【コベルコ神戸スティーラーズ】20回目の「KOBELCO CUP(コベルコカップ)」開催!特別企画第2回 「全国の選手と交流し、刺激を受け、世界が広がりました!」 大会出場経験のある現役選手が語るKOBELCO CUP

チーム・協会
今年で20回目を迎えるKOBELCOグループ特別協賛の「KOBELCO CUP全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会、全国高等学校女子合同チームラグビーフットボール大会」が、7月31日から8月3日まで長野県上田市にある菅平サニアパークにて行われます。特別企画第1回では、これまでの成果や大会の魅力をコベルコ神戸スティーラーズ アドバイザーの萩本 光威氏に語ってもらいました。第2回では、高校2年の時、「U17の部」に出場した山中 亮平選手、山下 楽平選手、渡邉 隆之選手、李 承信選手が当時を振り返ります。

KOBELCO CUPの「U17の部」に出場したことがある4選手(左上から時計回りで山中 亮平選手、山下 楽平選手、渡邉 隆之選手、李 承信選手) 【コベルコ神戸スティーラーズ】

所属チームとは違うラグビーや考えに触れることができた

全国から選抜されたU17代表選手による高いレベルの試合を通して、ラグビー競技に必要な基礎体力、技術、知識等、選手の資質向上を図る「U17の部」と、部員不足で15人制の単独チームを編成できないラグビー部に所属する高校生のための全国大会である「U18の部」、そして「女子の部」で開催される「KOBELCO CUP全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会、全国高等学校女子合同チームラグビーフットボール大会」。

実はコベルコ神戸スティーラーズの現役選手の多くが、高校時代に「U17の部」に出場しています。

2008年の第4回大会で近畿ブロックの一員として出場した山下 楽平選手は、「近畿ブロックはレベルが高いので、セレクションに合格したことが嬉しかったという記憶がありますね」と話してくれました。

山下(楽)選手は中学時代に大阪選抜として全国大会に出場した経験がありますが、当時はスクラムハーフ。現在のポジションであるウィングで地域の代表に選ばれたのはKOBELCO CUPが初めてでした。大会では、近畿のさまざまな高校の選手とともに試合に出場。

「啓光学園(現・常翔啓光学園)で中学、高校とラグビーをしてきて、啓光のラグビーを突き詰めてきました。けど、近畿ブロックには、啓光学園以外の高校から選ばれた選手もいて、高校の数だけ目指すラグビースタイルがあります。それを知れたことも良かったですし、これまでとは違うラグビースタイルの中で自分の強みをどう出していくのか、初めて考えた大会です」と山下(楽)選手。

今から19年前、第1回大会に出場した山中 亮平選手も所属する東海大学付属仰星高校(現・東海大学付属大阪仰星高校)とは違うラグビーや考え方に触れて刺激を受けたそうです。また、元木 由記雄さんや大畑 大介さんといった神戸製鋼コベルコスティーラーズ(当時)の現役選手から指導を行ける機会にも恵まれ、「スキルやプレーを教えてもらったことで世界が広がりましたね」と得るものが多かったといいます。

山中選手が出場した2005年の第1回大会には、神戸製鋼コベルコスティーラーズ(当時)から元木 由記雄選手、伊藤 剛臣選手、大畑 大介選手、松原 裕司選手といった錚々たるメンバーが派遣され、高校生たちを指導 【コベルコ神戸スティーラーズ】

北海道・夕張市で行われた第1回大会の様子。指導をしてくれた元木選手と記念撮影 【コベルコ神戸スティーラーズ】

全国レベルを体感しラグビーに取り組む姿勢が変わった

KOBELCO CUPは北海道から九州まで全国を9ブロックに分けたブロック対抗戦の形式で行われます。2011年の第7回大会に北海道ブロックから出場した渡邉 隆之選手はレベルの高さに圧倒されたそう。

「北海道ブロックは母校の札幌山の手高校の選手が半数以上で、あとは遠軽高校と芦別高校の選手で構成されていました。全国でも『やれる』と、自信を持ってKOBELCO CUPに臨んだのですが、予選リーグで関東ブロックに0-92と大差で敗れて。しかも関東ブロックは、決勝リーグで九州、近畿に負けているんです。それを見て『上には上がいるんだ』とさらにショックを受けました」

渡邉選手はKOBELCO CUPを経験したことで、このままでは冬の花園大会に出ても、1度も勝つことはできないと奮起し、これまで以上に力を入れて練習に取り組み、それが日本代表招集や神戸製鋼コベルコスティーラーズ(当時)への入団に繋がっているといいます。

