【コベルコ神戸スティーラーズ】20回目の「KOBELCO CUP(コベルコカップ)」開催!特別企画第2回 「全国の選手と交流し、刺激を受け、世界が広がりました!」 大会出場経験のある現役選手が語るKOBELCO CUP
KOBELCO CUPの「U17の部」に出場したことがある4選手(左上から時計回りで山中 亮平選手、山下 楽平選手、渡邉 隆之選手、李 承信選手) 【コベルコ神戸スティーラーズ】
所属チームとは違うラグビーや考えに触れることができた
実はコベルコ神戸スティーラーズの現役選手の多くが、高校時代に「U17の部」に出場しています。
2008年の第4回大会で近畿ブロックの一員として出場した山下 楽平選手は、「近畿ブロックはレベルが高いので、セレクションに合格したことが嬉しかったという記憶がありますね」と話してくれました。
山下(楽)選手は中学時代に大阪選抜として全国大会に出場した経験がありますが、当時はスクラムハーフ。現在のポジションであるウィングで地域の代表に選ばれたのはKOBELCO CUPが初めてでした。大会では、近畿のさまざまな高校の選手とともに試合に出場。
「啓光学園(現・常翔啓光学園)で中学、高校とラグビーをしてきて、啓光のラグビーを突き詰めてきました。けど、近畿ブロックには、啓光学園以外の高校から選ばれた選手もいて、高校の数だけ目指すラグビースタイルがあります。それを知れたことも良かったですし、これまでとは違うラグビースタイルの中で自分の強みをどう出していくのか、初めて考えた大会です」と山下(楽)選手。
今から19年前、第1回大会に出場した山中 亮平選手も所属する東海大学付属仰星高校(現・東海大学付属大阪仰星高校)とは違うラグビーや考え方に触れて刺激を受けたそうです。また、元木 由記雄さんや大畑 大介さんといった神戸製鋼コベルコスティーラーズ(当時)の現役選手から指導を行ける機会にも恵まれ、「スキルやプレーを教えてもらったことで世界が広がりましたね」と得るものが多かったといいます。
山中選手が出場した2005年の第1回大会には、神戸製鋼コベルコスティーラーズ(当時)から元木 由記雄選手、伊藤 剛臣選手、大畑 大介選手、松原 裕司選手といった錚々たるメンバーが派遣され、高校生たちを指導 【コベルコ神戸スティーラーズ】
北海道・夕張市で行われた第1回大会の様子。指導をしてくれた元木選手と記念撮影 【コベルコ神戸スティーラーズ】
全国レベルを体感しラグビーに取り組む姿勢が変わった
「北海道ブロックは母校の札幌山の手高校の選手が半数以上で、あとは遠軽高校と芦別高校の選手で構成されていました。全国でも『やれる』と、自信を持ってKOBELCO CUPに臨んだのですが、予選リーグで関東ブロックに0-92と大差で敗れて。しかも関東ブロックは、決勝リーグで九州、近畿に負けているんです。それを見て『上には上がいるんだ』とさらにショックを受けました」
渡邉選手はKOBELCO CUPを経験したことで、このままでは冬の花園大会に出ても、1度も勝つことはできないと奮起し、これまで以上に力を入れて練習に取り組み、それが日本代表招集や神戸製鋼コベルコスティーラーズ(当時)への入団に繋がっているといいます。
「北海道ブロックは、近畿ブロックのように激しいセレクションを勝ち抜いて選ばれたというわけではありません。KOBELCO CUPに出場したことで、さらに高みを目指すよう意識が変わりました」
一方、2017年の第13回大会に近畿ブロックの一員として出場した李 承信選手は、予選リーグで東海ブロック、北信越ブロックに勝利し、決勝リーグに進出。そこで九州ブロックを破って、決勝戦では関東ブロックと対戦し、19-0で勝利しました。
李選手は「レベルの高い選手が出場している大会で優勝できたことは自信になりました」と振り返ります。
グラウンド外での選手同士の交流も楽しみの1つ
山中選手は「北海道・夕張市で大会行われたので、みんなと食べたジンギスカンとメロンが美味しかったことをよく覚えています。大会期間中は、近畿だけでなく、他のブロックの選手と交流したことも楽しかったですね」と笑顔。
山下(楽)選手は、近畿ブロックでチームメイトになった選手たちと今でも交流があると話してくれました。
李選手はKOBELCO CUPで日本代表やワールドカップ出場という同じ夢を持つ仲間がいることを知り、大いに刺激を受けたといいます。李選手も山下(楽)選手と同様に、今でもKOBELCO CUPで出会った選手と連絡を取り合ったりしているそうです。
山下(楽)選手が出場した2008年の第4回大会から会場を長野県上田市菅平高原に移して開催 【コベルコ神戸スティーラーズ】
20回大会へ出場する高校生へ4選手からメッセージ
渡邉選手は「1学年上ということで、僕らにとっても良い練習になりましたし、もちろん、大会ではU18の北海道ブロックを応援しました」と述懐。
さらに、U17の選手だけでなく、U18の選手も、全国から集まる選手と試合を経験することで刺激を受け、グラウンドの外でも交流するなど良い時間を過ごせているといいます。
山下(楽)選手は「U17、U18にかかわらず、参加するすべての選手にとって有意義な大会です。これからもずっと続けてほしいです」と述べます。
最後に記念すべき20回大会に出場する選手に向けて、
「全国の選手と交流できる貴重な時間ですので、1つでも多くのことを吸収してほしいですね」(山中選手)
「貴重な経験になるので、怪我なく全力でプレーしてください」(山下楽選手)
「地方出身の選手にとっては、他地域のチームと対戦できるチャンスです。この経験を成長につなげてほしいです」(渡邉選手)
「地域を代表する仲間たちと最高の青春を楽しんでください!」(李選手)
と、エールを送ってくれました。
「KOBELCO CUP2024」開催まで、あと1週間。期待が高まります!
取材・文/山本 暁子(チームライター)
今年は7月31日から8月3日まで開催 【コベルコ神戸スティーラーズ】
第20回 全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会
第14回 全国高等学校女子合同チームラグビーフットボール大会
日程:2024年7月31日(水)から8月3日(土)
会場:菅平サニアパーク(長野県上田市菅平高原1278-244)
※毎日放送(MBS)サイトにてオンデマンド配信予定
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