【ガンバ大阪】ガンバの勢いは止めない。好調の鳥栖に真っ向勝負で勝つ。
【ⓒGAMBA OSAKA】
楽に勝てる公式戦がないことは選手も承知済みだが「天皇杯は落とせない試合だったので勝てたのはチームにプラス。ガンバというものは示せた」と福岡もチームの地力を見せた一戦をこう振り返った。
町田を勝点5差で追走するガンバにとっては毎試合が「決勝戦」の位置付けだが、3位の立ち位置にも宇佐美はあえて気を引き締める。「一つの試合で一気にガタッと崩れることは経験しているし、常に危機感を持つ方がいい」(宇佐美)。
前節は横浜F・マリノスに今季最多の4得点で快勝。ジェバリにリーグ戦の今季初得点が生まれたり、天皇杯ではラヴィがガンバでの初ゴールをゲットしたりとチーム内の競争の激しさが、個のパフォーマンスアップにつながっている。
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「鳥栖は2~3ヶ月前とは違うチーム」とポヤトス監督は警戒するが、鳥栖は17位ながら、新潟と横浜F・マリノスに勝利し、調子を上げている。
鳥栖の好調の要因はハイプレスが機能していることだが「相手のボランチが前に出てきて、私たちに当ててくる。その時に隙が出てくるので、そこでフリーな選手をタイミング良く見つけていきたい」とポヤトス監督は言う。
ウェルトンや山下の速さはガンバの武器だが、夏場の戦いで今後ガンバに求められるのは、本来ポヤトス監督が志向するボールを動かすスタイルも併用することだ。ポヤトスチルドレンの一人、鈴木も「しっかりと相手を剥がすこと。ボールを持つところでは持ちたいし、僕らには個がある選手が多いのでそこを上手く活かしていきたい」と力を込めた。
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一方の鳥栖も侮れない個が揃っている。「最後は個だと思う。相手は横山選手やヒアン選手のような無理の効く選手が前にいる」と宇佐美も警戒感を示すが、10得点中のマルセロ ヒアンを筆頭に注意すべき選手が揃っている。また期限付き移籍で加入した清武やリトアニア国籍のMFヴィキンタス スリヴカも今節から起用が可能だ。ただ、ポイントになるのは2試合連続ゴール中で、今季5点を決めている横山を封じることである。鳥栖戦後にU-23日本代表に合流する半田も「鳥栖は今、調子がいい横山選手がいる。そこを止めたら鳥栖も嫌なはず。カウンターも彼が起点になることが多いので個人で止めたいと思う」と守備でもガンバの個の力を見せつけるつもりだ。
「鳥栖はホームでは圧倒的な強さを持っているし、戦いづらい相手」(宇佐美)であることは事実だが、だからこそ今季のガンバの強さで勝ち切って見せる。
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