーローコール号 【東京シティ競馬】

■1番人気馬は連対率8割、2番人気馬は連対率5割

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[3-5-1-1](3着内率90.0%)、「2番人気」の馬は[4-1-1-4](3着内率60.0%)、3~11番人気の馬は[3-4-8-75](3着内率16.7%)、12番人気以下の馬は[0-0-0-42](3着内率0.0%)となっている。人気の中心となっているような馬は、優勝争いに絡んでくる可能性が高いと見て良さそうだ。

■3着内率が比較的優秀なのは「浦和」「船橋」の所属馬

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[1-1-3-11](3着内率31.3%)、「船橋」の馬は[2-3-4-24](3着内率27.3%)、「大井」の馬は[5-4-3-54](3着内率18.2%)、「川崎」の馬は[1-0-0-12](3着内率7.7%)、「他地区」の馬は[1-2-0-21](3着内率12.5%)となっている。3着内率が比較的優秀な「浦和」勢や「船橋」勢を高く評価するべきだろう。

■近年は「1枠」の馬や外寄りの枠に入った馬が優勢

【枠番別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

枠番別成績を見ると、「1枠」の馬は[1-1-3-11](3着内率31.3%)、2~5枠の馬は[4-7-2-63](3着内率17.1%)、6~8枠の馬は[5-2-5-48](3着内率20.0%)となっている。
ただし、第53回(令和元年)以降の過去5年に限ると、「1枠」の馬は[0-1-2-4](3着内率42.9%)、2~5枠の馬は[0-2-1-33](3着内率8.3%)、6~8枠の馬は[5-2-2-21](3着内率30.0%)である。近年の傾向を重く見るならば、「1枠」の馬や外寄りの枠に入った馬を重視したい。

■前走が少頭数のレースだった馬は強調できない

【前走の出走頭数別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の出走頭数別成績を見ると、9頭以下の馬は[0-0-0-11](3着内率0.0%)、10~12頭の馬は[2-3-2-49](3着内率12.5%)、13頭以上の馬は[8-7-8-62](3着内率27.1%)となっている。少頭数のレースを経由してきた馬は、割り引きが必要だ。

■馬格が明暗を分けそう

【前走の馬体重区分別成績】(過去10年)※「記録なし」は前走が国外の競走だった馬 【東京シティ競馬】

前走の馬体重区分別成績を見ると、460kg未満の馬は[0-2-3-20](3着内率20.0%)、460kg超480kg未満の馬は[4-2-2-39](3着内率17.0%)、480kg以上の馬は[6-5-5-63](3着内率20.3%)、「記録なし」の馬は[0-1-0-0](3着内率100.0%)となっている。
ただし、第53回(令和元年)以降の過去5年に限ると、460kg未満の馬は[0-0-0-8](3着内率0.0%)、460kg超480kg未満の馬は[1-1-1-20](3着内率13.0%)、480kg以上の馬は[4-3-4-30](3着内率26.8%)、「記録なし」の馬は[0-1-0-0](3着内率100.0%)である。比較的小柄な馬は、過信禁物と見るべきだろう。

■“東京ダービー”で善戦した馬は今後も要注目

【“東京ダービー”か“ジャパンダートダービー”のいずれかにおける最高着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

過去10年の3着以内馬30頭中14頭は、“東京ダービー”か“ジャパンダートダービー”のいずれかにおける最高着順が「6着以内」だった馬である。該当馬は3着内率も63.6%と非常に高い。今年から“東京ダービー”がJpnⅠとなったうえ、“ジャパンダートダービー”も競走名が“ジャパンダートクラシック”に、施行時期が当レースより後に変更されたものの、“東京ダービー”で善戦した馬は引き続きマークしておいた方が良さそうだ。

TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。
<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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