クボタスピアーズ「親子向け夏イベント」2本の中身を全部見せ

チーム・協会
大盛況のうちに幕を閉じた「オレンジアーミーフェスティバル」をはじめ、オフシーズンのイベントに力を入れているクボタスピアーズ船橋・東京ベイ。今回は、“親子で楽しむ”がコンセプトの夏休み企画2本をレポートします。「子どもと夏休みをどう過ごそう…」という人にとって、どちらも救世主のようなイベントでした!

自由研究に活用できるワーク付き「親子で練習&クラブハウス見学ツアー!」

8月6日、8日の2日間にわたって開催された「親子で練習&クラブハウス見学ツアー!」。スピアーズのホームグラウンド「クボタ船橋グラウンド」で選手たちの練習の様子を見られるだけでなく、クラブハウスの中も見学できるという盛りだくさんの内容です。参加費は無料にもかかわらず、西船橋駅からグラウンドまで往復の専用バスまで用意されていました。8日に開催されたツアーの様子を紹介します。

到着後、最初にミーティングルームでイベントの流れに関する説明を聞き、ワークを受け取りました。なんと、親向けと子ども向けの2パターン制作してあり、親向けのものだけにワークの回答が赤字で記載されています。チームについてだけでなく、ラグビーやクボタの歴史についても触れられているので、ワークを完成させるだけで夏休みの自由研究になるのです。この気遣いには「さすが!」のひと言。夏休み中の親の気持ちがわかっている……!

続いてクラブハウス2階の廊下へ。飾ってある写真にちなんだクイズで大盛り上がり!

進行は広報/企画マネージャーの岩爪航さんが担当。子どもの心をつかむトーク力に尊敬の念を抱きました 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

こちらは2階のトレーニングルーム。クイズを交えながら、選手がここでトレーニング以外にしていること(リハビリやお昼寝など)の説明を受けました。

この後、子どもたちによる岩爪さんへのタックル大会が始まりました(笑) 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

食堂でチーム専属の管理栄養士・田所さんのお話を伺った後は、1階のトレーニングルームに移動し、選手たちが使うトレーニング器具について学びました。子どもたちから「何のために使うの?」「どうやって使うの?」と質問が矢継ぎ早に飛び出します。

5kgのメディシンボールは、投げたり地面にたたきつけたりしてパフォーマンス向上のために使うそうです 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

個人的には「地面を踏む力、床を押す力が強いと速く走れる」という話が印象的でした。根塚洸雅選手や木田晴斗選手はその力が強いそうです。溝渕元気選手から、ラグビーを始めたきっかけについて聞くこともできましたよ。
いよいよお待ちかねの練習見学。子どもたちの近くを何度も走っていた松井丈典選手や江良颯選手へ「ちゅいー!」「ハヤテー!」と元気たっぷりの声援を送ります。

オレンジ色のトレーニングウエアを着た江良颯選手がこちらに走ってきて、みんなの声援に応えてくれました 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

日本代表の活動が間近に控える為房慶次朗選手。参加者のところまで来てくれて、今後の抱負を語るというサプライズも!

憧れの日本代表の選手と対面した子どもたちは、真剣な表情を見せていました 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

ミーティングルームに戻り、クイズや映像を交えた講義がスタート。クイズでは「蛇口から直接水が飲める国は世界に何カ国ある?(答え:9カ国)」「現在スピアーズには選手、スタッフ含め何カ国の選手が在籍している?(答え:8カ国)」など、大人でもなかなか答えられない問題が出題されました。クボタ創業者・久保田権四郎の「あきらめない精神」がスピアーズに根付いていることがよくわかる講義で、大人にとってもいい勉強になりました。そして最後に「クボタ京葉工場」の水道管展示を見学して、バスで西船橋駅に戻り、ツアーはお開きに。

帰り際、参加者のお父さんからの「クラブハウスを子どもに説明するとき、どう言えばいいですか?」という質問に対して、「ほぼそのままですが、“チームの家”です。チームの作戦を立てる場所であり、みんなが落ち着ける場所。グラウンドは庭ですね」と岩爪さん。実際に見学してみて、とてもしっくりくる言葉だと感じました。

選手と一緒に観戦「親子限定!Spears×HUB船橋店 ライブビューイングイベント」

HUB船橋店での親子限定イベントの様子 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

7月21日に行われた「リポビタンDチャレンジカップ2024」日本代表vsイタリア代表戦を才田智選手、大熊克哉選手、谷口和洋選手と貸し切りのHUB船橋店で観戦できるという、なんともぜいたくなイベント。試合のハーフタイムには子どものラグビー体験も! 参加費は1人3000円(子どもは無料)で、500円の飲食券4枚と軽食がついています。思い思いのドリンクを片手に、ときには選手たちと話をしながらラグビー観戦が楽しめる、いたれりつくせりの内容です。

左から大熊選手、谷口選手、才田選手。全員小さなお子さんがいるパパです 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

試合中、3人の選手がそれぞれ席に回ってきてくれました。大熊選手は「HUBのイベントは皆勤賞というほどで、誰よりも多く参加しています」と自己紹介していたのですが、トークを盛り上げ人を楽しませるのが上手! 笑顔に癒やされ、親子ともどもファンになってしまいました。
ハーフタイムのラグビー体験はパスやタックル、スクラムなど。2チームに分かれてボールを手渡しするスピードを競うゲームも行われ、白熱しました。

【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

選手の上に何人乗れるかチャレンジ! 結構な人数の子どもたちが……。重そうです。

下にいるのは大熊選手です 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

スピアーズから日本代表メンバーに選出されたファウルア・マキシ選手、藤原忍選手、為房慶次朗選手の雄姿をみんなと一緒に見られたのは、いい思い出になったのではないでしょうか。試合結果は残念でしたが、イベントが楽しかったからか悲壮感はまったくと言っていいほど感じられず、子どもたちは目をキラキラさせながらお土産のステッカーを受け取っていました。

【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

スピアーズでは、今後も親子向けをはじめ、さまざまなイベントを開催予定です。今後もお楽しみに!

取材・文・撮影:せきねみき(ライター・コラムニスト)
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著者プロフィール

〈クボタスピアーズ船橋・東京ベイについて〉 1978年創部。1990年、クボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市のクボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備。2003年、ジャパンラグビートップリーグ発足時からトップリーグの常連として戦ってきた。 「Proud Billboard」のビジョンの元、強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23では、創部以来初の決勝に進出。激戦の末に勝利し、優勝という結果でシーズンを終えた。 また、チーム強化だけでなく、SDGsの推進やラグビーを通じた普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進している。スピアーズではファンのことを「共にオレンジを着て戦う仲間」という意図から「オレンジアーミー」と呼んでいる。

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