「北海道ブロックは、近畿ブロックのように激しいセレクションを勝ち抜いて選ばれたというわけではありません。KOBELCO CUPに出場したことで、さらに高みを目指すよう意識が変わりました」

一方、2017年の第13回大会に近畿ブロックの一員として出場した李 承信選手は、予選リーグで東海ブロック、北信越ブロックに勝利し、決勝リーグに進出。そこで九州ブロックを破って、決勝戦では関東ブロックと対戦し、19-0で勝利しました。

李選手は「レベルの高い選手が出場している大会で優勝できたことは自信になりました」と振り返ります。

グラウンド外での選手同士の交流も楽しみの1つ

それぞれが大会を通じて収穫があったと話しますが、それは何もグラウンドの中だけではありません。

山中選手は「北海道・夕張市で大会行われたので、みんなと食べたジンギスカンとメロンが美味しかったことをよく覚えています。大会期間中は、近畿だけでなく、他のブロックの選手と交流したことも楽しかったですね」と笑顔。

山下(楽)選手は、近畿ブロックでチームメイトになった選手たちと今でも交流があると話してくれました。

李選手はKOBELCO CUPで日本代表やワールドカップ出場という同じ夢を持つ仲間がいることを知り、大いに刺激を受けたといいます。李選手も山下(楽)選手と同様に、今でもKOBELCO CUPで出会った選手と連絡を取り合ったりしているそうです。

山下(楽)選手が出場した2008年の第4回大会から会場を長野県上田市菅平高原に移して開催 【コベルコ神戸スティーラーズ】

20回大会へ出場する高校生へ4選手からメッセージ

「U17の部」で出場した4選手ですが、大会では同じブロックの「U18の部」のチームを応援したり、渡邉選手が所属した北海道ブロックでは「U17の部」と「U18の部」が一緒に練習したりすることもあったそうです。

渡邉選手は「1学年上ということで、僕らにとっても良い練習になりましたし、もちろん、大会ではU18の北海道ブロックを応援しました」と述懐。

さらに、U17の選手だけでなく、U18の選手も、全国から集まる選手と試合を経験することで刺激を受け、グラウンドの外でも交流するなど良い時間を過ごせているといいます。

山下(楽)選手は「U17、U18にかかわらず、参加するすべての選手にとって有意義な大会です。これからもずっと続けてほしいです」と述べます。

最後に記念すべき20回大会に出場する選手に向けて、

「全国の選手と交流できる貴重な時間ですので、1つでも多くのことを吸収してほしいですね」(山中選手)

「貴重な経験になるので、怪我なく全力でプレーしてください」(山下楽選手)

「地方出身の選手にとっては、他地域のチームと対戦できるチャンスです。この経験を成長につなげてほしいです」(渡邉選手)

「地域を代表する仲間たちと最高の青春を楽しんでください!」(李選手)

と、エールを送ってくれました。

「KOBELCO CUP2024」開催まで、あと1週間。期待が高まります!

取材・文/山本 暁子(チームライター)

今年は7月31日から8月3日まで開催 【コベルコ神戸スティーラーズ】

■KOBELCO CUP2024
第20回 全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会
第14回 全国高等学校女子合同チームラグビーフットボール大会
日程:2024年7月31日(水)から8月3日(土)
会場:菅平サニアパーク(長野県上田市菅平高原1278-244)
※毎日放送(MBS)サイトにてオンデマンド配信予定
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著者プロフィール

兵庫県と神戸市をホストエリアとして、日本最高峰リーグ「NTTジャパンラグビー リーグワン」に参戦しているラグビーチーム「コベルコ神戸スティーラーズ」。チームビジョンは『SMILE TOGETHER 笑顔あふれる未来をともに』、チームミッションは『クリエイティブラグビーで、心に炎を。』。 ホストエリア・神戸市とは2021年より事業連携協定を締結。地元に根差した活動で、神戸から日本そして世界へ、笑顔の輪を広げていくべく、スポーツ教室、学校訪問事業、医療従事者への支援など、地域活性化へ向けた様々な取り組みを実施。また、ピッチの上では、どんな逆境にも不屈の精神で挑み続け、強くしなやかで自由なクリエイティブラグビーでファンを魅了することを志し、スタジアムから神戸市全体へ波及する、大きな感動を創りだす。 1928年創部。全国社会人大会 優勝9回、日本選手権 優勝10回、トップリーグ 優勝2回を誇る日本ラグビー界を代表するチーム。

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